マナーやご作法

投稿日:2017年6月19日

更新日:2023年12月30日

家族葬に参列するとき香典は必要?参列しない場合の弔意の表し方も解説

家族葬のお知らせが届いたとき、香典や供花を送っていいのか迷ってしまったことはありませんか?

「そもそも案内が届いたのだから香典は用意するのでは?」と思う方も多いでしょう。

しかし家族葬では、香典や供花を辞退されるケースも見受けられます。

今回は家族葬における弔意の表し方についてお伝えします。

家族葬に参列する人・しない人、双方にとって役立つ情報となっていますので、どうぞ参考になさってください。

そもそも家族葬とは何か

「家族葬」とは故人の直系の親族や、特に親交の深かった知人のみで行う小規模タイプの葬儀のことです。

ただし家族葬に明確な定義はありません。

10名で行うのも30名で行うのも「家族葬」ですし、身内以外の方が参列するのもOKです。

家族葬を行うメリットとして、「遺族が故人との最期の時間をゆっくりと過ごせる」という点があります。

一般的な葬儀の場合、遺族は弔問者の対応に追われてしまい故人とのお別れがしっかりとできません。

家族葬はごく親しい人たちとの葬儀になりますので、慌ただしく式を終えたくない、という方に人気のある葬儀形式です。

また家族葬は一般葬よりも小規模なため、費用も多少抑えられる傾向があります。

「一般葬よりも簡略化している式なの?」と疑問に思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。

通夜や告別式もきちんと行うのが家族葬の基本形式。一般葬と流れはほとんど同じです。

「家族葬」とは?呼ぶ範囲、メリットや注意点、流れなど詳しく解説!

「家族葬の費用や相場はどれくらい?一般葬との比較と内訳について」

コロナ禍でも注目された家族葬は、現在じわじわと広まっている葬儀形式。

昨年度はコロナ禍もあり、一般葬を上回る家族葬が行われました。

コロナ禍以降の2022年は、行われた葬儀の半数以上である55.7%が家族葬だったことがわかります。

家族葬が増えつつある昨今、「参列できない人」が出てくるのも事実。

いざ家族葬のお知らせが来た際、参列する・しないはどのように見極めればいいのでしょうか?

家族葬に参列できる人・できない人

家族葬に参列できる人・できない人の判断基準をまとめてみました。

家族葬に参列できる人とは

家族葬に参列できる人とは以下の3つの条件に当てはまる人です。

①家族葬参列のお願いが遺族からきた人

故人の遺族から直接、「家族葬を行うので参列してほしい」と連絡が来た場合は、できるだけ参列しましょう。

記事の後半でもお伝えしますが、家族葬では香典を辞退されるケースが見受けられます。

案内状に「香典不要」と明記されていたり、口頭で香典の辞退を伝えられたりした場合、無理に香典を渡すことはマナー違反となりますのでご注意ください。

また、事情があって「家族葬の参列を辞退したい」という方は以下の記事も参考になさってください。

「家族葬を欠席する時はどう伝える?香典の渡し方やマナーもご紹介

②家族葬のお知らせがあり案内状に「参列不要」の明記がない場合

家族葬のお知らせが届き、案内状に「参列不要」と明記されていない場合は参列しても問題ありません。

ハッキリしない場合は喪主の方や葬儀会社の方に確認するといいでしょう。

③家族葬のお知らせがあり葬儀会場が明記されている場合

家族葬のお知らせに葬儀会場が明記されている場合は、「参列しても問題ない」と捉えても良いでしょう。

しかしこちらもよくわからない場合はきちんと遺族に確認するのがおすすめです。

家族葬に参列できない人とは

家族葬に参列しない方が良い人とは以下の3つの条件に当てはまる人です。

①そもそも故人が亡くなったという連絡がこない人

故人が亡くなったことを人づてに聞いた、などそもそも訃報が届いていない方は参列を控えましょう。

家族葬は故人との時間を大切にしたいというご遺族の心の表れでもあります。

無理に参列するのは避けた方が無難です。

②家族葬のお知らせは来たが「参列不要」と明記されていること

訃報の連絡は来ているけれど、案内状に参列は不要である旨が明記されている場合も参列は控えましょう。

故人が亡くなったことだけをひとまずお知らせしたい、という遺族側の配慮かもしれません。

③家族葬のお知らせは来たが葬儀会場が明記されていない

通常、葬儀をお知らせする案内状には葬儀会場と通夜・告別式の時間が記載されています。

しかし葬儀会場が明記されていない場合は「参列不要」と同等の意味だと捉えて良いでしょう。

葬儀会場を聞き出して参列することはおすすめできません。

家族葬に香典を持参しても良いのか?

続いて家族葬の香典について説明します。

「香典を持参するかどうかの判断基準」と「家族葬の香典相場」はどのようなものなのでしょうか。

家族葬に香典を持っていくかどうかの判断基準について

参列の有無に関わらず家族葬の案内状を受け取っており、「香典辞退」と明記されている場合は香典が不要です。

「香典辞退」と明記されていない場合は、念のため香典を用意しておきましょう。

当日受付で香典辞退を伝えられる場合や、看板が出ていることがあります。

遺族が香典辞退の意向を表しているのに無理に香典を渡すのはマナー違反。

「故人や遺族のために」という思いからだとしても、香典を渡せば必ず香典返しが必要になります。

遺族側が香典返しを用意していない場合、新たにお返しを準備して持参・もしくは郵送しなければなりません。

遺族は葬儀後もいろいろと慌ただしいので、負担になるようなことは控えた方が良いでしょう。

家族葬に香典を持参する場合の金額の相場について

家族葬の香典の相場はどのくらいなのでしょうか?

一般的には以下のような金額になります。

  1. ・両親:5万~10万円
  2. ・祖父母:1万~2万円
  3. ・兄弟姉妹:1万~2万円
  4. ・その他親族:1万~3万円
  5. ・会社関係・友人知人:5000~1万円
  6. ・近所の方:5000円未満

ただし故人の直系の親族の場合、遺族の経済的負担を考えて相場よりも多く包むケースもあります。

家族葬に参列できないが弔意を表したいときはどうする?

「家族葬に参列できない」「香典も渡せない」といった場合、一体どのように弔意を表せば良いのでしょうか?

参列しない場合の弔意の表し方は主に4つあります。

事前に遺族の確認が必要な方法もありますのでご承知おきください。

弔意の表し方①弔電を送る

まずは弔電を送る方法です。香典のようにお返しが不要な弔電は、遺族の負担になりにくい弔意の表し方といえるでしょう。

(弔電の場合はお返しではなく礼状が届けられるのが一般的です)

ただし家族葬の案内状に「弔電不要」と記載がある場合は弔電も送れませんので気を付けてください。

弔電を送る場合は宛名を喪主の名前にして送りましょう。

弔電を送る場合、香典のように故人との関係で大体の金額が決まってきます。

  1. ・友人・知人:1000~3000円
  2. ・お世話になった人・特に親しかった友人:3000~5000円
  3. ・会社関係:5000~1万円

高額な弔電だとプリザーブドフラワーが付いていることもあります。

弔意の表し方②供花・供物を送る

香典の代わりに供花・供物を送るのも弔意の表し方のひとつ。

故人の好物だったお菓子や線香、ろうそくなどを送る方もいらっしゃいます。

ただし案内状に「香典辞退」とある場合は、供花・供物も受け取らない意向である可能性が高いです。

ちなみに案内状に「ご厚意辞退申し上げます」とあった場合、香典や供花・供物など一切を辞退するという意味となります。

遺族に確認できれば確実ですが、もし聞きづらい場合は遺族の意向を知っている葬儀会社の方に聞いてみるのもいいでしょう。

供花・供物の金額相場は以下の通りです

  1. 供花:12,000~20,000円程度
  2. 供物・ろうそく・お線香:3,000~5,000円程度

特に供花を送る場合は事前に葬儀会社や喪主へ連絡してください。

「葬儀会社が他の生花店のお花を受け付けていない場合」や「宗派に合わせたお花を選択して注文している」場合もあります。

さらに「供花は喪主が一括して注文する」といったケースも。

勝手に注文するとかえってご遺族の手間を増やすことになりますので注意しましょう。

「北海道の供花の相場は?花祭壇・枕花など葬儀の【花】も解説!

弔意の表し方③弔問する

家族葬に参列できなかった場合、後日弔問をさせていただくことで弔意を表すことができます。

弔問する流れは以下のようになります。

  • 1.「弔問したい」旨を遺族に連絡して日程・時間のアポを取る
  • 2.当日は故人宅の玄関先でお悔やみを述べる。家に上がるよう勧められたら上がらせてもらう(供物を渡す)
  • 3.祭壇・お仏壇でお参りを勧められたら線香を上げてお参りする
  • 4.長居はせずにすぐ帰宅する

香典を辞退されている場合は供物と数珠だけ持参して伺いましょう。

また弔問の際の服装ですが、喪服はNGです。

葬儀を思い起こしてしまうため、黒・グレーがベースの平服で弔問しましょう。

弔意の表し方④電話や手紙・メールで弔意を伝える

遠方に住んでいる場合は電話や手紙、メールで弔意を伝える方法もあります。

ご遺族自身のタイミングで確認できる点も電話や手紙のメリット。

手紙と一緒に香典を渡す場合は現金書留で送りましょう。

その際お金は直接封筒に入れず、香典袋に入れて送るのがマナーとされています。

送り方については以下の記事も参考にしてみてください。

「家族葬の香典を現金書留で送る方法と注意点。北海道編」

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まとめ

  • ・家族葬に参列するかどうかの判断基準は、案内状にある「参列不要」や「葬儀場詳細」の明記を確認する
  • ・家族葬への香典は「香典不要」と明記されていれば必要ない。明記がない場合は用意して参列・弔問する
  • ・家族葬へ参列できず、香典も渡せない場合は「弔電・供花・供物・弔問・電話や手紙で連絡」などの方法で弔意を表せる
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