マナーやご作法

投稿日:2018年2月26日

更新日:2021年12月28日

葬式で使う袱紗(ふくさ)の種類とマナーについて

こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。

葬儀の場では初めて目にするマナーや道具も多いですよね。

香典袋を包む「袱紗(ふくさ)」もそのような道具の一つではないでしょうか。
「見たことはあるけれど使ったことはない」という人も多いかもしれませんね。

今回は、お葬式で使う袱紗について。
袱紗の種類や包み方など、袱紗のマナーについてお話します。

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葬式では寒色。袱紗(ふくさ)の色は用途によって変えよう

袱紗(ふくさ)とは慶弔時のご祝儀袋や香典袋を包むための絹や縮緬(ちりめん)などでできた四角い布のことです。

ご祝儀袋・香典袋が日に焼けたり汚れたりしないようにするためや、水引飾りが崩れないようにするために使われ始めたもので、相手へのお祝いやお悔やみの気持ちであるご祝儀や香典を大切に扱っているという気持ちの表れでもあります。

袱紗は相手へのお祝い・お悔やみの気持ちを反映させたものでもあるため、結婚式などのお祝い事(慶事)と葬儀などのお悔やみの場(弔事)では使う色が変わります。

慶事ではお祝いの気持ちを表した赤、オレンジ、ピンク、金色などの華やかな暖色系を使い、弔事ではお悔やみの気持ちを表して紺、緑、うぐいす色、グレーなどの寒色系が使われます。

最近では柄物の袱紗も見かけますが、柄物や刺繍が入った袱紗は慶事用と考えてください。
弔事では無地の袱紗のみを使うようにした方が無難です。

袱紗の色の中でも「紫色」は慶事と弔事どちらでも使うことができます。
一般的には濃い紫色の袱紗を1枚準備しておけば十分でしょう。

 

 

包む金額によって袱紗(ふくさ)の種類と包み方が変わる

袱紗(ふくさ)の形や包み方にはいくつか種類があります。
中に包む香典金額によって使い分けるのが正式なマナーとなります。

略式の金封袱紗

既に袋状になっている袱紗です。
略式のため、3万円以下の香典を包むときに使います。

袋に入れるだけの包みやすい袱紗ですが、葬式に持参するときは必ず左開きになるように入れましょう。
右開きは慶事の時の包み方です。
これを間違えるのは大変な失礼に当たりますので注意しましょう。

 

爪付き袱紗

香典を包んだ袱紗を留めるための爪と留め糸がついている四角い布状の袱紗です。

3万円以上の金額を包むときに使います。

 

台付き袱紗

香典をお渡しする時は、お盆にのせてお渡しするのが正式なマナー。
そのための簡易切手盆がついた四角い布状の袱紗です。
こちらも3万円以上の金額を包みます。

爪付き袱紗・台付き袱紗を包む時も左開きになるように包むのが基本です。
袱紗の角を上にしてひし形になる用に置いた上に、中央よりもやや右寄りに表書きが読めるように香典袋を置きます。
右・下・上・左の順で袱紗の端を折り、はみ出した左端を裏へ折り込んで出来上がりです。

 

もし、袱紗を持っていない、用意が間に合わなかったという場合は、寒色系で落ち着いた色の無地のハンカチや風呂敷に包んで持参しても構いません。

お悔やみの気持ちの表れでもある香典を大切に扱う、という心配りが大切です。

 

 

葬式で袱紗(ふくさ)から香典袋を出す時、渡す時のマナー

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袱紗(ふくさ)に包んで大事に持参した香典ですが、葬儀でお渡しする時には必ず袱紗から出してお渡しします。

相手の目の前で袱紗から取り出し、相手から表書きが読める向きに反時計回りに回して両手でお渡しします。

前述したように台や切手盆にのせてお渡しするのが正式なマナーですが、盆がない場合にはたたんだ袱紗を代用します。

お渡しする際には「この度はご愁傷さまです」などお悔やみの言葉を添えて、故人を悼む気持ちを一緒にお伝えするとよいでしょう。

遺族へ直接ではなく、受付でお渡しする場合も同じ作法で渡してください。

一般的に家族葬の参列者は遺族や親せき、親しい友人などごく身内の人たちに限られることが多いですが、親しい間柄だからこそ最後の門出に敬意を払い、正しいマナーで参列したいものですね。

 

 

まとめ

・香典をお渡しする際には、袱紗(ふくさ)に包んで持参するのが正式なマナーです。

・葬儀では紺や緑、青など寒色系の袱紗を使いましょう。濃い紫色の袱紗は慶弔兼用として使えますので、一枚用意するなら紫色が便利です。

・包む金額によって使う袱紗の種類も変わります。袋状になっている金封袱紗は便利で良く見られますが、略式袱紗のため3万円以下の香典を包む時が1つの目安です。

・香典をお渡しする時は相手の目の前で袱紗から取り出し、相手から表書きが見える方向へ持ち替えてお渡しします。その際にはお悔やみの言葉を一緒に添えて、故人を悼む気持ちもお伝えしましょう。

 

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この記事を書いた人

二唐 渚

故人様とご家族の最期の時間を大切にいたします。

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