家族葬の知識

投稿日:2018年5月25日

更新日:2021年12月28日

音楽葬とはどんなお葬式?流す音楽やタイミングを詳しくご紹介!

こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。

 

故人を送る新しい葬儀の形として最近増えているのが音楽葬です。

ウィズハウスでも会場にピアノを設置して生演奏でのBGMを行っています。

 

今回は音楽葬についてのお話です。

音楽葬とはどんなお葬式なのか、音楽葬で流す音楽の種類やタイミングなどについてもご紹介します。

ピアノの鍵盤に乗せられた白いバラ

 

音楽葬とは音楽や演奏を取り入れたお葬式

音楽葬とは、お葬式の中で音楽を流したり故人の好きだった曲を演奏したりして故人を送る葬儀の形です。

無宗教形式の葬儀の内容として選ばれることもありますし、必ずしも無宗教葬とは限らず通常の葬儀の中で演出の一つとして取り入れられることもあります。

 

故人の好きだった音楽CDを流したり、参列した家族や友人が演奏や合唱をしたり、プロの楽団や奏者に依頼をして演奏をしてもらったりとその形は様々です。

葬儀の中で故人の好きだった音楽を流すことで生前の故人との思い出を偲び語り合うことができ、一段と印象に残る葬儀となります。

葬儀後日常に戻った後も、音楽葬で流れた音楽を耳にするたびに故人の在りし日を思い出すきっかけとなることでしょう。

 

音楽葬ではどんな音楽をどんなタイミングで流すのか?

音楽葬で流す音楽には特に決まりはありません。

音楽のジャンルに関わらず、故人の好きだった曲や思い出深い曲を喪主や遺族が選んで流したり演奏したりします。

故人が「葬儀ではこの音楽を流してほしい」と遺志を残されている場合もあります。

 

音楽葬で音楽を流すタイミングには下記のようなものがあります。

・式前、献花、出棺時のBGMとして
・故人の略歴や人柄を紹介する際
・故人の思い出を振り返るビデオを上映する際 など

 

仏式など宗教儀礼に沿った葬儀の中で献奏を行う場合は、宗教者が退場した後のタイミングで故人の思い出ビデオと一緒に献奏する形をご提案しています。

 

葬儀の流れの中でBGMとして流される音楽については、葬儀の雰囲気を壊さないように静かでゆっくりとした曲が選ばれることが多いです。

 

【葬儀のBGMとしてよく使われる曲の一例】

・アヴェ・マリア(シューベルト)
・別れの曲(ショパン)
・千の風になって(秋川雅史)
・見上げてごらん夜の星を(坂本九)
・アメイジング・グレイス(ジョン・ニュートン)
・オーバー・ザ・レインボー(ハロルド・アーレイン)  など

 

音楽葬を行う時に注意したいこと

近年少しずつ増えている音楽葬ですが、音楽葬を行う際には注意したい点もあります。

 

生演奏は別途費用が必要な場合がほとんど

音楽葬を行う費用は葬儀の規模や音楽の流し方によっても異なりますが、通常の葬儀の準備とは別に音楽を流すための特別な機材が必要な場合はそこに追加費用が発生することがあります。

特に生演奏のためのプロ奏者や楽団を依頼する場合には高額な費用(10~50万円程度)が掛かる場合もあるので注意しましょう。

 

なお、ウィズハウスの「ウィズ本館」プラン(札幌)ではプランの中にBGMとしてピアノの生演奏がセットになっています。

セレモニーの中でBGMとしてピアノの生演奏を奏でることはもちろん、オプションで故人のお好きだった曲やご遺族が故人へ贈ってあげたい曲の生演奏も対応しております。

 

葬儀の雰囲気を壊さない選曲や工夫をしましょう

故人の好きだった曲を中心に選曲することが多いと思いますが、楽曲によっては葬儀の雰囲気を壊してしまう場合があります。

 

例えばBGMで使うCDなどはクラシック調やピアノ演奏版など葬儀にふさわしいアレンジになっているものを選曲するのがおすすめです。

生演奏の場合も葬儀に適したアレンジで演奏してもらうと良いでしょう。
(※音楽のジャンルや曲調によって葬儀で流せないということではありません。)

 

著作権の問題

昨今話題になっている音楽著作権についても知っておきましょう。

葬儀場で音楽葬を行う場合、日本音楽著作権協会(JASRAC)へ使用する音楽の使用料を支払う必要があります。

ただし基本的には葬儀会社が日本音楽著作権協会と楽曲使用の契約を結んでいるはずですので、その限りはご遺族の方で特に気にされる必要はありません。

 

また、ご自宅での葬儀で音楽を流される場合は営利目的の楽曲使用には当てはまらないので、楽曲使用料の支払いは必要ありません。

 

ウィズハウスでの音楽葬事例

ウィズハウスで執り行った音楽葬の事例についてご紹介します。

 

札幌市 T家様

葬儀会場では故人様のお好きであった演歌CDを流して、故人様とご家族様をお迎えいたしました。

また告別式の日には、故人様の2人のひ孫様が「いつものようにおばあちゃんにピアノを聞かせたい」と会場のピアノで献奏をお届けし、会場が温かい拍手につつまれました。

祭壇にお供えされた献花やお線香

ひ孫様が献奏としてピアノ演奏をされた音楽葬事例

 

恵庭市 I家様

無宗教形式での音楽葬のご提案をさせていただきました。

通夜にあたる偲ぶ会では故人様の生い立ちビデオの上映をし、お好きだった楽曲のピアノ演奏を献奏として贈らせていただきました。

偲ぶ会後には故人様のクラスメイトが集まり、卒業式で一緒に歌った思い出の歌を故人様の前で合唱されました。

周りに献花が供えられた棺

思い出の歌をクラスメイトが合唱された音楽葬事例

 

まとめ

・音楽葬とは葬儀の中で故人の好きだった曲を流したり演奏したりと、音楽で故人を偲び、送る形の葬儀です。無宗教葬の内容として一番多いものですが、仏教など宗教儀礼に沿った葬儀の中でも取り入れることができます。

・音楽葬では故人の好きだった曲や遺族が故人に贈りたい曲を中心に選曲されます。BGMとして流される曲は静かでゆっくりとした曲が使われることが多いです。

・葬儀の入退場時、献花の際にBGMとして音楽を流したり、故人の略歴紹介や思い出ビデオ上映のタイミングで献奏を行ったりもします。宗教葬儀の場合は宗教者の退場後にビデオの上映や献奏を行います。

・音楽葬では機材や奏者の準備に別途費用が発生する場合があります。特にプロ奏者や楽団を手配する場合の費用については高額になることもありますので事前にしっかりと確認しましょう。ウィズハウスの「ウィズ本館」プラン(札幌)では会場にピアノとピアノ奏者もセットとなっております。しめやかなピアノ演奏のBGMや、オプションとしてご希望の楽曲の生演奏も承っております。

 

家族葬を検討している方はウィズハウスへぜひご相談ください。

故人としっかり向き合い、親しい人と想いを分かち合う、おうちのようなお見送りをご提案いたします。

 

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この記事を書いた人

二唐 渚

故人様とご家族の最期の時間を大切にいたします。

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