家族葬の知識
こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。
家族葬を行うと決めた時、まずは何から始めればよいのでしょうか。
今回は標準的な家族葬の流れや手順についてのご紹介です。
どんな流れで準備や葬儀が進み、一般葬とは何が違うのかご説明します。
ご臨終から葬儀までの準備と、家族葬での葬儀の流れ
家族葬は故人の家族や親族など、故人とごく親しかった人のみで執り行う形の葬儀です。
一般葬と比べて小規模の葬儀が多いこと、宗教儀式にとらわれない自由な形式で行う場合があることなどを除くと、葬儀の準備や手続き、流れはほぼ同じと思って問題ありません。
一般的な家族葬の手順や流れをご紹介します。
ご臨終から葬儀前まで
・葬儀会社を決める
・病院から死亡診断書をもらう
・遺体の安置場所を決め、葬儀会社へ搬送を依頼
・僧侶に枕経の依頼をする
・役所へ死亡届を提出
(葬儀会社が代行する場合もあります)
・葬儀会社と葬儀費用、内容の打ち合わせをする
・日程と会場を決める
・参列者を決め連絡をする(お悔やみ欄の掲載の検討)
・人数に合わせて通夜振る舞いや食事の手配
・祭壇、棺、供物、供花などの手配
家族葬での通夜・葬儀・告別式の流れ
通夜
通夜の前に湯灌(ゆかん)・納棺を行う
①読経
②焼香
③喪主挨拶(完全に家族のみの場合は省くことも)
④通夜振る舞い
葬儀・告別式・火葬
①読経
②焼香
③喪主挨拶(完全に家族のみの場合は省くことも)
④出棺、火葬、骨上げ
⑤還骨法要、繰り上げ法要
⑥喪主挨拶(最後のお礼の言葉)
家族葬と一般葬の準備や流れで違う部分とは
家族葬と一般葬の流れで少し異なる可能性があるとすれば、次のような点になります。
訃報・参列の連絡範囲について
一般葬では故人の親戚や友人などが広く参列します。
しかし家族葬では家族や親族など親しい身内のみの参列となるため、基本的に葬儀に参列して欲しい人にのみご連絡をし、葬儀への参列のお願いをします。
遠方などで遠慮してほしい親戚の人や、訃報が自然に伝わってしまいやすいご近所の方へは、訃報は伝えたうえで「家族葬で葬儀を行うため、参列はお断りしています」とはっきりお伝えしましょう。
受付の有無
一般葬や人数の多い家族葬では香典の受け取りや香典帳への記帳のために受付が必要です。
家族葬では参列者の人数や関係性によっては受付の設置が必要ない場合もあります。
喪主挨拶の有無
一般葬の式ではプロの司会や葬儀委員長が代わって挨拶をいたしますが、
家族葬でも親戚や故人の友人が参列している場合は挨拶をした方が良いです。
完全に家族のみの家族葬の場合は喪主挨拶を省略することもあります。
葬儀形式の自由度が高い
身内のみで行う家族葬は葬儀形式の自由度が高く、一般葬とは異なるスタイルで執り行う場合もあります。
僧侶を呼ばず読経を行わない無宗教形式や、自宅で行う自宅葬、故人の好きだった音楽を演奏して送る音楽葬など、故人と遺族の想いに沿った葬儀を行うことができます。
故人が親しくしていた方へは後日ご連絡をしましょう
参列をお断りした故人の友人や知人へは、後日改めてご連絡をするようにしましょう。
いつ頃までにという時期の決まりは特にありません。
葬儀が終わり落ち着いた頃に手紙をお送りすると良いでしょう。
ご連絡の内容は「故人が亡くなったこと」「家族葬にて葬儀を執り行ったこと」「連絡が遅くなったお詫び」となります。
北海道では新聞の無料お悔やみ欄・死亡広告や喪中はがきでの事後連絡の形もありますが、故人が親しくしていた方へはお手紙などの方が良いですね。
後日連絡の例文
父〇〇 かねてより入院療養中でございましたが
去る●月●日 ●●歳にて永眠いたしました
故人が生前賜りましたご厚誼に対し
遺族一同こころよりお礼申し上げます
葬儀につきましては 故人の遺志により
●月●日に近親者のみで執り行いました
ご連絡を差し上げませんでしたご無礼を
何とぞお許しください
略儀ながら謹んでご通知申し上げます
平成●年●月●日 〇〇〇〇(喪主名)
葬儀に参列していない故人の友人や知人は、訃報の連絡後に自宅へ弔問に訪れることもあります。
故人が会社の社長や有名人であったなど、交友関係が広く、たくさんの方が自宅弔問に訪れる可能性がある場合は「偲ぶ会」や「お別れ会」など故人とのお別れの場を作る場合もあります。
葬儀は家族や親族だけではなく、故人の友人にとっても最期のお別れの時間になります。
最期に故人へお別れを言いたいという友人、知人の想いも忘れないようにしましょう。
家族葬の報告を後日行う場合のポイントについてはこちらの「家族葬の報告を後日行う場合・された場合のオススメの対応」
もご覧くださいね。
まとめ
・家族葬と一般葬の葬儀準備で違う部分は、「誰に葬儀への案内をするか」を決めるところです。
・通夜~葬儀~告別式の流れでは大きな違いはありません。家族のみのごく小規模なお葬式の場合は受付や喪主挨拶などを省く場合があります。
・葬儀に参列しなかった故人の友人や知人へは後日訃報のご連絡を入れましょう。故人の交友関係が広く、自宅弔問希望者が大勢になりそうな場合は「偲ぶ会」などを改めて開くこともあります。