葬儀の知識

投稿日:2020年5月17日

更新日:2021年12月24日

棺に入れるものは何がいい? 入れてはいけないものやマナーも解説

こんにちは。家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。

 

お葬式で故人と最後のお別れをする際、棺へ思い出の品を入れることがあります。

このときに入れるものとして、どんなものが良いのでしょうか?

 

今回は、棺へ入れてもいいもの・入れてはいけないものについて解説します。

出棺や火葬時のマナーについても改めてご紹介します。

葬儀用の花

 

 

棺に入れるもの「副葬品」。入れていいものは何?

故人と一緒に棺に入れるものを「副葬品」といいます。

告別式の最後、出棺前に棺のふたを開けて故人との最後のお別れをする際に、故人の思い出の品や好きなものを故人への手向けとして棺に入れます。

 

副葬品として棺に入れるものは、基本的にその後の火葬に影響のない「燃えやすいもの」であればOKです。

一般的には、下記のようなものを入れることが多いです。

 

よく着ていた洋服、お気に入りの着物など

故人がよく着ていた洋服、お気に入りの着物、仕事のユニフォームなど、故人の人となりを表すような洋服を副葬品にすることが多いです。

 

手紙

故人が生前受け取り大切にしていた手紙や、家族や親族から故人へ宛てたお別れの手紙など。

 

お菓子

故人の好きだったお菓子など。

缶、瓶、プラスチックのパッケージからは取り出して入れてくださいね。

 

故人が庭で育てていた花や好きだった花など。

納棺の際に参列者が花を棺に入れる「別れ花」とは別のものです。

 

本人の趣味に関するもの

本人の趣味の道具や趣味を楽しんでいる写真など。

読書が好きな人なら本を、登山が好きな人なら登山帽子や山頂での写真など、燃えやすいものを選んで入れます。

生前の故人に「棺に一緒に入れてほしい」と頼まれることもあるでしょう。

 

棺の中に入れるものとして、NGなものとは?

納棺・出棺後には火葬をするので、火葬の妨げになるようなものは入れてはいけません。

金属、ガラスなどの燃えにくいものはもちろん、遺骨を傷つけてしまうようなものもNG。

 

下記のようなものには注意しましょう。

 

眼鏡、腕時計、指輪、入れ歯、革製やビニール製などの燃えにくいもの

故人が身につけていたものなので一緒に入れたいと考える方は多いですが、これらは金属やガラスでできているため燃えにくいです。

燃え残ったときに遺骨を傷つけてしまう可能性もあります。

 

洋服や靴、かばんなどに使用される革やビニールも、燃えにくい素材なのでNG。

燃えるときに有毒なガスが発生する可能性もありますし、炉を傷めるという事で多くの火葬場で禁止品目となっています。

 

お金、お札

硬貨は燃えにくいという意味でも当然NGですが、紙幣も入れてはいけません。

ただし、慣習で10円硬貨を副葬品として入れて、火葬後は遺族が財布にお守り代わりに入れる場合がありますが、地域差によって異なります。

希望の方はスタッフへ確認を取るようにしましょう。

 

お金を燃やすことは法律で禁じられていますので、納棺して火葬すると法律違反になってしまいます。

「三途の川の渡し舟賃」として六文銭を納棺するという風習が残る地域もありますが、現代では紙にプリントした六文銭を納棺するのが一般的です。

 

プラスチックパッケージの食べ物や缶ジュース、水分の多い果物など

小さなお菓子程度は棺に入れてもいいのですが、燃えにくいプラスチックパッケージに入っているものや瓶、缶入りのジュースはNG。

スイカやメロンなど水分の多い果物も不完全燃焼の原因になってしまうので入れてはいけません。

 

分厚い本やアルバム

本やアルバムは紙なので可燃物ですが、分厚いものは燃えにくく、仮に燃えたとしても大量の灰が残ってしまいます。

必要なページを切り取って、一部のみ入れるようにするといいでしょう。

 

 

棺に入れるものについてと出棺・火葬時の注意点

霊柩車

棺に入れていいもの・入れてはいけないものは分かりましたでしょうか。

葬儀場や火葬場によって入れていいものが決まっている場合もあるので「これは入れてもいいのかな?」と迷った時には、事前にスタッフへ確認しておくと安心です。

棺に入れられないものは、祭壇や仏壇に供えることもできますよ。

 

また、写真を入れるときに注意してほしいことが1点あります。

それは、たとえ故人と一緒に写っていたとしても、生きている人の写真を副葬品として棺に入れることはとても縁起が悪いということ。

「写っている人を一緒にあの世へ連れて行ってしまう」と言われ、嫌がる人も多いですので気を付けてください。

 

副葬品を棺に納め、故人との最後のお別れを済ませたら、棺の蓋をしめて出棺です。

棺を霊柩車へ乗せ、喪主のあいさつ後に遺族や近しい親族は一緒に火葬場へ、そのほかの参列者は葬儀場で最後のお見送りとなります。

その際は葬儀場の外での見送りとなりますが、冬であってもコートを脱ぎ、喪服で見送るのがマナーです。

寒いかもしれませんが、故人との最後の時間なので礼を尽くすようにしましょう。

 

一緒に火葬場へ向かう遺族は、自治体へ死亡届を提出したときにもらう「火葬許可証」の持参を忘れずに。

火葬許可証がないと火葬ができませんので、葬儀の日には忘れずに用意してください。

ウィズハウスでは持ち忘れや紛失防止のため、火葬許可証はスタッフが責任をもってお預かりしておりますのでご安心ください。

 

納棺や出棺時のマナー、副葬品の注意点については「家族葬で納棺をする際のマナーや流れ」でも詳しくご紹介しています。

 

 

まとめ

・故人と一緒に棺に納める副葬品。棺に入れるものは、火葬に影響を与えない燃えやすいものにしましょう。故人のお気に入りの洋服や趣味の道具、故人への手紙など、故人の好きだったものや思い出の品などを入れるのが一般的です。

 

・金属やガラス製品などの燃えにくいもの、ナイロン製品など燃やすと有毒ガスが出るもの、水分の多い果物など不完全燃焼につながるものは棺に入れてはいけません。紙幣は燃えますが、お金を燃やすのは法律で禁止されていますので注意してください。

 

・副葬品は葬儀場や火葬場でルールが決まっている場合もあるので、事前に確認しておくと安心です。故人以外(生きている人)が写っている写真を入れるのは縁起が悪いとされるので、注意してください。副葬品を入れて最後のお別れをした後は、出棺、火葬となります。

 

 

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この記事を書いた人

二唐 渚

故人様とご家族の最期の時間を大切にいたします。

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