マナーやご作法

投稿日:2018年4月16日

更新日:2021年12月28日

葬式でのNGワードにご注意!使ってはいけない「忌み言葉」とは?

こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの大崎です。

 

葬儀に参列した際には、大切な方を亡くされて悲しみの真っただ中にいる遺族にこれ以上負担をかけないためにも、遺族の気持ちに配慮した行動をとりたいものです。

 

その中でも言葉遣いは代表的なマナーの一つ。

葬儀では、使ってはいけないNGワード「忌み言葉」というものがあるのをご存知ですか?

 

今回は葬儀の場で注意したいNGワードについて。

代表的な忌み言葉や、宗教や宗派で異なる葬式でのNGワードについてご説明します。

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葬式で「忌み言葉」を使うのはマナー違反

日常的には問題のない言葉でも、葬儀で使うと「縁起が悪い」「不幸が続く」として使うのを避ける「忌み言葉」というものがあります。

 

日本では古来より「言霊(ことだま)」という考え方があります。

言葉には霊が宿り、口に出したことは実現すると言われているのです。

このことから縁起の悪い言葉や不吉な言葉も口にすることでさらなる不幸を招くとして、葬儀の場ではNGワードとされています。

 

具体的にはどんな言葉が忌み言葉?

「忌み言葉」と言われ葬式で避けるべき言葉は具体的には下記のようなものです。

 

不吉な言葉

・大変
・消える
・落ちる
・浮かばれない
・数字の四(死)、九(苦)

不幸が重なることを連想させる「重ね言葉」

・またまた
・次々
・返す返す
・重ね重ね
・いよいよ

「不幸が続く」ことを連想させる言葉

・再び
・また
・続いて
・追って
・ひき続き

 

葬儀の場でこの様な言葉を使うのはマナー違反です。

これらの言葉はできるだけ使わないように注意をしましょう。

 

「死」や「生きる」などの直接的な生死に関わる表現もNG

直接の死因を聞くのはもちろん、「死ぬ」「急死」「生きていた」などの命に関わる直接的な表現も避けるようにしましょう。

 

これらの言葉は下記のように言い換えることができます。

・死ぬ→逝去
・急死→突然のこと
・生きていた→お元気な頃

 

宗教によって使うべき言葉が違う

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葬儀でよく使われる言葉の中には、宗教によって言葉を選ぶ必要があるものもあります。

 

特に日本ではほとんどのお葬式が仏式のため、普通の言葉だと思って使っていた言葉が「実は仏教用語だった」ということが多くあります。

 

具体的には「往生」「成仏」「供養」「冥福」などがそのような言葉です。

仏教以外のお葬式でこれらの言葉を使うのは、厳密にはマナー違反です。

できるだけ宗教に合った言葉を使うようにしましょう。

 

例)「ご冥福をお祈り申し上げます」※仏教用語

→「哀悼の意を表します」
→「安らかなお眠りをお祈り申し上げます」

 

お悔やみの言葉としてよく使われる「冥福」ですが、「冥福を祈る」とは仏教の考え方であの世への旅路(冥途)を終えて故人が無事に成仏することを祈る言葉です。

 

死生観の異なるキリスト教や神道、また仏教の中でも「冥途」という概念がない浄土真宗ではこの言葉は使いません。

 

遺族を後悔させるような言葉や安易な励ましは厳禁

上記で紹介したような言葉は確かに「忌み言葉」ではありますが、現在では余程のことでない限りそこまで細かく気にはしないという方も増えています。

 

過度に気にするあまり、弔意がきちんと伝わらないなんてことは避けたいものです。

 

しかし、何よりも一番気を付けなくてはいけないのは、言葉の選び方や言い換えではなく、遺族の気持ちに寄り添った言葉をかけるということです。

 

葬儀の場で遺族と話をする際に、故人との思い出を語ったり遺族への励ましの言葉をかけたりしたくなるのは当然だと思います。

しかしその際には遺族の気持ちに配慮をして、下記のような言葉は控えるようにしましょう。

「あの時(生前)こうしていれば……」
「泣いていたら故人が悲しむ」
「早く忘れて元気を出して」
「あなたが頑張らないとダメ」

遺族のことを思って掛けた言葉だとしても、この様な言葉はかえって遺族の心を深く傷つけてしまうことがあります。

 

遺族に早く立ち直ってほしい、笑顔に戻ってほしいと思う気持ちはわかりますが、その気持ちを押し付けるのではなく、まずは遺族の悲しみに共感し寄り添った声掛けをすべきなのです。

「気持ちをお察しします」
「どんなにお辛いことかと思います」

近しい人との死別での悲観から立ち直るためには、ショックを受けとめ、悲しみに暮れる期間が必ず必要で、その期間を経て時間をかけて立ち直っていくものです。

 

そのためには一方的な励ましではなく相手に寄り添う姿勢が大切だと言われています。

 

まとめ

・葬儀の場では、不吉な言葉や不幸を連想してしまう「忌み言葉」を使うのを避けるようにしましょう。

・忌み言葉には「不吉な言葉」「不幸が重なることを連想させる<重ね言葉>」「不幸が続くことを連想させる言葉」などがあります。また、「死ぬ」「生きている」などの生死に直接関わる言葉も避けるようにしましょう。

・他にも遺族の心に負担をかけるような言葉、宗教上そぐわない言葉はNGワードとなります。

・一番大切なことは遺族の悲しみに寄り添った声掛けをすることです。「頑張って」「元気を出して」などの一方的な励ましはかえって遺族を傷つけることにもなってしまいます。遺族の気持ちに配慮しながら声をかけるようにしましょう。

 

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この記事を書いた人

大崎 美智

故人様とのお別れの時間を大切にいたします。

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