
葬儀の知識


葬儀とは、どのような目的で誰のために何をするのか、通夜・告別式の意味や流れ、費用相場まで徹底解説。家族葬や旅葬など多様化する葬儀スタイルや最新トレンド、後悔しないための事前準備のポイントもご紹介。大切な方との最後の時間を、想いに添った形で過ごすためのヒントをお届けします。
目次
葬儀とは、故人の冥福を祈り、お別れをする宗教的・社会的儀式のことです。主に次の3つの定義から成り立っています。
日本では、死亡の事実を知った日から7日以内に死亡届を提出しなければならず、火葬や埋葬は死後24時間経過後に決められた場所で行うことが法律として定められています。
国や地域、宗教などによって葬送の形は異なりますが、亡くなった人の死を悼み、家族や親族などがお別れをする行為は、人として世界共通の要素といえるでしょう。
このように葬儀は、単なる形式的な意味合いをもつだけではなく、遺族や近親者にとって、死を受け入れるための物理的・精神的な「区切りの場」でもあります。
出典:
法務省┃死亡届
厚生労働省┃墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)
葬儀は、一般的に故人を弔う目的で行われますが、遺族や参列者など送る側にとっても、癒しやグリーフケアの効果が得られます。
グリーフケアとは、大切な人を失ったショックや苦痛を和らげ、日常生活を取り戻すためのケアのことをいいます。
近親者の死後は、心身に異常をきたす場合もあるため注意が必要です。
なお、心療内科や精神科においてグリーフケアとしての治療やカウンセリングが行われています。心の沈痛が長引く場合は、受診を検討するとよいでしょう。
参考:大切な人を亡くした方へ~グリーフケア~|武蔵村山市公式ホームページ
葬儀を行わない場合や、周知なく家族だけで葬儀をして事後報告をすると、次のようなトラブルが起こりうる可能性があるため注意しましょう。
近年、葬儀を省略して火葬だけを行う直葬と呼ばれる選択肢も広まっていますが、周囲とのトラブルにはくれぐれも気をつけなければなりません。
故人や家族のみならず、親族や菩提寺、故人と関係のあるすべての人たちにとって、最善の選択であるかの判断と配慮が必要です。
通夜とは、遺族が故人と最後の一夜を過ごす儀式です。
名前の由来は諸説ありますが、ロウソクや線香の火を絶やさず「夜通し」故人に寄り添ったことが、その一つとされています。
古くは、故人の魂が迷わずにあの世へ旅立てるように祈る「夜伽(よとぎ)」と呼ばれる風習にさかのぼり、死の診断が難しい時代には、故人の蘇生を願う意味合いも含まれていました。
現代では、遺族や親族にとって負担の少ない「半通夜」が一般的で、通夜は数時間で終えて、当日のうちに解散することが通例となっています。
一般的な通夜の流れと内容は、次のとおりとなっています。
通夜振る舞いとは、葬儀で通夜の終了後に、僧侶や参列者へ感謝の意を込めて、遺族が用意する会食の場のことをいいます。
故人の供養やお清め、会葬に対する謝礼を目的とする通夜振る舞いは、寿司やオードブル、お酒などを用意して、1〜2時間程度、故人との思い出などを語らうのが一般的です。
ただし、コロナ禍以降、省略・簡略化される傾向にあり、会食の席を設けずに、持ち帰り用の仕出し弁当や折詰を用意するケースも増えています。
告別式とは、喪主や遺族をはじめ、友人・知人、仕事関係者など、故人と社会的なつながりのある人々が最後のお別れをする儀式のことをいいます。
一般的に、告別式は通夜の翌日に実施する宗教儀式(僧侶による読経など)の後に実施されます。告別式では、棺への花入れを行い、故人に対し生前にお世話になった感謝の言葉を伝えます。
葬儀・告別式から出棺までの一般的な流れについて、具体的な工程をご紹介します。
| 項目 | 通夜 | 告別式 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 故人と最後の夜を過ごして別れを惜しむ | 故人に花を手向け感謝を伝えるなど最後のお別れをする |
| 時間帯 | 夜間(18〜19時頃) | 日中(10時〜11時頃) |
| 参列者 | 家族・親族・親友など | 家族・親族・知人・親友・仕事関係者など |
葬儀では、出棺後に火葬場でご遺体の火葬を行い、遺骨を骨壺や骨箱へ納める収骨を行います。
火葬自体は1時間前後、収骨まで含めると2時間程度で、その間もしくは火葬後に精進落としと呼ばれる会食を行う流れです。
火葬や収骨は日本特有の文化で、なぜ日本はほぼ100%火葬をしているかというと、次のような理由が挙げられます。
葬儀にはさまざまな種類があり、何を基準に選べばよいか迷う方も多いでしょう。ここでは、宗教・規模・スタイル別に葬儀の種類と選び方のポイントを解説します。
葬儀は宗教別で内容に違いがあり、特徴や相違点は次のとおりとなっています。
| 項目 | 仏式 | 神式 | キリスト教式 | 無宗教式 |
|---|---|---|---|---|
| 宗教者 | 僧侶・住職 | 神職・神主 | 牧師・神父 | 無し |
| 主な儀式 | 読経・焼香 | 祝詞奏上・玉串奉奠 | 聖書朗読・賛美歌・献花 | 献花など |
| 香典 | 御霊前・御香典 | 御神前・御玉串料 | 御花料 | 御花料など |
葬儀は形式も異なり、宗教儀式の有無や葬儀の規模などに違いがあります。主な特徴は次のとおりです。
| 項目 | 一般葬 | 家族葬 | 直葬 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 100〜200万円 | 60〜150万円 | 20〜40万円 |
| 参列者数 | 30名以上 | 30名以下 | 数名 |
| 所要日数 | 2日間 | 2日間 | 1日 |
※所要日数は安置期間を除く
葬儀の種類や形式を選ぶ際は、後悔のないよう次の3つのポイントを確認しましょう。
葬儀は故人の生前の希望を最優先としつつ、家族が「しっかり見送ることができた」と思える状況も大切です。故人の意思が明確でない場合は、家族全員で話し合い、後悔のない葬儀の内容を決めましょう。
なお、近年は終活でエンディングノートを用意する方が増えているため、まずはその存在や、故人が家族へ遺言として希望を伝えていなかったかを確認することをおすすめします。
葬儀では、参列者の人数が葬儀形式・会場の広さ・費用に直結するため、家族や親族の人数をはじめ、招く方々の人数の目安をしっかりと把握することが大切です。
一般葬は参列希望者を基本的に全員受け入れ、会場・葬儀内容ともに大規模となりやすいでしょう。
一方、家族葬は親族を中心とした参列者を家族が選び、会場・葬儀内容ともに小規模になる傾向です。
このように、参列者数によって、会場費や返礼品、食事代などの変動費に大きな差が生じます。この点を念頭に置いておくと予算を決めやすくなるでしょう。
葬儀の予算は、葬儀プランとプラン外でかかる費用を総合して検討します。
まず、祭壇や棺など葬儀に必要な基本セットが揃った葬儀プランは、規模や葬儀形式によって費用の幅があります。
料理代・返礼品は一般的にプラン外となり、湯灌やメイクはオプションとして別途料金が発生します。
また、僧侶へのお布施も別途用意するため注意が必要です。
さらに葬儀社によっては、祭壇や仏花などのグレードアップや看板も追加料金の対象となる場合があるため、契約前に必ず詳細な見積を確認しましょう。
直葬は安置と火葬のみを行う最小限の葬儀形式です。
費用も安価ですが、基本的に生活保護の方や身寄りのない方のご遺体の処置として選ばれるケースが多い傾向です。
また、次のようなデメリットもあるため、十分に注意しましょう。

ここからは、葬儀の費用に関して、一般的な相場と費用を抑える方法をご紹介します。
経済産業省の特定サービス産業動態統計調査(2024年)を基にコープの家族葬ウィズハウスが試算したデータによると、全国における葬儀費用の平均額は120万円程度となっています。
2000年時点では平均約145万円であったことと比較すると、近年は家族葬をはじめとした小規模なプランが多くの方に選ばれる傾向が強まっていることが読み取れます。
出典:調査の結果(2024年統計)|特定サービス産業動態統計調査(METI/経済産業省)
葬儀費用を抑えるためには、葬儀に必要な品目やオプションのみとなるよう、内訳について見直すことが第一です。
また、国民健康保険(葬祭費)や健康保険組合(埋葬料・埋葬費)の葬儀補助金制度を活用すると、制度により金額は異なりますが、給付金を受け取ることができます。
葬儀後は忘れずに申請手続きを行いましょう。
あまり知られていないことの一つに、葬儀費用は相続財産(遺産総額)からの控除対象となる点があります。
香典返しの費用を除き、飲食代やお布施も差し引くことができるため、葬儀代の領収書やメモは大切に保管しておきましょう。
少子高齢化や核家族化が加速するとともに、コロナ禍以降、あらゆるシーンで意識や価値観の変化が表れ、葬儀においても個性化を重視する時代になりました。
故人にふさわしい葬儀、遺族や親族がより満足できる葬儀、参列者の心に残る葬儀と、従来の「無難・一般的」といった思考とは違ったお別れの形を求める方が増えつつあります。
コロナ禍をきっかけに、参列が難しい方向けのオンライン葬儀が誕生しました。
現在は対面での参列とオンライン配信を組み合わせた「ハイブリッド葬儀」として定着しつつあります。
インターネットのライブ配信を活用することで、急な訃報で駆けつけられない方や遠方に住む方、高齢で外出が難しい方なども葬儀に参加できるようになりました。
故人とのお別れの機会を広く確保できる点で、今後もさらに普及が見込まれます。
火葬後の遺骨はお墓への納骨以外に、自然へ還す自然葬や樹木葬、故人の思い入れのある海へ散骨という選択肢があります。
一部の遺骨のみを散骨・埋葬し、残りを手元供養として持ち続けることも可能で、近年はこのような選択をする方も増えてきました。
コープの家族葬ウィズハウスでは、現在小樽・函館エリア限定で海洋散骨サービス「あまね」に対応しており、ご希望の方には無料で資料をお送りしています。
▼海洋散骨 あまね
https://amane-sankotsu.jp/

「見送るだけの葬儀ではなく、最後にもう一度、共に旅をする」というコンセプトのもと誕生した、コープの家族葬ウィズハウスの移動型葬祭『旅葬』をご紹介します。
専用バスで故人ゆかりの地を巡り、ともに過ごす時間を大切にする新しい葬儀のかたちです。
▼巡輪偲(じゅんりんさい)
https://jun-rin-sai.jp/
旅葬のコンセプトは「最期の家族旅行」。
専用バスへは最大23名まで乗車可能(推奨15名前後)で、葬儀のなかに旅のプランを組み入れます。
対象エリアは道央エリア(札幌・札幌近郊)で、行きたい場所を自由に設定することや、故人や遺族のご要望に合わせて、オリジナルプランのご提案も可能です。
通常の葬儀とは異なり、服装は私服で参加できる自由な点も特徴。
恩師・クラスメイト・仕事仲間など、葬儀への参列が叶わなかった方々とのお別れの場としても活用いただけます。
また、旅の巡回場所に出向くことが難しいご高齢の方やお身体の不自由な方へのお迎えや、途中参加にも柔軟に対応しており、参列の形にとらわれない葬儀として注目されています。
一般的な葬儀と旅葬との違いは、次のとおりとなっています。ご質問や気になる点がございましたら、お気軽にお問い合せください。
| 項目 | 一般的な葬儀 | 旅葬 |
|---|---|---|
| 場所 | 斎場・寺院・自宅 | 海・山・思い出の地など自由 |
| 過ごし方 | 斎場内で葬儀の形式や流れに沿う | 斎場を出て思い出の場所をめぐる |
| 雰囲気 | 厳か・静粛 | 明るい・賑やか |
| 参列人数 | 30〜100名程度 | 10〜20名程度 |
葬儀の形が多様化した現代だからこそ、事前に選択肢を知り、準備しておくことがより重要になっています。
いざというときに慌てて決めるのではなく、終活を通じて故人の意思や家族の想いを事前に整理しておくことで、形式にとらわれず本当にふさわしいお別れの形を選ぶことができます。
大切な方との最後の時間を後悔なく過ごすために、早めの情報収集と話し合いが、充実した葬儀への第一歩となります。

突然の別れに慌てないためにも、葬儀の方針を本人と家族で事前に話し合っておきましょう。
以下に、決めておくべきポイントをまとめます。
誰を呼ぶか、何人呼ぶかによって、葬儀の規模や形式が決まります。
親族のみの家族葬にするか、友人・会社関係者まで招く一般葬にするかを、事前に家族で話し合って決めておきましょう。
葬儀費用は、おおよその予算を把握できるように、事前に希望条件を整理し、見積を取得しておくと安心です。
想定外の出費に慌てないよう、葬儀一式以外にも、会場費・飲食代・返礼品などの費用が発生する可能性について、よく理解しておきましょう。
仏式・神式・キリスト教式・無宗教葬など、どのような形で故人を送り出したいかは、家族間で事前に共有しておくことが大切です。
とくに菩提寺がある場合は宗派の作法に従う必要があるため、早めに確認しておきましょう。
また、葬儀後の供養方法についても、お墓や納骨堂への納骨のほか、散骨や樹木葬など選択肢が多様化しています。故人の意思と家族の希望をすり合わせ、理想の在り方を共有しておきましょう。
多くの葬儀社では無料で事前相談を受け付けており、具体的な費用感や葬儀の内容・流れを把握できるほか、家族間の認識のズレを防ぐことにもつながります。
コープの家族葬ウィズハウスでも無料で資料請求や個別相談を承っていますので、お気軽にお問い合わせください。
A.本来は、通夜と葬儀・告別式の両日ともに出席が基本ですが、都合のよい日程でどちらか一方に参列しても失礼にはあたりません。
どちらかへ参列する場合、一般参列者は通夜を選択する方が多い傾向にあり、親族や故人と親しい関係にあった方は、両日ともに参列するケースが一般的です。
A.葬儀と告別式は本来別々の儀式です。
葬儀は僧侶による読経など宗教的な儀式を指し、告別式は親族はじめ、故人の友人・知人・会社関係者など社会的なつながりのある方々が最後のお別れをする儀式です。
現代では両者を続けて行うことが一般的なため「葬儀・告別式」とひとくくりに呼ばれることが多く、混同されがちです。
なお、無宗教葬のように宗教的儀式を行わない場合は「告別式」のみと表記されることもあります。
A.急な葬儀では、まず葬儀社へ連絡し、ご遺体の搬送・安置を手配します。
その後、親族や関係者への訃報連絡、菩提寺など宗教者への連絡と準備を進めますが、葬儀社が順を追ってサポートしてくれるため、慌てずに葬儀社を頼りましょう。
葬儀は形式を整えるためだけでなく、故人を偲び、遺族が悲しみと向き合うための大切な場です。
近年の葬儀は、「形式」から「個人の想いに寄り添うもの」へと変化しており、旅葬などの新しい選択肢も増え、「その人らしい見送り方」を実現しやすい時代になりました。
大切な方との最後の時間を後悔なく過ごすために、元気なうちから家族で話し合い、理想のお別れの形を考えておくことが、何よりの備えとなります。
葬儀に関するお悩みやご不明点は、どんな小さなことでもコープの家族葬ウィズハウスにお気軽にご相談ください。
近年の葬儀の傾向、費用のこと、式の流れ、プランの選び方など、経験豊富なスタッフが丁寧にサポート。いざというときに慌てないよう、事前のご相談や無料見積もりも歓迎しております。
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