
家族葬の知識


「家族葬は通夜なしで大丈夫?」
「通夜なしって、失礼にならないのかな…?」
大切な人を見送る場面で、こうした悩みを抱える方は少なくありません。
近年、高齢化や社会の多様化を背景に、通夜を行わない”シンプルな家族葬”「一日葬」を選ぶご家庭が増えています。
とはいえ、通夜を省略することへの不安を感じるのも当然のこと。
本記事では、一日葬が選ばれる理由からメリット・注意点・流れ・費用まで、大切な人を悔いなく見送るための情報をわかりやすくまとめています。
従来、葬儀は「通夜と告別式を行う二日葬」が主流でした。
宗教的儀式は、「死者の霊が迷わないよう見守る」という意味合いがあり、省略することは不敬・非礼とされていたこと、かつては近所や職場・地域の人々が通夜に大勢参列するのが慣例で、地域コミュニティへの「お別れの場」として機能していたことなどが挙げられます。
しかし、社会全体の価値観や生活スタイルの多様化が進んだことで、葬儀のあり方も変化。
各葬儀社では「家族葬」と銘打った小規模な葬儀のプランを用意するようになりました。
その家族葬をさらに簡素化させて通夜を省略し、告別式のみを行う「通夜なし家族葬(一日葬)」が登場するようになったのです。
▶関連記事:【家族葬の通夜とは?費用・流れ・マナーを知ればはじめての喪主でも安心】
通夜・告別式の二日間にわたる葬儀は、喪主をはじめ遺族にとって心身ともに大きな負担となります。
故人の配偶者や兄弟姉妹など、参列者自身も高齢であるケースが増えており、一日で完結する葬儀形式への需要が高まりました。
かつて通夜は近隣住民や職場関係者など広く参列する「地域の場」でしたが、都市化・核家族化が進んだことで、その役割は薄れました。
「家族と親しい方だけで静かに見送りたい」という意識が広がり、大人数の参列を前提とした二日葬の必要性が下がっています。
2020年以降のコロナ禍では、大人数での葬儀が難しくなり、一日葬・家族葬を選ぶ家庭が急増しました。
その経験を通じて、人数や日数よりも「故人らしい見送り方」を重視する価値観がコロナ収束後も定着し、一日葬の選択が一般化しています。
一日葬・直葬・火葬式の3つは、いずれも日数・規模・費用を抑えた葬儀形式です。ただし「どこまで省略するか」に違いがあります。
通夜と告別式の二日葬では、遺族は2日間にわたって気を張り続けなければなりません。葬儀の準備・進行・参列者への対応に加え、通夜後も故人のそばで夜を過ごすケースもあり、心身ともに疲弊しやすい状況が続きます。
一日葬であれば、告別式・火葬・骨上げまでを1日で完結できるため、特に高齢の喪主や遺族にとって体力的な負担が大きく軽減されます。
悲しみの中でも、翌日からの諸手続きや法要の準備に向けて体力を温存できることは、大きなメリットです。
通夜を行わないことで、以下の費用が不要または軽減されます。
| 削減できる主な費用 | 内容 |
|---|---|
| 通夜の会場費 | 通夜会場の使用料・設営費 |
| 通夜振る舞いの飲食費 | 参列者の食事代 |
| 僧侶へのお布施 | 通夜の読経分の費用が不要となる場合がある |
菩提寺がある場合、通夜を省略することに対して難色を示す僧侶もいます。
「通夜での読経料が発生しない」という費用面だけでなく、宗派の慣習や住職との関係性を損なわないよう、葬儀社に相談しながら事前に菩提寺へ確認・了承を得ておくことが重要です。
「通夜がない=略式・手抜き」と受け取る年配の親族もいます。
「一日葬という形式を選んだ理由」を事前に伝えておくことで、当日の摩擦や後々のしこりを防ぐことができます。
特に遠方から参列する方への日程連絡は、余裕をもって行いましょう。
一日葬は日程が1日のみのため、急な知らせに都合がつかず参列できない方が出やすいという面があります。
葬儀後に自宅への弔問が増えるケースもあり、後日のお別れの場をどうするか(後日法要・偲ぶ会など)をあらかじめ考えておくと安心です。

一日葬は通夜を行わない分、前日までの準備をしっかり整えておくことが大切です。当日の流れをスムーズにするために、事前に何をすべきかを把握しておきましょう。
ご逝去後、病院や施設からご自宅または葬儀社の安置室へ故人を搬送します。
搬送は葬儀社が対応しますので、臨終後はまず葬儀社へ連絡しましょう。深夜・早朝でも対応している葬儀社がほとんどです。
搬送後は、ご自宅の一室または葬儀社の安置室にて故人を安置します(法令による義務)。安置期間中に葬儀社との打ち合わせ(日程・プラン・参列者人数・宗教的な希望など)を行います。
告別式の前日までに、故人を棺に納める「納棺」を行います。一日葬では、基本的にご家族の立ち合いが可能です。
故人の体を清める「湯灌(ゆかん)」を希望する場合は、事前に葬儀社へ伝えておきましょう。
一日葬当日の一般的な流れは以下の通りです。開始時間は葬儀社・火葬場の空き状況によって異なります。
告別式から解散まで、おおよそ4〜6時間程度を目安としておきましょう。
| 時間帯・流れ | 内容 |
|---|---|
| 午前(例:10時~) | 斎場への移動、受付開始 |
| 午前中 | 告別式(僧侶による読経、焼香、お別れの時間、喪主挨拶) |
| 告別式後 | 出棺、火葬場へ移動 |
| 火葬中(約1~2時間) | 待合室にて待機、会食を行う場合も |
| 火葬後 | 骨上げ(収骨) |
| 骨上げ後 | 解散、または繰り上げ法要、精進落としへ |
本来、初七日や四十九日法要は、故人が亡くなってから節目の日に行うものですが、近年は告別式と同日に繰り上げて行うケースが増えています。
遠方からの参列者が多い場合や、改めて日程を設けることが難しい場合に選ばれることが多い形式です。
式中初七日を行う場合は、告別式の中で続けて読経・焼香を行うため、式の時間が30分程度長くなります。事前に僧侶と葬儀社へ希望を伝えておきましょう。
精進落としは、火葬中または骨上げ後に、参列者へ感謝を伝える会食の場です。
一日葬では火葬場の待合室で軽食を用意するケースや、近隣の料理店へ移動して行うケースがあります。人数・予算・会場の有無を葬儀社と相談しながら決めましょう。
受付・会計・葬儀社との連絡係など、当日の担当者を事前に決めておくと、喪主への負担が集中しません。
人数の把握は、料理・返礼品・座席の準備に直結します。早めに確定させましょう。
斎場から火葬場への移動が必要な場合、マイクロバスの手配や駐車場の確認を事前に済ませておくとスムーズです。
当日は感情的になりやすいため、短い挨拶文をあらかじめメモしておくと安心です。
一日葬は通夜を省略する分、二日葬と比べて費用を抑えやすい葬儀形式です。
ただし、費用の内訳や「何が含まれていないか」を事前に把握しておくことが、後悔のない葬儀につながります。
一日葬の費用相場は、おおよそ50万円〜80万円程度が目安です。地域・葬儀社・参列者人数・オプションの内容によって大きく変わります。
| 費用項目 | 金額目安 |
|---|---|
| 葬儀基本費用(祭壇・棺・搬送など) | 20~40万円 |
| 火葬費用 | 2~9万円 |
| 僧侶へのお布施 | 10~30万円 |
| 飲食費(精進落としなど) | 3~10万円 |
| 返礼品 | 2~5万円 |
上記はあくまで目安です。参列者数によって大きな変動があるほか、葬儀社によってプランの内容が異なるため、見積もりを取って確認することをおすすめします。
葬儀社が提示する「一日葬プランの費用」には、含まれるものと含まれないものがあるため注意が必要です。
「プラン料金が安い」と感じた場合、別途費用の項目が多い可能性があります。総額での比較を必ず行いましょう。
通夜あり家族葬(二日葬)と比較した場合、一日葬では主に以下の費用が削減されます。
| 削減できる主な費用 | 金額目安 |
|---|---|
| 通夜会場の使用料・設営費 | 2~5万円 |
| 通夜振る舞いの飲食費 | 3~8万円 |
| 僧侶へのお布施(通夜分) | 3~5万円 |
合計すると、通夜あり家族葬と比べて10万円〜20万円程度の削減が見込めるでしょう。
ただし葬儀社やプランによって異なるため、見積もりで確認することが重要です。
以下のポイントを意識することで、納得のいく一日葬を実現しやすくなります。
プランの内容と総額を比較することで、適正価格の判断がしやすくなります。
グレードを上げたり、オプションを追加したりすると、どうしても高額になっていきます。「故人が喜ぶ見送り方」を基準に、必要なものを選ぶとよいでしょう。
多くの葬儀社では、事前に相談・登録しておくことで割引が適用されるプランを用意しています。
いざというときに慌てず動けるよう、前もって相談しておくことをおすすめします。
コープの家族葬ウィズハウスでも、無料登録で葬儀割引特典のある「メンバーズクラブ会員制度」をご用意しています。ぜひ一度お問い合わせください。
一日葬では通夜がないため、香典は告別式当日に持参するのが基本です。
香典の金額の目安は、通夜ありの一般的な葬儀と変わりません。
| 関係性 | 香典の目安 |
|---|---|
| 兄弟姉妹・近しい親族 | 3~5万円 |
| 遠い親族 | 1~3万円 |
| 会社の同僚・上司 | 5千円~1万円 |
| 友人・知人 | 5千円~1万円 |
香典辞退の場合は、訃報の連絡時に「誠に恐れ入りますが、香典・供花はご辞退申し上げます」と明記するのが一般的です。
家族葬は参列者数が少なく、香典を辞退するケースも増えていますので、案内文で明確に伝えましょう。
一日葬の参列者の服装は、通常の葬儀と同様です。
一日葬は日程が1日のみのため、連絡が遅れると参列できない方が出てしまいます。葬儀社との打合せの段階で速やかに、参列をお願いする方へ連絡しましょう。
謹んでお知らせ申し上げます。 〇〇(故人の名前)は、令和〇年〇月〇日、〇〇歳にて永眠いたしました。
生前のご厚誼に深く感謝申し上げます。 葬儀は近親者のみにて、下記の通り執り行います。
【葬儀(告別式)】 日時:令和〇年〇月〇日(〇)午前〇時〇分より 場所:〇〇〇〇(式場名・住所)
なお、誠に恐れ入りますが、ご香典・ご供花はご辞退申し上げます。
〇〇(喪主名)

コープの家族葬ウィズハウスは、コープさっぽろとめもるホールディングスが提携して運営する家族葬専門の葬儀ブランドです。
コープさっぽろの「組合員・地域に寄り添う」という理念と、めもるホールディングスの葬儀実務における専門知識・経験を組み合わせ、安心感と品質の高さを両立しています。
コープの家族葬ウィズハウスの一日葬プランは、搬送から告別式・火葬・骨上げまでに必要な一式をパッケージにしたプランで、基本セット費用は39.8万円(税抜・メンバーズ組合員限定価格)です。
「何が含まれているかわからない」という不安を解消できるよう、プランに含まれる内容が明確に設計されています。
詳しくは、以下よりプランページをご確認ください。
・夫婦2人の参列でしたが、温かな雰囲気の中見送ることができました。
・コープを信頼して依頼しました。満足のいく家族葬ができました。
・希望通りの式を執り行なってもらえてよかったです。
・予算が少ないながら、納得できる葬儀プランを提案してもらいました。
※コープの家族葬ウィズハウスへのアンケート回答より一部抜粋

A. 一日葬は「略式」ではなく、正式な葬儀形式のひとつです。
通夜を省略することへの抵抗感をお持ちの方もいますが、一日葬は告別式・読経・焼香・火葬・骨上げと、葬儀として必要な儀式をすべて行います。
近年は高齢化や価値観の変化を背景に広く普及しており、「故人と家族らしくお別れできた」と満足されるご家族が多い形式です。
事前に親族や関係者へ「一日葬という形式を選んだ理由」を丁寧に伝えることで、理解を得やすくなります。
A. 必ず事前に菩提寺へ相談・確認しましょう。
また、希望があればお別れの言葉やスピーチを取り入れることもできます。
菩提寺がある場合、通夜を省略することに対して住職が難色を示すケースも。勝手に決めてしまうと、その後の法要や納骨でトラブルになる可能性もあります。
「一日葬を検討している」と早めに相談し、了承を得てから進めることが重要です。
A. 後日の弔問や、偲ぶ会を検討しましょう。
一日葬は日程が短いため、急な連絡では都合がつかず参列できない方が出ることがあります。
そのような方には、後日自宅への弔問をお受けするか、落ち着いた頃に「偲ぶ会」や「お別れの会」を設けることで、お別れの機会を提供できます。
また、葬儀の様子を写真や動画で記録しておくと、後日ご覧いただけるため喜ばれることがあります。
A. コープの家族葬ウィズハウスは、24時間365日ご相談を受け付けています。
「まだ具体的に考えていないけれど、費用だけ知りたい」
「親が高齢で、いざというときに備えておきたい」
など、事前のご相談も大歓迎です。
急なご逝去の場合も、深夜・早朝問わず対応しております。
まずはお気軽にフリーダイヤルまたはWebフォームよりご連絡ください。
お葬式についてよくわかる
お葬式ガイドブックや各施設の紹介している
パンフレット、具体的な葬儀の流れがわかる資料など
備えておけば安心の資料をお送りいたします。
