マナーやご作法家族葬の知識

投稿日:2018年3月1日

更新日:2021年12月28日

家族葬でお坊さんなしはダメ?お坊さんなしでもよいケースについて

こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。

お葬式と言えば、お坊さんを呼んでお経を読んでもらう仏式の葬儀を思い浮かべる方がほとんどだと思います。
ウィズハウスは無宗教葬の取扱いも多いですが、それでもお坊さんを呼ぶお葬式の方が一般的です。

では、お坊さんなしで家族葬を行うことはできるのでしょうか。

今回は家族葬でお坊さんを呼ばないケースについてのお話。
多くの葬儀でお坊さんを呼ぶ理由や、お坊さんなしの家族葬でも良い場合、お坊さんなしの家族葬を行う際に気を付けるべきことをご紹介します。

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家族葬や一般葬でお坊さんを呼ぶのはなぜ?

お坊さんにお経を読んでもらうことが故人の供養につながるというのは仏教の考え方。
通常の家族葬や一般葬でお坊さんを呼ぶのは、その葬儀が仏式で行われている葬儀だからです。

日本人は無宗教の人が多いと言われ、普段は自分の家で信仰している宗教について意識することは少ないでしょう。
しかし、日本で行われる葬儀はおよそ四分の三が仏式の葬儀と言われています。

参考:葬儀における宗教の割合(エンディング・データバンクより)

 

仏式の葬儀ではお坊さんにお経や戒名をもらうことで、故人の供養と安らかな成仏を祈ります。

 

 

家族葬をお坊さんなしで行うケースとその内容

お坊さんは必ず呼ばなくてはいけないものではありません。

前述した通り、お坊さんを呼ぶのは仏式の葬儀の考え方のため、キリスト教や神道など他の宗教を信仰している場合はお坊さんを呼ぶ必要はありません。

また、宗教への信仰がなく無宗教形式の葬儀を行いたい場合や、宗教儀礼にこだわらない葬儀(自由葬)を行いたい場合などはお坊さんなしで葬儀を行うことになります。

無宗教葬や自由葬は、宗教儀礼や宗教作法での葬儀進行を行わず、自由な形式で故人を見送る葬儀の形です。
葬儀形式の自由度が高い家族葬とは相性の良い考え方でもありますね。

無宗教葬・自由葬には読経や焼香といった宗教儀礼はなく、決まった流れもありません。
葬儀の内容や流れは遺族と葬儀会社で話し合って決めることになります。

 

無宗教葬、自由葬の内容例

・故人の好きだった音楽を流す(献奏)
・故人の好きだった花を捧げる(献花)
・故人の趣味や仕事の道具などを飾る
・お別れの言葉を伝える(弔事)
・VTRやナレーションで故人との思い出を振り返る
・故人との思い出を語らいながらの食事会

 

 

お坊さんなしの家族葬で気をつけたい3つのこと

お坊さんなしの家族葬を行う場合は下記の3つに気を付けましょう。

 

1)菩提寺との関係性と納骨先

自分自身は宗教にこだわりがなく、お坊さんなしで家族葬を行いたいと思っていても、先祖代々お付き合いをしているお寺(菩提寺)がある方はちょっと待ってください。

菩提寺があるのにそこのお坊さんを呼ばずに葬儀を行った場合、そのお寺に遺骨を納骨できなくなってしまう可能性があります。
菩提寺にお墓があり、そのお墓へ納骨するためには、菩提寺のお坊さんに戒名をもらわないと納骨できない場合があるのです。

戒名と納骨の関係については下記の記事でも詳しくご紹介しています。
戒名がなくても葬式はできる?戒名の意味や俗名との違い

菩提寺がある場合は、お坊さんを呼ばないお葬式を考えている場合は事前に理由を伝え確認しておいた方が良いでしょう。

 

2)事前に親戚関係へ説明

葬儀は故人と遺族だけのものではありません。

現在では様々な葬儀の形がありますが、特に年配の方などにとってはお坊さんの読経がある葬儀がまだまだ一般的です。

葬儀を無宗教形式で行った後に、親戚から「お経もない葬儀なんて故人がかわいそうだ」などと非難を受けてしまうこともあるようです。

お坊さんなしの葬儀を行う場合、親戚関係には「お坊さんなしで家族葬を行うこと」を事前に説明し、理解を得ておく必要があります。

 

3)なぜお坊さんなし(無宗教葬)で行いたいのかをしっかり考える

特に仏教にこだわりがないから、お坊さんなしの方がお布施などがなく費用が安くなるから、などの理由で安易に無宗教葬を選ぶのはおすすめしません。

無宗教葬では決まった流れや宗教儀礼がないため、場の区切りやメリハリを付けづらいという側面があります。
きちんとした理由なしに無宗教葬を行うと、なんとなくさみしい葬儀になってしまう可能性があります。

また、葬儀は故人と関わりのあった親戚や友人達、それぞれが故人の供養を祈ると同時にその悲しみを受け止めて気持ちを整理するための儀式でもあります。
遺族だけではなく参列者全員が故人を温かく見送り、気持ちの区切りをつけられる。
そんな葬儀になるようにしたいものです。

そのために、なぜお坊さんなしで葬儀を行いたいのか、どのような形で故人を見送るのが良いのかということを遺族でしっかりと話し合われると良いでしょう。

 

 

まとめ

・家族葬や一般葬でお坊さんを呼ぶのは、仏式の葬儀の場合です。仏教では故人のためにお坊さんが読経を行い、安らかな成仏を祈ります。日本で行われる葬儀は、およそ四分の三が仏式の葬儀です。

・キリスト教や神道など仏教以外の葬儀形式の場合や、宗教儀礼を行わない無宗教形式の場合はお坊さんなしで葬儀を行います。無宗教葬の場合は宗教儀礼がなく葬儀の流れにも決まりはないため、葬儀の内容は遺族と葬儀会社で話し合って決めることになります。

・お坊さんなしの葬儀をする場合は、菩提寺へ納骨ができない可能性があること、親戚などから不満の声がでる可能性のあることなどに気を付けましょう。お坊さんなしの葬儀を行いたい方はその理由や意味をよく考え、遺族で相談してから決断するようにしましょう。

 

家族葬を検討している方はウィズハウスへぜひご相談ください。

故人としっかり向き合い、親しい人と想いを分かち合う、おうちのようなお見送りをご提案いたします。

 

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この記事を書いた人

二唐 渚

故人様とご家族の最期の時間を大切にいたします。

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