マナーやご作法
こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。
家族葬で葬儀を行う際、会社への連絡の仕方で気を付けることはあるのでしょうか?
逆に会社の同僚や上司・部下、または取引先の方が家族葬をすると聞いた場合はどうでしょうか?
今回は家族葬におけるビジネスマナーのお話。
遺族の立場、職場関係者の立場、それぞれのマナーや注意点をお伝えします。
家族が亡くなった場合、会社への連絡は迅速に
親族や親しかった人たち以外の参列をお断りする家族葬では、参列をご遠慮する友人知人へは事前に訃報や葬儀のご連絡をしないことが一般的です。
しかし、葬儀で会社を休む場合は、会社へ欠勤(忌引き)の連絡を必ず行います。
「慶弔休暇(忌引き休暇)」が会社の就業規則で定められている場合、各休暇届も忘れずに申請しましょう。
会社へ訃報・家族葬を伝えるとき、喪が明けたときのポイント
会社へ訃報や家族葬であることを伝えるときや、喪が明けたときのポイントは次の通りです。
亡くなった故人と本人の関係性を伝える
例:父親、祖母、妻の父など。
会社の福利厚生の一部として慶弔見舞金が出ることがあります。
一般的に、本人との続柄によって慶弔休暇の日数や慶弔見舞金の金額が異なります。
家族葬のため、会社関係者の葬儀への参列はお断りすることを伝える
「家族葬で身内以外の参列は希望しない旨」を伝えないと、会社関係者は参列が必要か戸惑ってしまいます。
弔電、香典、供物などを辞退する場合も同様です。
葬儀のため慶弔休暇をとる場合はその期間なども申請
慶弔休暇は本人と故人の続柄によって1~57日程度が一般的です。
遠方での葬儀や故人との続柄次第では、有給休暇を使用し休暇を延長するケースもあります。
その場合は出社予定日も合わせて伝えましょう。
忌引きから明けたとき
弔事による休暇はやむを得ないものですので、就業規則で定められている場合は当然の権利となります。
ただ、引き継ぎのないまま休暇に入らざるを得ないケースもあり、他の社員に思いのほか負担がかかることも…。
気になる方は心遣いのお礼として、社員全員で食べられるお菓子などを送ると良いかもしれませんね。
職場関係者の家族葬なら「葬儀への弔問は遠慮する」
会社の同僚や上司・部下の家族が亡くなり、家族葬を行う旨の連絡を受けた場合はどうしたら良いでしょうか。
基本的に家族葬の場合は、参列願いがない限りはお通夜や葬儀に参列してはいけません。
故人との最期の時間を家族のみでゆっくりと過ごしたいという遺族の想いを尊重し、参列は遠慮するようにしましょう。
香典については明確なお断りがなければ送る事や会社の代表として式がある時間を外して集めた香典を直接持っていく方法もあります。
弔電については会社の対応として代表者名義で送ることは問題ありませんので、上司に確認してみると良いでしょう。
香典はできるだけ早く渡すのがマナーですが、葬儀終了後、忌引き明けで出社した時にお悔やみの言葉と共にお渡ししても問題ありません。(おおむね初七日頃まで)
個別に香典を出す場合は、同僚や上司と相談をして金額を揃えるようにしましょう。
同僚と複数名で香典を包む場合は、2~3人までなら香典袋へ連名、それ以上の人数なら香典袋には「代表者名」と「他〇名」と記し、他の人の名前は別紙に記入して中袋へ入れます。
連名で香典をお渡しした場合は、金額によっては一人ひとりへの香典返しが負担になってしまうこともありますので、「全員の分のお返しは不要です」と配慮を添えましょう。
後日自宅への弔問を希望する場合は、必ず先方の都合を確認した上で伺います。
その際は喪服を着る必要はありません。
地味な平服にし、派手なアクセサリーなどを外して行けば大丈夫です。
取引先の方の家族葬では、まず上司に対応を相談
取引先の方の訃報や家族葬の連絡を受けた場合、どのように対応したら良いかまずは上司に相談するのが一番です。
会社や部署単位で弔電や香典を出す予定がないか確認しましょう。
家族葬では基本的に一般会葬者の参列はお断りとしています。
葬儀への参列願いがない限りは通夜、葬儀・告別式への弔問は控えるようにしましょう。
取引先の方の訃報に対しては、会社として代表者名義で弔電を送るといった対応が一般的のようです。
関係が深かった相手やお世話になった方へ、お悔やみの気持ちを個別にお伝えしたい時はどうしたら良いでしょうか。
先方からお断りがないのであれば、社内と足並みを揃えつつ、弔電や仏花を送ると良いでしょう。
まとめ
・家族葬の場合でも会社への連絡は必須です。できるだけ早めに連絡しましょう。
・家族葬のため参列を遠慮してほしいこと、香典や弔電の扱いについても断る場合はその旨を明確に伝えましょう。曖昧な言葉では会社側も対応に困ります。
・職場の仲間や取引先で家族葬の連絡を受けた場合は、遺族からの参列願いがない限りは遺族の気持ちを尊重し、葬儀への弔問は遠慮しましょう。
・弔電や香典はお断りされていなければ送っても問題ありません。周りの人や上司と相談して対応や金額を揃えましょう。