マナーやご作法家族葬の知識

投稿日:2017年7月24日

更新日:2024年6月20日

家族葬の香典返しについて解説!後返しに添える挨拶状の例文も教えます

家族や親しい人たちだけで行う家族葬は、現在最も人気のある葬儀スタイルです。

一般葬の場合、香典をいただくと香典返しをお渡しするのがマナーですが、家族葬の場合も必要なのでしょうか?

今回は家族葬の香典返しについてご説明します。

記事の後半では香典返しに添える挨拶状についての説明や、例文もご用意しております。

「家族葬の香典返しがよくわからない」、「挨拶状の作成が難しい」とお悩みの方はぜひ参考になさってください。

家族葬に香典返しは不要なのか

家族葬といっても「葬儀」であることに変わりはありません。

香典をいただいた場合は香典返しをお渡しするのがマナーとなります。

家族葬はごく親しい人たちだけで行う小規模な葬儀形式ですが、実は一般葬とほぼ同じ儀式を行います。

通夜や告別式のあとは火葬を行い、その後繰り上げ法要まで行うのが一般的な家族葬の流れ。

僧侶へのお布施や参列者への食事なども最低限必要な費用となります。

「家族葬のお布施、どのくらいが相場なの?」

「家族葬はいくらかかる?費用相場や内訳など詳しく解説!」

家族葬の香典返しは2種類ある

 

香典返しには「即返し」と「後返し」の2種類があります。

それぞれ詳しくご説明します。

香典をいただいた当日にお返しする「即返し」

「即返し」とは香典を受け取った当日にお渡しする品物のことです。

一般的に1000円前後のコーヒーやお茶、海苔などをお渡しすることが多いですね。

いただいた香典の金額は問わず、皆さんに同じ品物をお渡しすることになります。

ただ過分に香典を包んでもらった場合は、後日改めてお返しを送付する「後返し」を行います。

香典返しについては地域によって多少の違いがあり、北海道の場合は「即返しのみ」が基本。

「葬儀は出費がかさんで大変なので、お返しは最低限にしましょう」というお互い様精神からきています。

本州の方から香典をいただいたり、送ったりする場合は地域ごとのマナーも気にかけておきましょう。

香典を過分にいただいたときに行う「後返し」

近しい親族などから過分に香典をいただいた場合は、葬儀後に「後返し」として返礼品をお送りします。

返礼品はいただいた香典金額の3分の1~半分程度の品物を用意しましょう。

後返しの返礼品として人気があるのはお菓子やコーヒーの詰め合わせなど。

食べ物・洗剤・入浴剤などの消耗するもの、いわゆる「消え物」を選ぶのがマナーとされています。

北海道は即返しのみが基本ですが、高額の香典をいただいた場合は後返しをされる喪家もいらっしゃいます。

「会葬御礼品」と「香典返し」の違いについて

「会葬御礼品」とはその名の通り、通夜・葬儀に参列した方へ渡す品物のこと。参列へのお礼を記した「会葬礼状」とともにお渡しします。

「香典返し」は忌明け以降、香典を包んでくれた方へ送る品物を指します。

北海道では「即返し」が基本のため、会葬御礼品がそのまま香典返しの役割を果たしているといえるでしょう。

全国的に見ても式自体の簡略化が進んでおり、会葬御礼品を香典返しと兼ねる喪家が増えています。

葬儀後に香典を確認し、必要な方にだけ後返しをお送りする形になります。

後返しをする際のマナーについて

後返しをする際、どんなマナーがあるのかをご説明します。

挨拶状(お礼状)の例文もございますので、ぜひ参考になさってください。

後返しを送るタイミングはいつなのか?

後返しの返礼品は忌明け以降、1ヶ月以内を目安にお送りしましょう。

仏式(浄土真宗以外)なら四十九日の忌明け以降1カ月以内、浄土真宗は初七日後の1ヶ月以内に送付するのが目安です。

浄土真宗は死後すぐに極楽浄土へ旅立つという教えのため、四十九日を待たずに忌明けとなります。

神式の場合は50日以内、キリスト教式の場合は亡くなった日を含めた1ヶ月以内に送付すると良いでしょう。

(プロテスタントは逝去されてから1ヶ月後の昇天記念日のあと。カトリックは逝去後30日目の追悼ミサまで)

四十九日法要については以下の記事でも詳しくお伝えしています。

「家族葬後の四十九日法要の基礎知識」

掛け紙の水引は白黒の結び切りが基本

後返しの返礼品には掛け紙をかけますが、水引は白黒の結び切りを使用しましょう。

ちなみに「熨斗(のし)」がついた掛け紙は慶事に使用するものですので、混同しないようにしてくださいね。

掛け紙の表書きは宗教・宗派によって異なりますが(たとえば神道やキリスト教では「偲草」など)、「志」なら大体どの宗派でも使えます。

表書きの下には「○○家」と喪家名を記入しましょう。

香典返しと一緒に挨拶状を添える(例文あり)

香典返しをお送りする場合は、返礼品と一緒に挨拶状(お礼状)を添えます。

挨拶状は宗教・宗派によって書き方が異なりますので注意が必要です。

たとえば神式の場合、「供養」や「成仏」、「冥福」といった言葉は挨拶状に使えません。

また挨拶状には以下の6つを記載しましょう。

  • ①頭語(謹啓など)を用いた前文挨拶
  • ②葬儀への参列と香典をいただいたことへのお礼
  • ③四十九日法要などを済ませたことの報告
  • ④返礼品を送った旨のお知らせ
  • ⑤直接お伺いできなかったことへのお詫び
  • ⑥結語(敬具・謹白)の文末挨拶

挨拶状の最後には日付と喪主名を記入します。

忌明け後1ヶ月以内に返礼品と挨拶状を送るのが目安とされています。

しかし体調を崩すなどして1ヶ月を過ぎてしまう場合は、挨拶状に一言お詫びを入れておくと印象が良いでしょう。

以下は仏式(浄土真宗以外)の挨拶状の例文です。よろしければ参考になさってください。

 

複雑な挨拶状・礼状もウィズハウスにお任せください

香典返しに添える挨拶状の内容は、「宗教・宗派」による違いや「繰り上げ法要がどこまで終わっているか」によって内容が異なってきます。

ネットの無料テンプレートで自作することもできますが、よくわからない場合はプロにお任せするのが安心でしょう。

家族葬のウィズハウスなら全宗教・全宗派・さらに地域の風習にも対応しております。

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いざというときのお迎えから葬儀後のアフターフォローまで、スタッフ全員でしっかりとサポートいたします。

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まとめ

  • ・家族葬でも香典をいただいた場合は「香典返し」をお渡しするのが基本
  • ・香典返しには「即返し」と「後返し」の2種類がある
  • ・香典を過分にいただいた場合の「後返し」は忌明け後1ヶ月以内を目安に送る
  • ・返礼品の掛け紙は白黒の結び切りの水引を使用。表書きは「志」とするとよい
  • ・香典返しには挨拶状を添えるが宗教・宗派によって書き方が異なる

 

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