家族葬の知識
故人と近しい方のみで行う「家族葬」。
身内だけで行う小規模葬儀であることから、「香典や供花・供物は辞退したい」とお考えになる方もいらっしゃるでしょう。
基本的に香典・供花・供物を辞退しても失礼には当たりません。
ただし辞退を伝えるタイミングや理由などにはマナーがあります。
今回は家族葬で香典等を辞退する際の方法やマナーについてお伝えします。
この記事でわかることは以下の4つです。
- ・家族葬で香典・供花・供物を辞退するのは問題ない?
- ・香典・供花・供物を辞退するメリット・デメリット
- ・参列者が不快にならない辞退のタイミングや理由
- ・香典を辞退していたのに持参された場合の対応
香典・供花・供物の辞退は失礼にあたらない
家族葬で香典や供花・供物の辞退を申し出ても失礼にはあたりません。
「参列者に金銭的な負担をかけたくない」「香典の受付や香典返しなどの手間を減らしたい」など辞退したい理由はさまざまでしょう。
参列者に周知さえできていれば辞退することに何ら問題はありません。
香典・供花・供物を辞退することのメリット・デメリット
香典等を辞退することのメリット・デメリットについて考えてみましょう。
香典・供花・供物を辞退するメリット
メリットとして挙げられるのは「遺族側の負担が減ること」です。
香典をいただく場合、受付で弔問客の対応が必要ですし香典返しも用意しておかなければなりません。
また供花・供物をいただいた場合はお供えするスペースも必要となります。
供花については祭壇脇に供えられるのが一般的ですが、配置には決まりがあります。
祭壇上部右側に故人と一番近しい間柄の方の供花を配置し、次に近しい間柄の方は祭壇上部左側に配置。左右交互に並べていく決まりとなっています。
(地域差がありますので、詳しくは葬儀会社のスタッフに聞いてみましょう)
喪主が最終チェックを行いますが、辞退していればこういった手間も省けます。
ウィズハウスでは祭壇花を含めた葬儀プランもご用意しておりますので、供花を辞退されたからといってお花が全くなくなるわけではありません。
また故人のお好きだった花を祭壇に供えることもできますので、ぜひご相談ください。
「家族葬ウィズハウス葬儀事例②・祭壇は黄色・グリーンとピンクのお花で」
香典・供花・供物を辞退するデメリット
香典を辞退するデメリットとして、「葬儀費用の持ち出し分が増えること」が挙げられます。
もともと香典は助け合いの精神から生まれたものでした。
現在は金銭のやり取りが一般的ですが、昔は食べ物を贈っていたそうです。
葬儀を行う際には僧侶へのお布施や会食等のさまざまな費用がかかりますが、香典をいただくことである程度賄うことはできます。
ちなみに北海道地区では香典辞退をするケースはあまりお見受けしません。
香典等を辞退することが失礼な対応となるわけではありませんが、中には「厚意を無下にされた」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
周囲の方との関係性もよく考えた上で、辞退を決定するとよいでしょう。
辞退する際の理由やタイミングについて
辞退する際の理由やタイミングについてお伝えします。
最も角が立たない辞退理由は「故人の遺志によるもの」
「香典・供花・供物を辞退します」と、ただ伝えるだけでは納得できない方もいらっしゃるでしょう。
香典等を辞退する際の理由は「故人の遺志によるもの」とするのがおすすめです。
遺族の意向とお伝えすると、「そういわずに受け取ってほしい」「なぜそのような判断になったのか」などと言われてしまうかもしれません。
故人の遺志、と伝えることで参列者に納得してもらいやすくなります。
辞退を伝えるタイミングは「訃報を伝えるとき」
香典等を辞退する旨は故人の訃報を伝える際、一緒に伝えましょう。
早めに連絡をしないと供花・供物の注文を早々にされるかもしれません。
香典の場合は持参された際にお断りすれば良いですが、供花や供物は返品が難しくなります。
そのため、香典等を辞退するかどうかは訃報を伝える前に決めておきましょう。
辞退を伝えるときは「わかりやすく」
たとえば香典・供花・供物をすべて辞退する場合に「御香典は辞退いたします」と伝えると、「供花や供物は送っても良いのだろう」と思われてしまいます。
すべてを辞退するのであれば「香典・供花・供物などのご厚意は辞退させていただきます」としっかり伝えましょう。
「誠に勝手ながらご厚意は辞退させていただきます」といった曖昧な伝え方ですと参列者も悩んでしまいます。
辞退するのであればわかりやすく伝えることを意識してください。
参列者が辞退の聞き洩らしや見落としをする可能性もありますので、会場で辞退を周知する看板を設置しておくことをおすすめします。
故人や遺族の会社へ訃報を連絡する際は以下の記事もご参照ください。
「家族葬の連絡を会社へする際の注意点は?電話・メールの例文もご紹介!」
香典・供花・供物を辞退しているのに持参された場合の対応
「どうしても弔意を示したい」という気持ちから、辞退を理解した上で持参される方もいらっしゃいます。
その場合どういった対応をすればよいのでしょうか?
個人の場合は香典返しが必要
個人が持参された場合は丁重にお断りしても問題ありませんが、強く勧められた場合は受け取っても良いでしょう。
ただし受け取った場合は香典返しが必要です。
四十九日の忌明けを目途に「消え物」(タオルやお菓子、コーヒーなど)をお送りしてください。
品物と共に挨拶状も忘れずに添えましょう。
香典返しの挨拶状については、以下の記事の例文も参考になさってください。
「家族葬の香典返しについて解説!後返しに添える挨拶状の例文も教えます」
会社名でいただいた場合は香典返し不要
故人が務めていた会社や遺族の会社から香典をいただく場合もあります。
会社名で受け取った香典については香典返しは不要。会社の香典は慶弔金など福利厚生の場合もあります。
無理に断らず受け取っても問題ありません。
会社関係の方から個人名で受け取った場合は、忌明け後の出社時にコーヒーやお菓子を持参してお返しの代わりにすると良いでしょう。
香典等の辞退をスムーズに行いたい方はウィズハウスへ
ウィズハウスで行う葬儀の場合、参列者にとって供花・供物の辞退がわかりやすい仕組みになっています。
ホームページ上に故人様の葬儀予定を掲載。お名前をクリックするだけで、お式の詳細と供花・供物を受け付けているかがすぐに分かります。
葬儀会場さえ伝えてあれば、「会社へ辞退を言い忘れてしまった」といったときも安心ですよ。
ウィズハウスは年間4000件の葬儀施行実績を持つ葬儀会社です。
一日一葬の邸宅型葬儀は、まるでお家でのお見送りのようだと大変ご好評をいただいております。
葬儀前の準備から当日の式進行はもちろん、葬儀後のアフターフォローについても回数無制限で相談をお受けします。
葬儀をあげたお客様から「葬儀後の手続きが本当に大変だった」という声を大変多くいただきますが、ウィズハウスにお任せ下されば安心です。
葬儀にまつわることでしたら何でもご相談ください。
まとめ
- ・家族葬で香典・供花・供物の辞退をしても問題はない
- ・辞退する際は訃報を伝える際にしっかり伝えておく
- ・香典等を辞退するメリットは「遺族側の負担が減ること」。デメリットは「香典辞退をすると葬儀費用の持ち出し分が増える」などが挙げられる
- ・辞退していても持参された場合、強く勧められた場合は受け取っても良いが香典返しが必要となる。会社名での香典にはお返し不要