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投稿日:2023年10月4日

更新日:2024年4月1日

旭川市における葬儀のマナーとは?喪主・参列者側別に葬儀マナーを解説

お葬式で合掌する人たちの画像

「葬儀に参列する際のマナーを事前に把握しておきたい」

「旭川市独自のマナーがあれば知っておきたい」

 

このような悩みを抱えていませんか。

 

葬儀には細かなマナーが存在します。さらに地域による独自の慣習もあるため、地元以外で執り行われる葬儀に参列する場合「無意識のうちに失礼をしてしまったらどうしよう」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

 

そこで、本記事では北海道旭川市における葬儀のマナーを、喪主・参列者の立場別で解説します。旭川市の葬儀に参列する予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

旭川市における葬儀のマナーとは?

旭川市独自の葬儀マナーは存在しません。しかし、北海道独自のマナーはあります。本州と比較して異なる部分が多いため、道外から葬儀に参列する場合、慣習の違いに戸惑ってしまう方もいらっしゃいます。

 

北海道独自のマナーや慣習については、以下のページで詳しく解説しています。本州の方は一度目を通しておいても良いでしょう。

 

北海道の葬儀は流れ(日程)が異なるって本当?【独自のマナーや慣習を解説】

喪主側のマナー

旭川市にて、喪主の立場で葬儀を執り行う際に留意するべき点を紹介します。本項で紹介する内容は以下の通りです。

  • ・服装
  • ・挨拶
  • ・お布施の渡し方

それぞれ見ていきましょう。

服装

喪服には正喪服・準喪服・略喪服と3つの格式があり、喪主が着用するのは最も格式が高い正喪服です。男性はモーニング(ただし日中のみ)または五つ紋の入った羽織袴、女性は光沢のない黒のワンピースやフォーマルスーツ、または五つ紋つきの着物を着用するのが正式なマナーです。ただし近年では、男性はフォーマルのブラックスーツ(準喪服)を着用する方が増えています。

挨拶

喪主からの挨拶は、火葬式を除いた全ての葬儀形式において必要です。挨拶のタイミングは大きく分けて「通夜の終わり・告別式の終わり・出棺時」の3つです。

 

参列者や僧侶に対する心からの感謝を述べます。ただし、長すぎるのはよくないため3分程度を目安としましょう。

 

また、挨拶する際は「忌み言葉」を含めないよう注意が必要です。忌み言葉については、本記事の『言葉遣い』でも解説しているため、そちらをご参照ください。

お布施の渡し方

お布施は、故人を供養していただいた僧侶へのお礼、または寺院や宗主への感謝を「お気持ち」として包むものです。相場は宗派やお寺との関係性によって異なります。お渡しするタイミングは、繰り上げ法要の前後が一般的です。

 

お布施は白い封筒または奉書紙に包み用意しておきます。お渡しする際はお盆に乗せて、僧侶から「お布施」の文字が見えるように渡すのがマナーです。手渡しは失礼にあたるので、必ずお盆を用いましょう。渡す際には「本日はありがとうございました」と一言添えると丁寧です。

参列者側のマナー

参列する側にもマナーは必要です。本章では、参列者側が配慮するべき以下7つのマナーについて解説します。

 

  • ・訃報を受けた際
  • ・弔辞を頼まれた際
  • ・服装
  • ・香典の相場・包み方
  • ・袱紗の包み方・渡し方
  • ・焼香の作法
  • ・言葉遣い

それぞれ見ていきましょう。

訃報を受けた際

遺族から直接訃報を受けた際はお悔やみの言葉をお伝えします。もし故人と親しい間柄であれば、できる限り急いで駆けつけるようにしましょう。お会いした際にも、お悔やみの言葉を忘れてはいけません。

 

通夜や葬儀への参列を希望された場合は、特別な用事がない限り参列するのがマナーです。どうしても参列できない場合は理由をしっかりと伝え、当日には電報を入れる・供花を送るなどで追悼の意を表しましょう。葬儀後に都合をつけて弔問に伺う配慮も大切です。

 

遺族から直接ではなく、友人から訃報を聞いた場合や親密な付き合いがなかった場合は、通夜の日程連絡を待つのが無難です。故人の勤務先や仕事上関係のあった方は、上司からの指示を待ちましょう。

弔辞を頼まれた際

遺族から弔辞を頼まれた場合は、快く承諾しましょう。よほど事情がない限りは断らないのがマナーです。弔辞はかしこまった文章でなくても問題はありません。故人を思う心のこもった内容であれば十分です。どうしても引き受けられない場合は、理由を伝えて丁重にお断りしましょう。

服装

参列者の場合は、準喪服を着用します。

 

男性の場合は、フォーマルのブラックスーツに白いワイシャツを着用し、靴・靴下・ネクタイは黒でそろえます。

 

女性は黒のワンピースかアンサンブルを着用しましょう。ストッキング・靴は黒色とし、タイツは控えましょう。

 

アクセサリーは基本的にNGですので、結婚指輪以外ははずします。

 

急な不幸で喪服を用意できない場合、お通夜であれば略喪服で参列することが可能です。

 

お子さんは、学校や幼稚園の制服が礼服となります。なければ黒いズボン(またはスカート)に白いワイシャツなど、落ち着いた色合いを意識しましょう。

 

赤ちゃんは特に決まりがないため、派手な服装でなければ問題はありません。黒や紺などの濃い色の服を選び、キャラクターのついたものは避けた方がよいでしょう。

香典の相場・包み方

袱紗に収めたのし袋と緑色の数珠の画像

北海道における香典の相場は以下の通りです。

 

北海道の香典の費用相場
両親3〜10万円
祖父母1〜3万円
兄弟3〜5万円
親戚1〜3万円
一般の参列者5千円

 

旭川市内でも大きく変わりはありません。

 

香典の包み方も共通です。仏式の葬儀であれば、白黒の水引が印刷されている香典袋や、白黒の水引が掛かっている封筒を用います。表書きは宗派により異なりますが、「御香奠」と「御香料」はすべての宗派で使うことができます。水引の下段に、差出人の名前を記入しましょう。

 

包んだ金額は裏面に記入します。その際、金額の改ざんを防ぐ目的で漢数字の旧字体(大字)を使用します。例えば、5千円を包んだ場合は「金伍仟圓也」のような形です。

 

注意点として、「死・苦」を連想させる「4・9」の数字は包まないようにしましょう。

袱紗の包み方・渡し方

香典袋は袱紗(ふくさ)で包み、葬儀場まで持っていきます。挟むタイプは香典を入れるだけでよいですが、包むタイプの袱紗には手順があります。包み方は以下の通りです。

 

  • ・袱紗の爪部分が左側になるよう広げ、中央よりも気持ち右寄りに香典を置く
  • ・右の角を香典の上にかける
  • ・下→上のじゅんで香典を包む
  • ・爪側が香典の裏面にくるよう包み、爪をさして完成

香典は、葬儀場に到着した際にお渡しします。受付係の前で袱紗から取り出し、お悔やみの言葉を伝えつつ、相手から文字が読める向きで渡すのがマナーです。

焼香の作法

仏式の葬儀では焼香が行われます。宗派によって作法に若干の違いがあるため、故人の宗派が事前にわかっている場合は、把握しておくと安心です。宗派による焼香の作法は以下の表をご覧ください。

 

宗派別・焼香の作法
宗派焼香の作法
浄土真宗本願寺派抹香を1回つまみ香炉へくべる
真宗大谷派抹香を2回つまみ香炉へくべる
浄土宗抹香をつまみ額に押しいただいてから香炉へくべる

(回数に定めはないが基本的には3回)

天台宗抹香をつまみ額に押しいただいてから香炉へくべる

(回数に定めはないが基本的には3回)

真言宗抹香を3回つまみ額へ押しいただいてから香炉へくべる
臨済宗抹香を1回つまみ香炉へくべる
曹洞宗抹香をつまみ1回額へ押しいただいてから香炉へ、2回目はそのまま香炉へくべる
日蓮宗抹香を1回または3回つまみ額に押しいただいてから香炉へくべる

 

ただし、故人の宗派がわからない場合は、自身の宗派にならった焼香の作法で問題はありません。故人のご冥福を祈り、丁寧に行いましょう。

言葉遣い

葬儀の場では、使っていけない言葉が存在します。「忌み言葉(いみことば)」と言われており、直接的な表現または不吉な出来事を連想させる言葉が該当します。

 

代表的な忌み言葉は以下の通りです。

 

直接的な表現死ぬ・急死
不吉な言葉大変・消える・落ちる・浮かばれない
不幸が続くことを連想させる言葉再び・また・続いて・追って・ひき続き
重ね言葉

(不幸が重なることを連想させる言葉)

またまた・次々・重ね重ね・いよいよ・返す返す
「死」や「苦」を連想させる言葉数字の「4」「9」

 

その他、遺族・親族に対する言葉の掛け方などは以下のページで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

 

葬儀でかける言葉を知ろう。場面ごとの具体例や注意点も紹介

 

旭川市の葬儀の流れ

旭川市における葬儀の流れは以下の通りです。独自の順序はなく、一般的な葬儀と変わりありません。

 

  1. 1.逝去
  2. 2.ご遺体の搬送・安置
  3. 3.葬儀の打ち合わせ
  4. 4.葬儀の準備
  5. 5.湯灌(ゆかん)・納棺
  6. 6.通夜
  7. 7.葬儀・告別式
  8. 8.火葬
  9. 9.繰り上げ初七日
  10. 10.帰宅

なお、上記の流れは一般的な2日葬の例であり、1日葬や火葬式の場合は流れが異なります。

葬儀は喪主・参列者どちらの立場であってもマナーに配慮するのが大切

葬儀は、故人を見送るための大切な儀式であり、最後のお別れの場でもあります。そのため、喪主・参列者どちらの立場であってもマナーに配慮した言動が大切です。悔いのないお別れができるよう、最低限のマナーは身につけておきましょう。

 

ウィズハウスのコラムでは、葬儀に関する知識やマナーを幅広く解説しています。「しっかりとマナーを身につけて葬儀に参列したい」と考えているかたは、ぜひ他のコラムも読んでみてください。

 

また、葬儀に関する悩みや相談も随時受け付けています。相談は無料ですので、いつでもお気軽にお問い合わせください。

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