
葬儀の知識
筆者は過去3年間に、遺族の立場で3度の葬儀を経験しています。
その際に実感したのは、限られた予算で後悔のないお葬式をするためには、正しい知識が必要だということです。
本記事は、「葬儀って高いって聞くけど、実際いくらかかるの?」「札幌で費用を抑えられる葬儀屋さんってあるのかな?」と、大切な人を見送る葬儀について不安をお持ちの方に、正しい知識を身に着けていただけるよう、札幌の葬儀で費用を抑えるための方法をわかりやすくご紹介します。
この記事の内容
「安くても安心できる葬儀」を選ぶために、ぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
物価が上し続けている昨今、「突然のことで貯金が少ない」「生活費を優先しないといけない」など、経済的な事情から葬儀にかけられるお金が限られている方が増えています。
札幌市内でも「費用を抑えたい」という理由で直葬や家族葬を選ぶ方が増加傾向です。
「シンプルに見送りたい」「身内だけで静かに葬儀をしたい」といった考えから、家族葬や直葬(火葬式)を選ぶ人が増えています。家族葬や直葬(火葬式)には費用を抑えやすいというイメージがあるため、多くの人が興味を持っています。
札幌は物価が比較的安いものの、葬儀費用は全国平均と同等かそれ以上になることもあります。冬季の雪対策など北海道特有の事情も加わり、事前の情報収集が重要です。
日本の政府統計をまとめた総合窓口サイトe-statによれば、2025年5月の札幌市の葬儀平均費用(銘柄を「葬儀料」に設定)は、1,614,696円となっています。
出典:e-Stat「家計調査 家計収支編」より
また、コープの家族葬ウィズハウスが2023年に実施したアンケートによると、北海道の葬儀費用の相場価格は50~100万円でした。
【関連記事】葬儀費用の平均や葬儀社を決めるタイミング【北海道の葬儀に関するアンケートを実施】
このように、インターネット上には葬儀費用に関する多くの相場が表記されているため、どの数字を参考にすればよいのか判断できず、費用相場を把握するのは難しいといえるでしょう。
実際、葬儀には様々な形式があるため、どのような葬儀がどのくらいの価格で行えるのかを事前に確認しておくことが大切です。
一般的に葬儀は以下の形式に分類されます。
続いて、それぞれの葬儀形式の費用相場を見ていきましょう。
札幌での一般葬の費用は、100万円〜150万円程度が相場です。以下のような費用が含まれることが一般的です。
葬儀の種類 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
家族葬 | 約80万〜100万円 | 親族中心で通夜・告別式を実施 |
一日葬 | 約60万〜80万円 | 通夜を行わず1日で完結 |
直葬(火葬式) | 約10万〜25万円 | 式を行わず火葬のみ |
含まれるもの(例): 棺、骨壷、遺影、葬儀スタッフの手配、火葬場への搬送など。
含まれない可能性があるもの: 火葬料金、宗教者へのお礼、会食・返礼品、会場延長費用など。
「とにかく費用を抑えたいけど、直葬でいいのか分からない…」
「通夜や告別式はやっぱり必要かも?」
葬儀費用を抑える方法は、希望する内容や状況によって大きく変わります。
以下の簡単な質問に答えていくことで、あなたやご家族に合った葬儀形式の目安が見えてきます。
質問 | YES | NO |
---|---|---|
Q1.とにかく最大限に費用を抑えたい | ⇒ 直葬(火葬式)を検討 | ⇒Q2へ |
Q2.友人・知人・仕事関係者など広く参列してほしい | ⇒ 一般葬を検討 | ⇒Q3へ |
Q3.通夜も告別式もきちんと行いたい | ⇒ 家族葬を検討 | ⇒Q4へ |
Q4.通夜は省略してもいいが、告別式はしたい | ⇒ 一日葬を検討 | ⇒事前相談を検討 |
この診断はあくまで目安ですが、ご自身やご家族にとって後悔のないお葬式の第一歩として参考にしていただければと思います。
葬儀費用は「基本プラン+オプション」で構成されており、選び方によって大きく金額が変わります。
ここでは、特に費用がかさみやすい項目と、それを抑えるための工夫をわかりやすくご紹介します。
参列者が多いほど、料理や返礼品の費用がかさみます。
費用を抑えるポイント:
葬儀会館の規模や設備によって使用料は大きく異なります。
費用を抑えるポイント:
豪華な祭壇や花装飾は、斎場によって数十万円かかることも。
費用を抑えるポイント:
お布施の金額は明示されていないことが多く、相場がわかりにくい項目です。
費用を抑えるポイント:
ただし、お付き合いのあるお寺(菩提寺)がある方は、直葬や寺院紹介サービスを利用することで、お墓に納骨できない等のトラブルにつながる可能性がありますので、事前確認が必要です
コープの家族葬ウィズハウスでは、菩提寺がないお客様に向けた、寺院紹介サービスをご用意しています。
利用する火葬場や搬送距離によって、費用が増えることもあります。
費用を抑えるポイント:
このように、費用が大きくなるポイントを把握しておくだけで、無理なく費用を抑える工夫ができます。
「安い葬儀だと、手を抜かれるんじゃないか…」そんな不安を感じる方も少なくありません。
でも実際は、費用を抑えつつも、心を込めてしっかり対応してくれる葬儀社もたくさんあります。では、そのような葬儀社は、どうやって見つければよいのでしょうか。
大切なのは、“安さ”だけで選ばず、内容や対応も含めて判断すること。
この章では、後悔しないために確認しておきたいポイントをわかりやすくご紹介します。
価格だけに注目するのではなく、口コミや評判、見積の明細、スタッフの対応などを確認して判断しましょう。
具体的な確認方法の一例を以下にご紹介します。
ひとつずつ解説します。
Googleマップや葬儀の口コミサイトを使って、実際に葬儀をした人の口コミを確認してみましょう。
確認の際は、具体的な内容が書かれている信憑性の高い口コミかどうかをチェックし、悪い口コミへの対応も確認しておくとよいでしょう。
例:コープの家族葬ウィズハウス 発寒の口コミ
Googleマップで開く
葬儀を依頼しなくても事前に見積依頼ができる葬儀社もあります。
見積書の作成を依頼する際は、おおよその参列人数や宿泊予定人数を伝え、葬儀プランを選びます。
見積書をもらったら、以下の点を確認しましょう。
葬儀社によってプランに含まれている項目が異なるため、見積書に記載されていない品目まで把握することで、複数の葬儀社を比較しやすくなります。
見積書をしっかりチェックすることで、「A社の見積もりには料理代が含まれているが、B社の見積もりには含まれていない」といった事態を防ぎ、正しく判断することができます。
一般的に葬儀は2日間にわたって行われるため、斎場に滞在する時間が長くなりがちです。
そのため、いくら価格が安くても、施設の使い勝手や居心地が悪すぎると、葬儀中や葬儀後に後悔することになりかねません。
また、大切な家族を亡くして悲しみに暮れている時に、態度の悪いスタッフに葬儀を担当されることは、絶対に避けたいのではないでしょうか。
事前相談や斎場見学で実際に施設を見ることや、スタッフと接することは、葬儀社の信頼性を判断するための大切なポイントといえます。
札幌で費用を抑えて葬儀をするためには、葬儀社選びも大切なポイントです。
「必要なサービスが含まれていなかった」「思っていたより費用が高くついた」と後悔することなく葬儀を行うために、本章では葬儀社選びで抑えるべき特徴をご紹介します。
葬儀社選びでおさえるべき特徴
ひとつずつ説明します。
事前に見積を依頼しても、品目が明記されていない「葬儀一式」などと表記された見積書を発行する葬儀社の場合、何にお金がかかり、何を削ればいいのか判断することができません。
項目ごとに料金が明示されている葬儀社を選ぶことで、不要なものは削るなどの判断がしやすく、無駄な出費を抑えることができます。
前述したように、葬儀には様々な形式があります。
一般葬だけでなく、家族葬、一日葬、直葬や火葬式といった、価格の安い葬儀にも対応している葬儀社を選ぶことで、費用を抑えて葬儀を執り行うことが可能です。
事前相談にしっかり対応してくれる葬儀社を選ぶことで、不要な費用を抑えながら納得できる葬儀を行うことができます。
「費用を抑えたい」「不必要なオプションはつけたくない」という相談に真摯に応え、見積書を作成してくれる葬儀社であれば、実際に葬儀を行う際も安心してまかせることができるでしょう。
また、アフターフォロー専門のスタッフが対応している葬儀社であれば、葬儀後の手続きを忘れる心配がなく、申請が必要となる補助金をもらい忘れることもありません。
札幌市の安い葬儀についてよくある質問をまとめました。
火葬のみを行う「直葬(火葬式)」であれば、10万円台から対応している場合もあり、最も費用を抑えられます。
コープの家族葬ウィズハウスでは、78,000円(税込85,800円)のお預かり葬プランをご用意しています。
お預かり葬プランについて詳しくは下記よりごらんください。
【お預かり葬プラン 税込85,800円はこちら】
形式や費用よりも故人を思う気持ちが大切です。ご家族のご事情や置かれている状況によりますが、小規模でも心を込めた式をすることが大切です。
実質的な違いはなく、呼び方の違いだけです。情報を広く探すためには、複数の呼び方で検索するのもおすすめです。
札幌で「費用を抑えた葬儀をしたい」と考えている方に向けて、葬儀費用の相場や形式ごとの違い、費用を抑えるための具体的な工夫についてご紹介してきました。
葬儀費用は、選ぶ形式(一般葬・家族葬・一日葬・直葬)や内容、さらにはオプションの有無によって大きく変わります。
そのため、どのような葬儀を希望するのか、ご自身やご家族の状況に合った形式を選ぶことがとても大切です。
また、「費用が安い=質が悪い」というわけではありません。料金が明確で、誠実に対応してくれる葬儀社を選ぶことで、心のこもったお見送りができます。
口コミや見積もりの明細、事前相談などを通じて、信頼できる葬儀社を見極めましょう。
不安なことが多いお葬式だからこそ、後悔のない選択をしてほしい——その一歩として、このブログがお役に立てれば幸いです。
また、当社でも無料相談や資料請求を承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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