
家族葬の知識


「二日葬ってどういう葬儀?」「一日葬と何が違うんだろう」そんな疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、二日葬と一日葬の違いを、流れ・費用・メリットデメリットの観点から整理し、どちらを選ぶべきか判断するための基準をわかりやすく解説します。
目次
「二日葬」という言葉に厳密な定義はありません。
「通夜を行う葬儀形式」「一般葬を簡略化したスタイル」など、各葬儀社が異なる定義をしています。
多くの場合、通夜を行わない「一日葬」との対比で、通夜・告別式を行う葬儀を「二日葬」と呼んでいます。
家族葬は必ずしも二日葬として行うわけではありません。近年の家族葬は、通夜を行わない「一日葬」の形式で行うことも増えてきました。
「家族葬」とは、参列者を「家族・親族・親しい友人」などに限定した小規模な葬儀のことを指す用語で、日程を示すものではありません。
そのため「家族葬にしたい」と考えている場合でも、二日葬にするか一日葬にするかは、別途検討が必要です。
二日葬と一日葬の主な違いは、通夜を行うかどうかです。以下の表で違いを確認してみましょう。
| 二日葬 | 一日葬 | |
|---|---|---|
| 通夜 | あり | なし |
| 葬儀・告別式 | あり | あり |
| 式の日程 | 2日 | 1日 |
| 参列の機会 | 通夜・告別式の2回 | 告別式の1回 |
| 菩提寺への事前許可 | 基本的に不要 | 必要 |
| 費用 | 一日葬に比べてやや高額 | 食事や返礼品が抑えられる傾向 |
最も大きな違いは通夜の有無ですが、費用や菩提寺への対応も異なります。

二日葬・一日葬の一般的な流れをご紹介します。逝去の時間や家族・宗教者・施設の都合により、日程が後倒しになる場合があります。
一日葬の詳しい流れについては下記の記事でご紹介していますので、より詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
【関連記事】一日葬にかかる時間はどのくらい?流れや注意点、事例も紹介
「一日葬は二日葬の半額で済む」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし実際には、そこまで大きな差が出ることはありません。
鎌倉新書が実施した「第6回お葬式に関する全国調査(2024年)」によると、家族葬(二日葬)と一日葬の平均額は以下のとおりです。
| 葬儀の種類 | 葬儀費用の総額(平均) |
|---|---|
| 家族葬 | 105.7万円 |
| 一日葬 | 87.5万円 |
家族葬(二日葬)の平均額105.7万円と、一日葬の平均額87.5万円の差額は18.2万円で、半額には程遠いのが実情です。
なぜ「半額にならないのか」については、本記事「二日葬と一日葬との差額は【変動費】のみ」で解説します。
二日葬・一日葬にかかわらず、葬儀には以下のような費用が必要になります。
| 項目 | 相場 | 備考 |
|---|---|---|
| ご遺体の搬送 | 1〜3万円程度 | 距離により変動 |
| 安置費用 | 1〜5万円程度/日 | 安置場所・日数により変動 |
| 棺 | 5〜20万円程度 | 素材・グレードにより変動 |
| 祭壇・花祭壇 | 10万円~100万円以上 | 規模により大きく変動 |
| 会場費用 | 5〜30万円程度 | 一日葬では通夜の会場費用が不要 |
| 火葬費用 | 0〜15万円程度 | 自治体・火葬場により異なる |
| 飲食費(通夜振る舞い・精進落とし) | 1〜10万円程度 | 人数により変動・一日葬では通夜振る舞いが不要 |
| 返礼品 | 1〜5万円程度 | 人数により変動・一日葬では通夜の返礼品が不要 |
| お布施 | 15〜50万円程度 | 宗派・地域・戒名のランクにより異なる |
前述の通り、一日葬も二日葬も、必要となる品目(搬送・棺・祭壇・火葬など)は変わりません。
差が出るのは、主に通夜に関連する以下の変動費です。
| 一日葬で削減できる項目 | 目安 |
|---|---|
| 通夜振る舞いの飲食費 | 1〜10万円程度 |
| 通夜の会場使用料(加算分) | 1〜10万円程度 |
| 通夜用の返礼品 | 1〜5万円程度 |
つまり、一日葬にしたからといって費用が半額になるわけではなく、削減できるのは多くの場合、通夜にかかる変動費の部分のみです。
ただし、葬儀を依頼する寺院によっては、一日葬と二日葬でお布施の額が変動する可能性があります。
一日葬と二日葬で迷う場合は、この費用の成り立ちを理解したうえで、総合的に検討することをおすすめします。

通夜と葬儀告別式を2日に渡って行う二日葬は、古くからの葬儀形式を引き継いでいるため、周囲との軋轢が少ない葬儀といえるでしょう。
二日葬の主なメリットは以下の3つです。
以下にひとつづつ解説します。
仏式の葬儀では、枕経・通夜式・葬儀式と、それぞれの場面で読まれるお経や儀礼が異なります。
二日葬では通夜を行うため、一連の宗教儀礼を正式な形で執り行うことができます。
宗教儀礼を重要視するご家庭や、菩提寺との関係性を重んじるご家庭にとって、二日葬は安心感のある選択肢といえるでしょう。
二日葬は、通夜・葬儀告別式という従来からの葬儀の流れに沿った形式です。そのため、年配の親族や「葬儀はきちんと行うべき」という考えをお持ちの方にも受け入れられやすい傾向があります。
一日葬を選ぶ際には親族への説明が必要になるケースもありますが、二日葬であればそういった負担が無いのもメリットのひとつです。
二日葬には、通夜と告別式2回の参列機会があるため、多くの人にとって参列しやすい傾向にあります。
「仕事の都合で告別式には出られないが通夜なら参列できる」というケースも多く、故人とゆかりのある方々にお別れの場を設けたい場合に向いている形式といえます。
周囲との軋轢が少ないとされる二日葬にもデメリットはあります。
二日葬の主なデメリットは以下の3つです。
葬儀内容は一般葬よりも多少簡略化されるものの、「通夜→葬儀・告別式」の流れは変わりません。
安置期間を含め、葬儀にかかる日数は一般葬と同様に2〜3日はかかるでしょう。
葬儀日数を最低限に抑えたいという方には不向きです。
葬儀の流れや日数は一般葬と同様ですが、参列者を制限し、挨拶や会食を省略する家族葬にすると、「葬儀を軽んじている」と感じる方もいらっしゃいます。
一般葬よりも負担の少ない家族葬を選ばれる方が増えてはいるものの、抵抗のある方が一定数いるのも事実。
世代間ギャップもあるかと思いますが、家族葬を行う場合は親族へもきちんと説明することをおすすめします。
こちらは二日葬・一般葬問わずにいえるデメリットです。
家族葬型の二日葬・一日葬は、基本的に身内しか参列しない葬儀ですので、その他の方には葬儀後に事後報告という形になります。
そうなると葬儀後に訪問する弔問客の対応を個別に行わなければなりません。
弔問客の人数も把握できないため、香典返しの数についても頭を悩ませることに……。
葬儀後は市区町村役場へ提出する書類も多いため、思いのほか忙しいもの。
弔問客の対応で時間に追われるおそれもあります。
二日葬に比べて式の日数が1日少ない一日葬の主なメリットは以下の通りです。
一日葬は通夜を行わないため、通夜振る舞いの飲食費や通夜用の返礼品など、通夜にかかる変動費を抑えることができます。
前述のとおり、棺や祭壇・火葬といった固定的な費用は二日葬と変わりませんが、「できる範囲で費用を抑えたい」とお考えの方にとって、一日葬は検討しやすい選択肢のひとつといえます。
葬儀が1日で完結する一日葬は、準備や対応にかかる時間、体力的な負担が少ないのが特徴です。
二日葬では通夜・告別式と2日間にわたる式への参列で、長い時間気を張ることになりますが、一日葬では参列時間が短縮されるため、高齢の親族の体調にも配慮しやすい形式といえるでしょう。
一日葬では、参列者への案内や対応が必要となる場面が、告別式のみとなります。
通夜と告別式に参列者を迎える二日葬と比べて、喪主側のスケジュール調整がしやすく、参列者対応をシンプルに行うことができます。
式の日数が少ないという特徴がデメリットになるケースもあります。
一日葬の主なデメリットは以下の3つです。
葬儀(告別式)が1日で完結する一日葬ですが、葬儀の日程によっては都合がつかず、参列できない親族が出る可能性もあります。
さらに「葬儀を簡略化するのはどうなのか」といった意見が出ることも考えられるでしょう。
特に高齢の親族がいる場合などは一度相談してみることをおすすめします。
逝去後24時間以内は火葬ができないことが法令で定められています。ご遺体は告別式の日を含め最短でも2日間は安置しなければなりません。
火葬場の休業日(友引)などを挟むとさらに日数が延び、安置費用や会場費用が余分に必要になることもあります。
さらに北海道での葬儀は、遠方から来られる参列者が前泊する可能性もあるでしょう。
その場合、通夜式は行わずとも、通夜振る舞いだけを行うことがあります。
また柩や祭壇の料金については二日葬と同等の料金がかかることも理解しなければなりません。
通夜を行わないことで香典が少なくなってしまう点も一日葬のデメリットといえるでしょう。
お付き合いしているお寺(菩提寺)がある場合も注意が必要です。
葬儀から法要まで全体を通しての儀式を重んじるお寺もあり、「通夜式を省略=正式な宗教儀礼ではない」という認識から、お墓への納骨に難色を示される恐れがあります。
また、お寺のなかには、枕経・通夜・告別式・戒名すべての依頼が無いと対応できないというケースも。
このように、通夜式には呼ばずに告別式の日だけお経をあげてもらえるのか?という点についてもお寺によって考え方が異なります。
一日葬を行う場合は親族のほかに菩提寺への相談も忘れずに行いましょう。
また、菩提寺はないけれど、葬儀でお経をあげてほしいという場合は、コープの家族葬ウィズハウスの寺院ご紹介制度をご検討ください。
僧侶にお渡しするお布施の金額も明瞭ですので、「いくら包めばいいの?」と頭を悩ませる心配がありません。
ここまでの解説通り、二日葬・一日葬にはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが正解とはいえません。ご家族の状況や価値観をもとに、自分たちに合った形式を選ぶことが大切です。ここではどちらを選ぶべきなのか判断する基準として、「二日葬が向いているケース」と「一日葬が向いているケース」を紹介します。
以下のような場合は、二日葬を選ぶ方が多い傾向にあります。
| 菩提寺がある | 通夜・葬儀式それぞれでお経をあげる二日葬の方が、トラブルになりにくい |
| 宗教儀礼や伝統を重んる | 正式な形で故人を送り出したいという気持ちに沿いやすい |
| 多くの方に参列してほしい | 通夜・告別式の2回、参列の機会を設けられる |
| 一日葬について家族・親族から理解を得るのが負担 | 従来の形式に沿っているため、事前に相談しなくても親族の理解を得やすい |
周囲(参列者・お寺)との調整をスムーズに行いたい方は、二日葬が向いている傾向です。
コープの家族葬ウィズハウスにおいても、二日葬(家族葬)プランが最も多く選ばれています。
コープの家族葬ウィズハウスの二日葬について詳しくは下記リンクよりご覧ください。
▶コープの家族葬ウィズハウスの二日葬(家族葬)プラン
コープの家族葬ウィズハウスの二日葬事例|祭壇は白いお花でにぎやかに
以下のような場合は、一日葬を選ぶ方が多い傾向にあります。
| 菩提寺がない、または理解を得られる | 通夜を省略することへの支障がない |
| 宗教儀礼や伝統にこだわらない | シンプルな形式で故人を送り出したい |
| 高齢の親族が多い | 2日間の儀式が体力的に難しい場合でも対応しやすい |
| 家族・親族の同意が得られている | 一日葬への理解があれば、スムーズに進めやすい |
ここ数年で件数が増加している一日葬は、周囲の理解を得られる場合に適した葬儀形式です。
コープの家族葬ウィズハウスの一日葬について、詳しくは下記リンクよりご確認ください。
▶コープの家族葬ウィズハウスの一日葬プラン
コープの家族葬ウィズハウスの一日葬事例|家族4名の一日葬
二日葬と一日葬の最も大きな違いは、通夜を行うかどうかです。費用面では「一日葬は二日葬の半額」というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、実際に削減できるのは通夜にかかる変動費のみで、大きく変わらないケースがほとんどです。
どちらの形式が正解ということはなく、以下のような要素を総合的に判断して選ぶことが大切です。
| 菩提寺の有無 | 菩提寺がある場合は一日葬の前に必ず相談を |
| 親族との関係性 | 理解を得られるかどうかを事前に確認する |
| 遺族の体力・スケジュール | 2日間の対応が難しい場合は一日葬も選択肢に |
| 費用 | 大きな差はないが、変動費を抑えたい場合は一日葬 |
| 宗教・慣習への考え方 | 正式な形式を重視するなら二日葬 |
「どちらにすべきか迷っている」という場合は、ひとりで悩まず葬儀社に相談してみることをおすすめします。
「二日葬と一日葬、どちらが自分たちに合っているのかわからない」とお悩みの方は、コープの家族葬ウィズハウスまでお気軽にご相談ください。専門の相談員が、ご家族の状況やご要望を丁寧にお聞きしたうえで、最適な葬儀の形式をご提案いたします。
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