家族葬の知識

投稿日:2017年9月25日

更新日:2024年5月21日

家族葬後の四十九日法要について解説!香典や服装はどうする?

故人が亡くなってから四十九日目に行われる法要を「四十九日法要」といいます。

仏教では死後7日ごとに故人の供養のためお経をあげるのですが、7回目の49日目は大変重要な法要と位置づけられています。

今回は家族葬後に行われる四十九日法要について解説していきます。

「家族葬後、四十九日法要までに何を準備すればいい?」

「四十九日法要での香典・お布施の相場はどのくらい?」

などよくある疑問についてお答えしますので、ぜひ参考になさってください。

四十九日法要の流れは家族葬も一般葬も同じ

四十九日法要の流れは、葬儀形式(家族葬・一般葬など)によって変わることはありません。

納骨や開眼供養を一緒に行うかどうかは喪家によって変わりますが、基本の流れはほぼ同一。

まずは四十九日法要の全体的な流れについてご説明します。

四十九日法要の流れ

  • ①開式(僧侶到着・施主挨拶)
  • ②読経・焼香
  • ③僧侶の法話
  • ④(納骨式・開眼供養を行う場合はこのタイミング)
  • ⑤会食(会食ありの場合)
  • ⑥返礼品のお渡し
  • ⑦閉式(施主挨拶)

四十九日法要に誰を呼ぶべきか

四十九日法要へ呼ぶ範囲について特に決まりはありません。

基本的に親族のみで執り行うのが一般的ですが、地域によっては近所の方を呼ぶこともあるでしょう。

北海道の札幌近郊では農家さん同士のお付き合いも深く、法要にお招きする場合もあります。

ごく小規模な家族葬を行った場合は同居家族のみで行うケースも。

ただし勝手に法要を執り行ってしまうと気を悪くする親族の方もいるかもしれません。

親族同士のトラブルに発展しないよう、慎重に参列者を選定してくださいね。

親族同士のトラブルについてはコチラの記事でも詳しく解説しています。

「家族葬はどこまでの範囲を呼ぶべきか?トラブル回避のコツも解説」

四十九日法要は「四十九日目以外」でも問題ない

故人が亡くなってから四十九日目きっかりに法要を行う、というのはなかなか難しいもの。

親族の都合もありますので、四十九日を迎える前週の土日に行われることが多いですね。

ただし四十九日を過ぎた後に法要日を設定するのはNGです。

(ちなみに大安や仏滅などの六曜は関係ありません)

また四十九日の数え方にも地域差があることをご存知でしょうか?

関東では亡くなった日を1日目としてカウントしますが、関西では亡くなった日の前日を1日目としてカウントします。

四十九日法要までにやっておくべきこととは?

家族葬のあと、四十九日法要までは、ほぼ1ヶ月くらいしかありません。

法要までに準備することは主に以下の6つです。

四十九日法要の準備①法要会場と僧侶の手配

法要の日取りを決めたら、まずは会場を押さえましょう。

法要は寺院やセレモニーホール、自宅などで行われますが、会食を含む法要をお考えであれば移動の少ないセレモニーホールがオススメ。

法要に適したお食事があらかじめ用意されているので安心です。

また僧侶の都合も忘れずに確認しておきましょう。

納骨や開眼供養も一緒に行う予定であればその旨を伝えておきます。

寺院の選定やお布施でお悩みの方は、「コープの家族葬ウィズハウス・寺院紹介」を活用してください。

お布施の金額も明瞭で安心です。「お布施はいくら包めばいいの?」と悩むこともありません。

いつでも無料で相談ができますので、よろしければご利用ください。

「コープの家族葬ウィズハウス 寺院紹介ページ」

四十九日法要の準備②案内状の作成

同居家族のみで四十九日法要を行う場合は必要ありませんが、親族や親しい友人にも参列してもらう場合は案内状を作成します。

案内状は早めに送付しておくと参列者も予定が組みやすいでしょう。

また会食の有無で包む香典の金額が変わってきますので、こちらも参列者へしっかり伝えてください。

施主側も人数が早めに決まることで、返礼品や会食の注文などがスムーズに進みます。

四十九日法要の準備③本位牌の発注

葬儀のときは白木位牌を使用しますが、四十九日法要のタイミングで本位牌へ切り替えとなります。

(浄土真宗系は白木位牌から法名軸・過去帳へ変わります)

本位牌は発注してから到着するまでに2週間ほどかかりますので、早めに注文しておきましょう。

位牌の種類については以下の記事もご覧になってください。

「位牌にはどんな種類が?それぞれの特徴や選び方のポイント」

四十九日法要の準備④返礼品の準備

四十九日法要では参列者が香典を持参するため、施主側は返礼品の準備が必要です。

タオルやコーヒー、お菓子など形の残らない「消えもの」が基本ですが、最近はギフトカタログを利用する喪家が増えてきました。

荷物もかさばりませんし、参列者の好きなものを選べるため主流となりつつあります。

返礼品の相場は3000~5000円程度ですが、地域によって異なりますので葬儀会社の方に相談してみましょう。

四十九日法要の準備⑤埋葬許可証の確認(納骨式・開眼供養を行う場合)

四十九日法要と合わせて納骨や開眼供養を行う喪家もいらっしゃいます。

お墓に納骨する際は「埋葬許可証」を確認しますので、法要前に準備しておきましょう。

埋葬許可証とは、故人を火葬した際に持参する「火葬許可証」もしくは「火葬埋葬許可証」のことです。

死亡届を提出したときに発行される書類で、火葬後に職員が印鑑や署名をした後、遺族へ返還されます。

埋葬許可証は骨箱に一緒に納められていることが多いですよ。

もし紛失してしまっても5年以内であれば市町村役場で再発行できます。

四十九日法要の準備⑥お布施の準備

四十九日法要でも僧侶にお経をあげていただきますので、お布施の用意が必要です。

納骨式や開眼供養を行う場合は、四十九日法要とは別にお布施を包みましょう。

お布施の相場は地域や宗派によって異なりますので、後ほど詳しくご説明します。

家族葬の四十九日法要におけるマナーとは?

四十九日法要のマナーについてお伝えしていきます。

施主側と参列者側、それぞれでまとめてあります。

施主側のマナーについて

法要を取り仕切る施主側の場合、会食や返礼品の相場はどのくらいにすべきか迷うことも多いのではないでしょうか?

まずは一般的な相場を見ていきましょう。

会食の相場金額

四十九日法要で会食を行う場合、1人当たりおよそ3千円~1万円が相場となります。

セレモニーホールなどで会食を行う場合は、1人当たり5000円~7000円で設定する喪家が多いようです。

返礼品の相場金額

四十九日法要で用意する返礼品の相場は2000円~5000円ほど。

タオルやコーヒー、カタログギフトなどが人気です。

お布施の相場金額

僧侶にお渡しするお布施の相場は地域によって変わってきますので確認が必要です。

一般的に関東では5万円、関西は4万5千円くらいが相場。

また北海道や東北では3万~4万5千円ほど包むのが一般的です。

通夜・葬儀でお渡ししたお布施の10%~20%とする地域もありますので、よくわからない場合は葬儀会社や親族などに相談してみましょう。

仏教にはさまざまな宗派がありますが、宗派ごとのお布施相場もあります。

家族葬でのお布施相場も含め表にまとめましたので、参考になさってください。

 

※上記は全国的な相場です。戒名料は含まれていません。

なお、コープの家族葬ウィズハウスがサービスを提供している、北海道のお布施の相場は15万円〜となっております。

出典:【2023年】北海道の葬儀の種類と葬儀代やお布施の平均費用の調査結果|北のお葬式

四十九日法要のお布施相場は、葬儀のお布施のだいたい10~20%、金額でいうと3万~5万円だということがわかります。

日蓮宗の場合は読経1回につき5万円が目安です。

四十九日法要と一緒に納骨や開眼供養を行う場合、お布施は別途用意が必要ですので気を付けてください。

納骨時のお布施は1万~5万円、開眼供養は1万~3万円が相場金額。

お墓を作らず、お寺に永代供養をお願いする場合は1万~5万円を包みましょう。

北海道の旭川市でのお布施相場は以下の記事も参考にしてください。

「旭川市のお布施の相場は?葬儀・年忌法要別に相場を紹介」

僧侶へ包む御膳料・御車代

会食に参加しない僧侶へ包むのが「御膳料」です。

金額は5000~1万円が相場でしょう。

さらにタクシー代やガゾリン代として「御車代」を別途5000~1万円用意します。

御食事代と御車代はお布施に含めず別々で包むのがマナー。

白い封筒に「御膳料」「御車代」とそれぞれ記してお渡しします。

お布施を一番上にして、御膳料と御車代を下に重ねるようにして僧侶へお渡ししましょう。

参列者側のマナーについて

続いて四十九日用法要に参列する方のマナーについてお伝えします。

同居家族のみであれば香典は不要

故人と同居していた家族のみで四十九日法要を行う場合、香典は不要でしょう。

両親や兄弟・姉妹などの四十九日法要へ参列する場合は香典を用意します。

香典金額の相場は以下の表を参考にしてください。

四十九日法要の香典相場(※会食なしの場合。会食ありは1万~2万円プラス)

供物の掛け紙はどの水引?

四十九日法要に持参する供物の掛け紙は、双銀(または白黒)の結び切りの水引を使用しましょう。

表書きは「志」が一般的ですが、関西では「粗供養」とする場合もあります。

「志」の下には施主の姓を記しますが、「○○家」と喪家名を入れる場合もあります。

家族葬の四十九日法要に着ていく服装は?

家族葬後の四十九日法要へは、葬儀と同じく準喪服を着用しましょう。

男性ならブラックスーツ、女性なら黒のワンピースやアンサンブルなどですね。

基本的に三回忌(故人が亡くなって2年目)までは準喪服、それ以降の法要は略喪服(平服)でも問題ないといわれています。

ただし施主側から「平服でお越しください」など指定がある場合はその限りではありません。

よくわからない場合は施主側に連絡して聞いてみるのが確実でしょう。

準喪服、略喪服についての詳しい内容は以下の記事をご覧ください。

「家族葬での服装マナーとは?親族側・参列者側それぞれの服装を説明」

まとめ

  • ・四十九日法要の流れは家族葬・一般葬問わず同様だが、納骨式や開眼供養を行うかどうかは喪家により異なる
  • ・家族葬後、四十九日法要までに「法要会場や僧侶の手配」、「案内状の作成」、「本位牌の発注」、「お布施の準備」などをしておく
  • ・四十九日法要のお布施は地域や宗派によって違いがある
  • ・会食のある四十九日法要の場合、香典相場よりも1万~2万円ほど多く包む
  • ・四十九日法要は準喪服で参列するのが一般的

 

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この記事を書いた人

大崎 美智

故人様とのお別れの時間を大切にいたします。

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