家族葬の知識

投稿日:2022年7月24日

更新日:2022年7月20日

親の葬式をしない?後悔しない葬式

親の葬儀をしたくない場合には、葬儀をしなくても大丈夫でしょうか。葬儀をしない理由はなぜでしょうか。後から後悔は無いでしょうか。葬儀をしない場合も知っておきたい義務や法律などについてまとめて掲載しています。

親の葬式をしないのはなぜ?

親の葬式をしないと考える理由は様々です。本当はお葬式をしたいのだけどお金がない、毒親だったので、長い間疎遠にしていたので葬儀はしたくない、遺言に書かれている故人の希望だから葬儀を行わない、葬儀を行うのが煩わしいなどがあります。葬儀をあげたくないという方もいれば、本当は葬儀をあげたくてもあげられないという方もいます。死後は必ず葬儀をあげるもの、というイメージもありますが、実は葬儀は必ずしなければならないものではありません。葬儀をしたくない場合、できない場合は、親の葬儀をしなければならないという法律的な義務はありませんので葬儀をしないという選択も可能です。

葬儀をしない場合も知っておきたい法律的な義務

葬儀をあげる事自体は義務ではありませんが、葬儀をしない場合も知っておきたい法律的な義務があります。まず、親が亡くなった場合に死亡届を提出することが義務となります。死亡届の手続対象者は、親族、同居者、家主、地主、家屋管理人、土地管理人等、後見人、保佐人、補助人、任意後見人、任意後見受任者です。死亡者の死亡地・本籍地又は届出人の所在地の市役所、区役所又は町村役場に届け出ます。

参照)死亡届 – 法務省

また、同居していた場合には遺体を埋葬する義務があります。遺体をそのまま放置すると犯罪で逮捕されてしまいます。遺体に関しては、墓地、埋葬等に関する法律があり、墓埋法、墓地埋葬法と省略されることもあります。この法律で定められているように、遺体に関しては法律的な義務が生じ、遺体は法律に沿った埋葬(土葬)か火葬を必ずしなければなりません。遺体の埋葬、そして焼骨は、都道府県知事の許可を受けた施設で行います。埋葬や火葬をする際には許可証が必要です。許可証がなく埋葬や火葬を行うと、法律違反ということになります。遺体を放置したことで逮捕されたという事件も出てきています。

参照)墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)

同居していない場合には、遺体の引き取りは義務ではありません。疎遠になっている場合や親子関係が良くない場合など遺体の引き取りを拒否する権利があります。葬儀をしないこと自体には問題はありませんが、葬儀をしない場合にも、遺体に関しては法律的な義務が発生している場合もあることは忘れないようにしたい点になります。

遺言に葬儀は不要と書かれていたら葬儀をしなくてよい?

遺言に葬儀が不要と書かれていた場合には、葬儀をしなくて良いのでしょうか。故人の希望ですので、なるべく希望通りにしてあげたいと思う反面、故人の遺志とは言え、葬儀には遺族が送り出すという側面もあります。故人の遺志と反して、遺族は葬儀をしたいと思うこともあります。

遺言の項目には法律的に効果を持たせることが出来る項目があり、葬儀をあげることに関しては法律的に効果を持たせることが出来る項目に遺言は当てはまりません。そのため「葬儀は不要だ」というような内容の遺言を守ることは、故人の遺志を尊重する道義的な責任になり、葬儀をするのかしないのかという最終的な判断は遺族の判断によります。遺言で書かれていたのに最終的に葬儀をすることとなっても、法律的には葬儀をすることに問題ありません。

葬儀をしないデメリットを知っておく

葬儀をしない理由は様々あり、事情を知らない他人がどうこういう事ではありませんが、葬儀をしない事にはデメリットもある点は知っておいた方が良いでしょう。

葬儀をしないデメリットとしては、周囲の理解が得づらいことがあります。葬儀をしない場合には、参列希望者の方にお断りするのが大変です。なぜ葬儀をしないのか、お別れしたいのにできなかったと言われてしまうことも多く、最初は葬儀をしないと決めていた人も、沢山の人に同じことを言われると困ってしまいます。葬儀には残された人達が故人にお別れを告げる場でもありますので、その場がなくなってしまう点はデメリットになります。

そして取り返しのつかないデメリットが、葬儀をすればよかったという後悔をしてしまうことです。葬儀をして疲れた、こんな事ならしなければよかったというような話もありますが、その疲弊感や後悔と比べると「やっぱり葬儀をすればよかった」「もっとゆっくりお別れしたかった」という後悔は取り返しのつかない気持ちを残す可能性があるデメリットになります。葬儀を迷っているのにしないという選択をした場合には、葬儀をしない事自体に法律的な問題はありませんが、気持ち的に辛い思いをすることとなる人もいます。

後悔しない葬儀の考え方

葬儀は故人との最後のお別れの場です。葬儀をしないという考え方自体は間違いではありませんし、遺言に「葬儀は不要」などと書かれていた場合には故人の遺志をなるべく尊重したいというのは当然の考え方です。

ただし、故人の葬儀は一度きりです。葬儀はやらなければよかったという後悔もあるかもしれませんし、葬儀をこんな風にやればよかったという後悔はあっても、後からやっぱりやればよかったと思っても遅いのです。葬儀をやるか、どのようにやるか事前に準備していない場合には時間のない中になりますが、後悔しないよう葬儀が本当に不要なのかよく考えたいところです。

身内だけで小さな葬儀をする方法も

従来から行われている葬儀のイメージがあり、葬儀というと2日間、3日間かかり、大勢の参列者を呼んで、何回も食事をしてなど手間も時間もとても多くかかるものだという考え方も根強くあるかもしれませんが、葬儀には様々な形があります。

仏式の場合、葬儀の一般的な流れは以下のようになっています。

  1. 1.ご危篤・ご臨終
  2. 2.ご遺体の安置・お打ち合わせ
  3. 3.湯灌・納棺
  4. 4.通夜
  5. 5.会食
  6. 6.宿泊
  7. 7.葬儀、出棺
  8. 8.火葬
  9. 9.還骨法要
  10. 10.ご帰宅、仮祭壇設置

宿泊を伴う葬儀では確かに負担が大きく、煩わしいと感じる人も多いのかもしれません。

葬儀が面倒だと考える場合には、近年、身内だけで小さく行う家族葬や1日で終わる1日葬という形が選ばれてます。1日葬は通常は通夜式から告別式まで2日かけて取り仕切られるお葬式を、告別式と火葬を一日で行う葬儀形式です。家族葬とは家族や親族など故人と関係が深かった方のみで執り行う葬儀のことです。家族葬の場合も一般的な葬儀と基本的な流れは同じですが、お通夜を行わない場合があります。従来のお通夜とは故人を偲び、お見送りをするために、故人がなくなった日の夕方から夜、そして朝まで寝ずにお線香の火を絶やさないというものでしたが、現在では一般客が仕事の後などにお通夜にかけつけるものになってきており、家族葬の場合はお通夜を行わないという選択も取られています。

一般葬では、参列を希望される方たちすべてにお参りいただけるスタイルとなり、家族葬に比べると参列者への対応時間が必要となる反面、より多くの方に故人を偲んでいただけるという面があります。家族葬の場合は、参列者が限られており、従来の葬儀に比べ、故人様やご家族の「想い」を大事にするお葬式になっています。家族葬ではアットホームな雰囲気で行うことができ、宗教儀礼や社会との繋がりよりも故人様の人生やご家族の気持ちに寄り添う、現代に適した葬儀形式ともいわれており、家族葬は年々、増えている傾向が見られています。

葬儀をしないと考える前に、従来のように沢山の人が参列する葬儀の形だけではなく、参列者を親しい人に限った葬儀や、家族だけが参列する葬儀、1日で終わる葬儀など、様々な葬儀を検討してみるのもおすすめです。本当に葬儀をしなくて良いのか、どんな葬儀の形を選ぶか、情報を収集し考えることも重要です。故人にとって1度しかない葬儀の機会です。後から後悔することは避けたいものですね。

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ウィズハウスでは、北海道札幌市を中心に家族葬を多く行っています。これまでの斎場のイメージにとらわれない個性あふれる一軒家、ご自宅のようなやすらぎとホテルのような上質感がとけあう空間が広がっています。ウィズハウスでは、家族葬、1日葬、自宅葬、火葬式、安置直葬など従来の葬儀に比べて費用も負担も少ない葬儀プランをご用意しています。親の葬儀をしないと考える場合に、最低限のお見送りをできるプランのご提案も可能です。

北海道 札幌での家族葬ならウィズハウスへ。ウィズハウスは故人様とご遺族様の大切な時間をサポートさせていただきます。随時、内覧会も行っておりますので、来館の際にお悩みや疑問を気軽にスタッフへご相談ください。

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