家族葬の喪主は一般葬と違う?喪主の基本知識を知っておこう!
投稿日:2017年9月20日
喪主・関係者の知識
こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの木村です。
葬儀を執り行う際にはまず喪主を決める必要がありますが、一般葬と家族葬では喪主の決め方や役割に違いはあるのでしょうか?
今回は札幌近郊での喪主についての基本知識と、家族葬での喪主の役割についてご紹介します。
家族葬でも一般葬でも喪主の決め方は同じ
喪主は故人との関係が深い方が務めるのが一般的です。
故人の配偶者、長男、次男、長女、次女、故人の両親、故人の兄弟姉妹・・・という順番で考えることが多く、一般葬と家族葬での違いはありません。
配偶者が高齢で負担が大きいような場合は、喪主の名前は配偶者のままで故人の子どもが施主というかたちでサポートや代行することもあります。
故人が喪主について遺言を残している場合は、その遺言に従います。
故人に配偶者や血縁者がいない場合は、縁の深い友人知人、入所していた施設の代表者が喪主を務めることもあり、その場合は「友人代表」や「世話人代表」という呼び方になります。
喪主の役割は葬儀の準備と進行、各種手続きのとりまとめ
喪主の役割は故人が亡くなってからお葬式までの手配と準備、葬儀当日の進行確認、葬儀後の手続きなどを中心人物となって行うことです。
【葬儀準備】
・葬儀会社を決定し、葬儀日時や内容、費用などを決める
・親戚や関係者への連絡を行う(家族葬の場合はその旨も伝える)
・菩提寺の僧侶へ連絡し、読経の依頼をする(菩提寺がない場合は葬儀社に紹介してもらう)
・死亡届など、葬儀に関係する各種届けを行う
【葬儀当日】
・供花や供物の並び順、弔電を読む順を決める
・葬儀が予定通り進行しているか確認する
・葬儀の様々な場面で喪主として挨拶をする
【葬儀後】
・お布施や葬儀社/祭場への支払いなどの事務手続き
・生命保険などの手続きと納骨
・香典返し(家族葬で香典を辞退している場合は必要なし)
・四十九日、一周忌などの法要
ただし、必ずしも喪主が一任する必要はなく、特に法要に関しては遺族で協議の上執り行うのが一般的です。
家族葬でも喪主の挨拶は必要?
一般葬では通夜、葬儀、告別式を通して喪主の挨拶の場面が何度かあります。
家族葬でも同じ流れで進行した場合、同じタイミングで喪主挨拶の場面が出てきます。
また、僧侶や親族・友人が到着した際に挨拶・対応をするのも喪主の役割の一つです。
・通夜閉式時または通夜振舞いの前後の喪主挨拶
・告別式での出棺前、精進落とし前後の喪主挨拶
・僧侶への挨拶
・親族や友人など参列者への挨拶
葬儀進行の中での喪主挨拶は、完全に家族のみでの家族葬であれば省略もできます。
家族以外の親族や故人の親しい友人などが参列している場合は、喪主の挨拶は行った方が良いでしょう。
お葬式における「喪主挨拶」の意味とは、故人が生前にお世話になったことと、葬儀への参列に対するお礼を伝えることです。
弔意を示すためにお葬式に参列してくれた親族や友人への心遣いは忘れないようにしましょう。
まとめ
・家族葬も一般葬も喪主の決め方は同じ。一般的には故人と縁の深い人が務めます。
・喪主の役割は葬儀の準備と当日の進行、葬儀後の対応のとりまとめです。家族葬でも役割は変わりません。
・家族以外の親族や友人が葬儀に参列してくれている場合は、喪主挨拶は省略せず、弔意に対するお礼と感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
- 木村 聡宏
葬祭業歴18年。事前相談からセレモニーまで、最後のお別れのお手伝いをさせて頂いております。