その他の豆知識

投稿日:2019年7月12日

更新日:2021年12月28日

お墓の移動(改葬)に関するすべてを解説!注意点も

こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの大崎です。

 

引っ越しや後継者の問題から、お墓の改葬を考えている方は意外と多いです。

でも実際に行おうと思った際に、何をすればいいか、何から始めればいいかわからないですよね。

 

今回はお墓の移動(改葬)についての解説です!

改葬のパターンや検討される主な理由、改葬する際の流れや手続き、注意点も合わせてご紹介します。

お墓参りをする二人の女性

 

お墓の移動(改葬)をする場合とは?その流れも

改葬とは、現在のお墓から遺骨を移動させて別のお墓に改めて埋葬することで、いわばお墓の引っ越しです。

 

改葬には下記の4つのパターンがあります。

・別の土地に新しくお墓を建てて遺骨を移す
・現在の墓石と遺骨を丸ごと別の場所へ移す
・遺骨の一部だけを別の場所の墓へ移す(分骨)
・現在のお墓を片付けて永代供養墓へ遺骨を移す(墓じまい)

 

改葬の理由としては、引っ越しで墓から離れてしまった、親が亡くなり田舎の墓を引き継いだなど、墓が遠くて管理がしづらいために近くのエリアに改葬するということが多いでしょう。

また、子供がいないなど墓を引き継ぐ相手がいないため、管理の必要がない永代供養墓へ改葬し、現在の墓は片づけてしまう(墓じまい)という方も増えています。

 

墓じまいについてはこちらでもご紹介していますのでご覧ください。
墓じまいの手続きはどうする?流れや進め方をご紹介

 

お墓の改葬の流れ

1)改葬先の墓地や霊園を決める

まずは新しい埋葬先を決める必要があります。

改葬先の墓地や霊園を決めないと、遺骨を取り出すことはできません。

改葬先の墓地や霊園を決定したら、新しい墓地や霊園から「受入証明書(墓地使用証明書)」や「永代使用許可書」などを発行してもらいます。

 

2)現在の霊園やお寺に改葬の意向を伝える

現在のお墓や霊園に改葬の意向を伝え、管理者より埋葬許可証を発行してもらいます。

また、分骨や一部の遺骨の移動で墓は残るのか、現在の墓は更地にして権利をお返しするのなどもお伝えします。

 

3)墓石業者を決めて墓建設の打ち合わせをする

改葬先に新しくお墓を建てる場合は、墓石業者を決めて打ち合わせを行い、墓の建設を進めます。

墓地や霊園では基本的に新しく墓を建てる前提で受け入れを行っています。

 

墓石ごと移動する場合はそれが可能かどうか受け入れ先の墓地・霊園に事前に確認が必要です。

また、自分で移動させることは難しいので移動についても業者へ相談しましょう。

 

4)自治体から改葬許可証を取得する

現在の墓がある自治体から「改葬許可証」を発行してもらいます。

改葬許可証がないと、新しいお墓へ遺骨を納骨することはできません。

 

5)現在のお墓から遺骨を取り出し新しいお墓へ納骨する

新しいお墓ができたら、現在のお墓から遺骨を取り出し新しい墓へ納骨します。

元の墓が不要な場合は取り壊し、更地にして土地の権利を管理者へお返しします。

 

お墓の移動(改葬)で必要な手続き

お墓を改葬する際に必要な手続きをご紹介します。

改葬許可申請

新しいお墓に遺骨を移すには、現在のお墓がある自治体から「改葬許可証」発行してもらわなくてはいけません。

改葬許可証の発行は、現在の墓地管理者からの「埋葬許可証」、新しい墓地管理者からの「受入許可証」をそろえ、改葬許可申請書を提出する必要があります。

自治体によって手数料が1,000円程度の手数料がかかる場合があります。

 

閉眼供養と開眼供養

現在のお墓から遺骨を取り出す前には「閉眼供養(魂抜き)」を、新しいお墓へ納骨する前には「開眼供養(魂入れ)」を、僧侶に依頼してそれぞれのお墓で行う必要があります。

閉眼供養、開眼供養を依頼した際には、お礼として「お布施」や遠方の場合は「お車料」をお渡ししましょう。

 

注意点は?お墓の移動(改葬)で事前に確認すること

トラブルなくお墓の移動(改葬)を行うためにも、下記のような点を事前に確認しておきましょう。

家族や親族と話し合い理解を得ておく

「墓を引き継いだ自分が管理しやすい場所に移したい」「先祖代々のお墓をきちんと管理したい」と考えるのは大切なことだと思います。

しかし、直接引き継いでいない親族たちにとっても、お墓は大切な思い入れがある場所のはずです。

お墓の移動を検討する際には、事前に家族や親族と話し合い、改装についてしっかりと理解を得てから進めるようにしましょう。

 

改葬にかかる費用について確認しておく

お墓の大きさや場所などにもよりますが、改葬には一般的に200~300万円程度の費用がかかると言われています。

新しい墓の建設費や使用料はもちろん、元の墓地を片付ける費用、閉眼供養・開眼供養のお布施、墓じまいをしてお寺の檀家を抜ける場合の離檀料などがその内訳となります。

 

費用トラブルが無いよう確認しておく

まれに、墓石業者に高額な墓石代を請求された、寺院に高額な離檀料を請求されたなどのトラブルも耳にしますので注意しましょう。

墓石業者は相見積もりをとるなど複数の業者を比較検討するのをおすすめします。

離檀料についても、基本的にはあくまで「お布施」であり、本来支払い義務や決まった金額があるとものではないということを知っておきましょう。

 

まとめ

・改葬とは新しいお墓に遺骨を移動させる「お墓の引っ越し」です。転居や引き継いだお墓が遠方で管理がしづらいという場合や、引き継ぐ相手がいないために永代供養墓へ移動させたいという場合に改葬を行うことがあります。

・改葬の流れとしては、【1】新しい墓地や霊園を決める 【2】現在の墓地や霊園に改葬の意向を伝える 【3】墓石業者と打ち合わせ 【4】自治体から改葬許可書を発行 【5】遺骨を取り出し新しい墓地へ埋葬 という流れになります。

・改装を行うには現在の墓地管理者から「埋葬許可証」、新しい墓地管理者から「受入許可証」をもらい、改葬許可申請書と合わせて自治体へ提出して「改葬許可証」を発行してもらう必要があります。また現在のお墓から遺骨を取り出す前には「閉眼供養」が、新しいお墓へ納骨する前には「開眼供養」がそれぞれ必要となります。

・改葬を検討する際には事前に必ず家族や親族と相談をしてから進めましょう。また、まれに墓石建設や離団料として高額な金額を請求されたというトラブルも耳にします。改装にかかる費用についても事前にしっかり確認をして内訳を把握しておくと安心です。

 

 

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この記事を書いた人

大崎 美智

故人様とのお別れの時間を大切にいたします。

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