喪主・関係者の知識

投稿日:2017年5月18日

更新日:2024年2月20日

家族葬の案内状・通知状とは?文例もあわせてご紹介!

家族葬の場合、故人が亡くなったお知らせはどのタイミングで行うのが正解なのでしょうか?

家族葬は家族や近しい親族・友人で執り行う小規模スタイルの葬儀ですので、参列者は限られます。

そのため、「参列する人」と「参列しない人」ではお知らせする時期や内容が変わってきます。

今回は家族葬を執り行う場合のお知らせ(案内状・通知状)について詳しくお伝えしましょう。

この記事でわかることは以下の4つです。

  • ・家族葬へ参列する人・しない人で異なる通知の時期
  • ・訃報の通知方法は主に3つ
  • ・家族葬であることを通知する際に気を付けるべきマナー
  • ・家族葬の案内状・通知状の文例

家族葬の通知はいつ行うのか?

家族葬の場合、「参列する人」へは葬儀前に、「参列しない人」へは葬儀後に通知をします。

それぞれ詳しく解説していきます。

家族葬へ参列する人へは葬儀前に連絡

家族葬に参列をお願いする人へは故人が亡くなったあと、できるだけ早くお知らせしなければなりません。

故人の家族や親族、会社関係の方(一般的に故人の上司)へは葬儀前の連絡が必須。

まずは電話で故人が亡くなったという事実のみを簡潔に伝えましょう。

その後、あらためて電話やメールで通夜・葬儀の日程などの詳細をお伝えします。

町内の方へは会長さんへ電話連絡するか、直接お伺いして回覧板で回してもらうなどのお願いをしておきます。

町内で特に親しくしていた方へは、直接伺ってお知らせしてもいいでしょう。

家族葬に友人を招くかどうかについては、以下の記事も参考になさってください。

家族葬に友人が参列しても大丈夫?参列できない場合の対応について

家族葬へ参列しない人へは葬儀後に通知状を

家族葬に参列しない方へは、通夜・葬儀がすべて終わったあとに通知状を送ります。

通知状は、葬儀後2週間以内を目安に送るのがマナー。

亡くなった時期が11月・12月の場合は喪中はがきを兼ねて送られる喪家もいらっしゃいます。

故人の訃報を知らせる方法は主に3つ

故人の訃報をお知らせするツールとして、「電話・FAX」、「はがきや手紙」、「メール(SNS)」の主に3つがあげられます。

それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

家族葬のお知らせ方法①電話・FAX

電話やFAXを利用するメリットは「早く・確実に相手へ伝えられること」です。

同居家族や3親等以内の親族へは電話で訃報を伝えましょう。

もし耳の不自由な親族がいるのであれば、FAXを利用すると伝わりやすいですね。

「葬儀をどのようなスタイルで行うか」など、大まかな情報もリアルタイムで共有しやすいのは電話連絡のメリット。

電話利用のデメリットは、相手が確実に電話に出る時間帯にかけなければならないことです。

早めに連絡の取れた親族から別の親族へ訃報が伝わると、「うちにはまだ連絡が来ていない」といったタイムラグが生じる可能性があります。

葬儀前は何かと忙しくなりますので、親族の代表一人に連絡して、その方にほかの親族への連絡を頼むとスムーズでしょう。

家族葬へ参列をご遠慮いただく方へは、参列不要であることをしっかり伝えましょう。

香典や供花を辞退する場合、電話で一緒に伝えておくと相手が悩まずに済みます。

家族葬のお知らせ方法②ハガキ・手紙などの書面

家族葬への参列を遠慮いただく方には、葬儀後ハガキや手紙で通知しましょう。

葬儀後に送る通知状には、「故人の訃報が遅れてしまったお詫び」や「生前お世話になったお礼」などを記します。(後ほど例文をご紹介します)

故人と特に親しくしていた友人には電話連絡だけしておき、あとからハガキや手紙で改めて挨拶するといいでしょう。

ハガキや手紙でお知らせするメリットは、相手に丁寧な印象を与えること。

デメリットはお知らせするまでに時間がかかる点と、相手へきちんと届いているかがわかりづらい点です。

家族葬のお知らせ方法③SNS

近年は、メールやSNSで訃報を済ませたいという方もいるでしょう。

メールやSNSでお知らせするメリットは「手軽であること」です。

ただその手軽さを「失礼にあたる」と感じる方もいます。

また相手へ確実に伝わったのかが確認しづらい点は、メール・SNSのデメリットといえるでしょう。

ごく近しい人や会社関係の方にメールでお伝えするのは問題ありませんが、親族への連絡にメールやSNSを使うのはあまりオススメできません。

相手との関係性をよく考えてから通知方法を選んでくださいね。

北海道や一部地域では、新聞のお悔やみ欄を使用して故人の訃報を知らせることもできます。

ただし、家族葬では事前にお悔やみ欄を使用して通知することは稀です。家族葬でお悔やみ欄を使用する場合は、葬儀が終わった後に終了報告として掲載することが一般的です。

家族葬はお悔やみ欄を使わない?訃報を知らせるタイミング

家族葬であることを親族へ連絡する際の文例

まずは親族へ連絡する際の文例をご紹介します。

親族へ電話連絡する際の文例

親族への電話連絡では「亡くなった日時」・「家族葬を執り行う予定であること」・「詳細は改めて連絡すること」を伝えます。

  • 夜分の電話失礼します。○○の長男、△△です。
  • 父が本日午後7時に息を引き取りましたので、ご連絡させていただきました。
  • 葬儀ですが、故人の遺志により近親者のみで家族葬を執り行う予定です。
  • ○○様にはぜひご参列いただきたく、お知らせさせていただきました。
  • 通夜・葬儀の日程につきましてはあらためてご連絡いたします。
  • また大変恐縮ですが、他の方への通知は葬儀後に行う予定となっておりますので、ご承知おきください。
  • なお内輪の葬儀ですので、香典・供花につきましてはご心配されませんよう、お願い申し上げます。
  • 何かありましたら私の携帯、080-☓☓☓-☓☓☓までご連絡ください。

電話の他に案内状を送付する場合、次の文例をご参照ください。

家族葬へ参列する方への案内状文例

通夜・葬儀の詳しいお知らせを親族へ知らせる案内状の文例です。

香典や供花を辞退する場合は案内状に明記してください。

訃報を知らせる書面の場合、守るべきマナーが6つありますので合わせて覚えておきましょう

  • ①時候の挨拶は不要
  • ②句読点は打たない
  • ③重ね言葉を使わない(「重ね重ね」や「次々」など)
  • ④忌み言葉を使わない(「追って」「落ちる」など)
  • ⑤書面の送付日と喪主名・連絡先の明記
  • ⑥薄墨で書く
  • かねてより闘病中の父○○が 令和○年○月○日 ○歳にて永眠いたしました
  • 故人への生前のご厚誼に深く感謝申し上げます
  • 尚 葬儀は下記の通り執り行います
  • 1.日時
  •  通夜式 令和○年○月〇日  開式○時~
  •  告別式 令和○年○月○日  開式○時~
  •  2.会場
  •  ○○セレモニーホール
  •  住所:北海道札幌市○○
  •  電話番号:011‐☓☓☓-☓☓☓
  •  3.喪主〇〇〇〇(故人との続柄・子)
  •  電話番号:080-☓☓☓--☓☓☓
  •  誠に勝手ながら御香典 供花 供物は固く辞退させていただきます

家族葬であることを勤務先へ連絡する際の文例

故人が務めていた勤務先へも早急な連絡が必要です。

また喪主や遺族が勤める会社へは、忌引き休暇の申請も含め早めに伝えましょう。

親族と同様にまずは電話連絡で訃報を伝え、その後メールやハガキで改めて詳細をお知らせします。

勤務先への電話連絡文例

勤務先へ伝えるのは「家族葬であること」と「参列・香典辞退の有無」です。

  • 突然のお電話失礼します。営業部課長○○の長男△△と申します。
  • かねてより入院しておりました父が、昨晩息を引き取りましたのでご連絡致しました。
  • 葬儀に関しましては故人の生前の遺志により、家族葬を執り行う予定となっております。
  • 誠に勝手ながらお香典や供花などのご厚志は辞退させていただきますので、宜しくお願い致します。
  • ○○社の皆様におかれましては、生前のご厚誼に深く感謝申し上げます。
  • また改めてメールでご挨拶させていただきますので何卒宜しくお願いいたします。
  • 何かありましたら私の携帯080-☓☓☓-☓☓☓までご連絡ください。

勤務先へメール連絡する際の文例

勤務先への電話連絡後、香典・参列不要の行き違いが起こらないよう、改めてメールで連絡しておきましょう。

(メールの場合は句読点ありで作成)

  • 令和○年○月○日
  • 株式会社☓☓☓☓ 総務課長○○様
  • 先日ご連絡申し上げた通り、営業部課長○○が他界しましたのでご報告いたします。
  • 死亡者氏名 〇〇〇〇(享年○歳)
  • 死亡日 ○月〇日
  • なお、葬儀に関しましては故人の遺志により家族葬を執り行う予定です。
  • 誠に勝手ながらお香典や供花、また参列に関しましてもご辞退していただきますようお願い申し上げます。
  • 喪主:〇〇〇〇(長男)
  • 電話番号080-☓☓☓-☓☓☓
  • Email 〇〇〇〇@gmail.com

家族葬へ参列しない方への通知状文例

家族葬へ参列しない方へは葬儀後2週間以内を目安に通知状を送付します。

香典や供花を辞退したい場合は、その旨を忘れず明記してください。

  • 父○○儀 かねてより病気療養中でしたが令和○年○月○日 ○歳にて永眠しました
  • 早速お知らせ申し上げるべきところでございましたが
  • ご通知が遅れましたこと 深くお詫び申し上げます
  • 葬儀は故人の強い意志により 近親者で執り行いました
  • ここに生前のご厚誼に深く深謝し つつしんでお知らせ申し上げます
  • なお誠に勝手ではございますが お香典 供花 ご供物に関しては辞退させていただきます
  • 何卒よろしくお願い申し上げます
  • 令和○年○月
  • 〒001-〇〇〇〇
  • 北海道札幌市○○
  • 電話番号011-〇〇〇〇
  • 〇〇〇〇(氏名)

家族葬の通知をメールで行う場合の文例

メールで行う場合も伝えることは書面とほとんど変わりません。

メールの件名は「訃報のお知らせ」などにしておくと良いでしょう。

  • 突然のご連絡失礼いたします。
  • 〇〇の長男○○です。
  • かねてより病気療養中でした父○○が、去る令和○年○月○日〇歳にて永眠致しました。
  • 生前のご厚誼に深く深謝し、つつしんでお知らせ申し上げます。
  • 葬儀は故人の遺志により近親者で家族葬を執り行いました。
  • 本来であれば早急にお伝えすべきことでございましたが、事後のご通知になりましたこと何卒ご容赦いただきたく存じます。
  • 尚、誠に勝手ではございますが、ご香典・供花・お供物については辞退させていただきます。
  • 何卒よろしくお願い申し上げます。

まとめ

・家族葬に参列する方へは電話、ファックス、メール、SNS等を使って連絡する
・家族葬に参列しない方へは、通夜・葬儀後2週間を目安に通知状を送る
・香典や供花を辞退する場合、案内状や通知状にしっかり明記しておく
・書面で送る場合は「時候の挨拶を省く」「句読点を打たない」「重ね言葉や忌み言葉を使わない」などマナーを守る

 

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