お墓について

投稿日:2023年9月12日

更新日:2023年9月12日

永代供養は本当にお得?必要な費用やメリット・デメリットを解説

「永代供養が気になっているけれど、内容がよくわからない」

「永代供養は安いと聞くけれど、実際はいくらかかるのか」

このような悩みをお持ちではないでしょうか。

 

そこで、本記事では以下の内容について解説します。

  • ・永代供養の概要
  • ・永代供養を利用するのに必要な費用
  • ・永代供養の種類
  • ・メリット・デメリット
  • ・永代供養の依頼先を選ぶ際のポイント

永代供養を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

墓石が並ぶ墓地の画像

永代供養とは?わかりやすく解説

永代供養は、読み方を「えいたいくよう」といい、寺院が永代にわたって故人を供養してくれる行為を指します。永代供養を約束したお墓を「永代供養墓」といい、依頼するには総額で10万円〜150万円程度の費用が必要です。

どのような供養を望むのかによって費用が異なります。詳細は本記事の『永代供養墓の種類と費用』をご参照ください。

 

供養してもらえる期間は永遠ではない

「永代」を「永遠」ととらえている方も多いですが、永代供養には期間があります。三十三回忌を目処としているところがほとんどです。年忌法要のくぎりではなく、5年、10年のように年数で期限を設けているところもあります。

永代供養の期限がきたご遺骨は、管理していただいている寺院によって合祀(ごうし)されます。合祀とは、複数人のご遺骨をまとめて埋葬する方法です。

 

墓じまいが必要

もともと先祖代々のお墓を持っており、自分の代で永代供養へ切り替える場合は、墓じまいをしなければなりません。墓じまいにともなって、先祖のご遺骨を取り出す閉眼供養が必要です。

僧侶へのお布施・ご遺骨を取り出す費用・墓跡の撤去代など、場合によっては多額の費用が必要になります。

墓じまいの手続きや必要な費用は以下のページで解説していますので、気になる方は一度読んでみてください。

墓じまいの手続きはどうする?流れや進め方をご紹介

 

「永代使用」との違い

「永代供養」と「永代使用」を混同して理解してしまっている方がいらっしゃいます。

「永代使用」とは、お墓や土地を永代に渡って使用する権利であり、永代供養と意味が異なります。菩提寺を持っており、敷地内にお墓を有している方は、寺院に対して「永代使用料」を支払っているはずです。

墓地を使用するための権利を「永代使用」、権利を継続するための費用が「永代使用料」です。

 

「納骨堂」との違い

納骨堂とは、ご遺骨を納めるスペースや施設を指します。基本的に供養のサービスは付いておらず、お墓の代わりとなる納骨スペースサービスといったイメージです。

永代供養セットとなっている納骨堂もありますが、基本的にはスペースのみの提供となっています。納骨堂にも利用期間が設けられており、期限となったご遺骨は、永代供養墓と同じように合祀されます。

 

永代供養墓の種類と費用

永代供養墓にはさまざまな種類があり、代表的なものが以下の3種類です。

  • ・単独墓
  • ・集合墓
  • ・合祀墓

どの供養方法を選ぶかによって費用は異なり、10万円〜150万円と幅があります。費用の内訳は以下のとおりで、抑えようと思えば10万円以下でおさめることも可能です。

  • ・永代供養料
  • ・納骨法要の費用
  • ・刻字料

各種類の特徴や費用相場についてみていきましょう。

 

単独墓の概要と費用

単独墓とは、個別にお墓を用意して納骨するタイプの永代供養墓です。さまざまな形式が登場しており、樹木葬の単独墓なども存在します。

一人ひとりにお墓を用意するため、相場は50万円〜150万円と、永代供養墓のなかでは比較的費用が高くなる傾向です。

 

集合墓の概要と費用

集合墓とは、シンボルとなるお墓をひとつ用意し、複数人が共有して使用する形のお墓です。シンボルとなる物には墓石や樹木などがよく使用されます。

費用相場は単独墓よりも低く、20万円〜60万円が相場です。納骨スペースは個々に用意されていながらも、複数人のご遺骨を収められるため「夫婦で同じお墓に入りたい」などの要望に対応できます。

 

合祀墓(共同墓・合葬墓)の概要と費用

合祀とは、面識のない他人と一緒に埋葬してもらうお墓です。共同墓・合葬墓と表記している寺院や霊園もありますが、大きな違いはありません。

骨壷ごとに埋葬するのではなく、ご遺骨を取り出し、すべてまとめて納骨します。そのため、費用は5万円〜30万円と手頃な値段です。

ただし、寺院・霊園によっては合葬墓を「骨壷ごとにまとめて納骨する方法」と説明しているところもあります。そこそこで若干解釈が異なるため、合祀を希望する方は、事前に確認しておくとよいでしょう。

また、合葬については、以下のページで詳しく解説しています。興味がある方は、ぜひご覧ください。

合葬墓とは?特徴や選ぶ理由、注意点など詳しく解説

永代供養にかかる費用の支払い方法

永代供養にかかる費用の支払い方法は、寺院・霊園・施設によってさまざまです。そのため、指定された支払い方法に従うのがよいでしょう。

寺院の場合は「お布施」として支払うこともあります。サービスとして行っているところは、口座引き落としやクレジットカード決済に対応しているところも少なくありません。

永代供養のメリット

永代供養を選んだ場合のメリットは、以下のとおりです。

  • ・お墓の維持、管理の手間がかからない
  • ・追善供養をしてくれる
  • ・初期費用、維持費用のどちらにおいても一般のお墓よりも安い

一般のお墓であれば、定期的な掃除などの手入れが必要です。しかし、永代供養の場合は依頼先のお寺・霊園・施設で常に管理してくれます。また、お盆などの節目には読経もしてくれるため、供養の心配もありません。

初期費用・維持費用のどちらにおいても一般のお墓より安くすむ点も大きなメリットです。

永代供養のデメリット

永代供養には、デメリットも存在します。永代供養で必ず把握しておくべきデメリットは、以下の2点です。

  • ・一度合祀するとご遺骨を取り出せない
  • ・単独墓、集合墓も一定期間が過ぎると合祀になる

永代供養で合祀を選択した場合、あとからご遺骨を取り出すことはできません。冒頭でも解説したとおり、合祀の場合は、骨壷からご遺骨を取り出して不特定多数の方と一緒に埋葬するためです。

「引越しにともなって遺骨も移したい」といった要望は不可能ですので、事前に覚えておきましょう。

また、単独墓・集合墓であっても、一定期間が過ぎると合祀となる点も覚えておきましょう。

永代供養がおすすめな人

永代供養は、以下の事情がある方におすすめです。

  • ・供養してくれる親族がいない人
  • ・家族に金銭的な負担・お墓参りなどの身体的な負担をかけたくない人

永代供養であればお墓の後継者がいなくても定期的に供養してくれますし、後継者がいる場合であっても費用負担・身体的負担を軽減してあげられます。

永代供養の依頼先を選ぶ際のポイント

スケッチブックに「POINT」と書かれている画像

永代供養を選ぶ際は、以下のポイントに留意しましょう。

  • ・供養してくれる期間を確認する
  • ・供養の方法を確認する
  • ・維持費が発生するか確認する

初期費用や立地など、特定のポイントのみに焦点を当てて選択した場合、のちのち後悔する可能性があります。後悔しないためにも、それぞれのポイントについてみていきましょう。

 

供養してくれる期間を確認する

永代供養の期間は永遠ではなく、依頼先によってさまざまです。「三十三回忌までは供養して欲しい」「五十回忌までお経を上げてもらえれば満足」などの希望がある場合は、事前に期間を確認しておきましょう。

 

供養の内容を確認する

永代供養では、依頼先によって供養の内容が異なります。お盆・お彼岸などの大きな宗教行事でのみお経をあげてくれるところ、毎日お経をあげてくれるところなどさまざまです。

中には、「Aプランは祥月命日も供養します」「Dプランはお彼岸のみです」のようにプランで分けているところもあります。複数のプランを用意している施設の場合、供養の頻度がこまめであるほど、費用が高額になる傾向です。

ご自身が希望する内容で供養してくれるかは重要なポイントですので、費用と希望をよく吟味して決定するようにしましょう。

 

維持費が発生するか確認する

永代供養は、基本的に初期費用のみで維持費は発生しません。ただし、依頼先によっては維持費用も要求するところがあります。

維持費用の発生が悪いわけではありませんが、期間内の総額や供養内容を比較検討し、本当に永代供養を選択した方がよいのか、妥当な費用なのかを判断しましょう。

永代供養に関するQ&A

永代供養に関してよくある質問をまとめました。質問内容は以下のとおりです。

  • ・永代供養は菩提寺がなくても大丈夫?
  • ・永代供養は無宗派でも大丈夫?
  • ・浄土真宗でも永代供養は可能?

ひとつずつ回答していきます。

 

永代供養は菩提寺がなくても大丈夫?

永代供養において、菩提寺の有無は関係ありません。無宗教の方でも利用可能です。ただし、寺院によっては檀家さんのみ利用可能と条件をつけているところもあります。特定の寺院に依頼したい場合は、問い合わせて確認してみましょう。

永代供養は無宗派でも大丈夫?

宗旨・宗派を問わず誰でも利用できます。ただし、寺院や霊園によっては、宗派が決められている場合もあります。

浄土真宗でも永代供養は可能?

浄土真宗には即身成仏の教えがあるため、永代供養は必要ないとする施設もまれにみられます。即身成仏とは「亡くなった方の魂はすぐに仏となる」という教えです。このため、追善供養は必要ないとする場合があるのです。

基本的に宗派を理由として断られることはありませんが、仮に断られてしまった場合は、本山に納骨する・宗派にこだわらず永代供養を受け入れてくれる施設を探す、などの方法を利用しましょう。

ウィズハウスの『納骨堂てらす』では17.6万円〜永大供養に対応

永代供養とは、寺院・霊園・施設などに初期費用を支払って納骨し、供養・管理をしてもらう方法です。納骨する際のお墓は単独墓・合葬墓・合祀墓に分けられており、それぞれで発生する費用が異なります。

納骨堂と混同してしまう方がいらっしゃいますが、納骨堂はお墓の代わりにご遺骨を納骨する施設で、永代供養は一定の期間供養や管理をしてもらえるサービスです。

費用・サービス内容が異なるため、色々な供養方法を比較検討し、ご自身の状況にあった方法を選択しましょう。

コープの家族葬ウィズハウスを運営するめもるホールディングスでは、札幌市・恵庭市にて、永代供養付きの納骨堂『納骨堂てらす』を運営しております。初期費用は17.6万円〜で、年会費・管理費は一切発生いたしません。

あたたかい太陽がふんだんに差し込む空間となっており、祭壇にはろうそく・お線香・仏花を常に用意しています。もう少し詳しく知りたいという方は、以下のページをご覧ください。

札幌市の『納骨堂てらす』の費用プランについて詳しく知りたい方はコチラ

恵庭市の『納骨堂てらす』の費用プランについて詳しく知りたい方はコチラ

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この記事を書いた人

二唐 渚

故人様とご家族の最期の時間を大切にいたします。

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