葬儀の知識喪主・関係者の知識家族葬の知識

投稿日:2023年8月2日

更新日:2023年8月21日

葬儀費用の平均や葬儀社を決めるタイミング【北海道の葬儀に関するアンケートを実施】

北海道で葬儀事業を営む「コープの家族葬ウィズハウス」にて、独自に葬儀に関する調査を実施しました。

調査概要

調査対象50代以上の北海道在住者
調査方法インターネット
使用ツールFreeasy
調査期間2023年6月14日
回答人数50代:100名・60代:100名・70代以上:100名/合計300名

※本調査結果の百分率表示は小数点第3位で四捨五入を行っているため、合計が100%にならない場合があります。

調査した内容は以下のとおりです。

  • ・北海道の葬儀費用の平均
  • ・最も多い葬儀の形式
  • ・事前準備している人の割合
  • ・葬儀社を選ぶ際に重要視したポイント
  • ・葬儀社を決めたタイミング
  • ・葬儀に関して抱いている不安

記事の最後には、葬儀に関する不安を解消できる方法を紹介しています。

北海道における葬儀費用の平均は50万円〜100万円

Q.喪主や近しい親族として、過去1年以内に葬儀を行なった方に質問です。

葬儀費用(飲食費・寺院お布施を除く)はどのくらいかかりましたか。

葬儀費用のグラフ
北海道では、葬儀にかける費用の割合で最も多いのが50万円〜100万円でした。次いで100万円〜150万円となります。

 

2016年の葬儀1件あたりの費用が150万円でしたので、単価は大幅に減っています。葬儀にかける費用が減った理由としては、「コロナ禍による小規模な家族葬の増加」火葬式(直葬)といったミニマルな葬儀の知名度の上昇」がいえるでしょう。

 

「亡くなるまでに介護でお金を使ってしまったため、葬儀に当てる費用は抑えたい」という心理も関係してきます。

 

毎年の介護報酬見直しで、介護費が年々増加傾向にある背景もあり「介護費>葬儀費用」となっているようです。

過去1年間で最も多かったお葬式の形式は『家族葬』

Q.過去1年以内に葬儀に参列したことがある人に質問です。

あなたが参列した葬儀は一般葬・家族葬・一日葬・火葬式(直葬)のどれにあたりますか。

葬儀形式のアンケートのグラフ最も多いのが「家族葬」、次いで「一般葬」という結果となりました。

 

『家族葬』が最も選ばれている理由

家族葬は、ごく親しい間柄だけでゆっくりと故人を見送れる葬儀の形式です。規模は小さいですが、宗教的な儀礼はしっかりと執り行えます。葬儀の流れも「通夜・告別式・火葬」となっており、従来の葬儀と変わりありません。

 

それでいて一般葬よりも費用が若干安くなる傾向があるため、昨今は多くの方に家族葬が選ばれています。

 

故人の性格や趣味などを反映させられる小規模葬儀ゆえの自由さも決め手となっているようです。

 

いまだに『一般葬』の割合は高い

全国的には家族葬や1日葬の割合が増えている一方、北海道ではいまだ一般葬の割合も高い傾向にあります。

 

葬儀後に訃報を知らせる家族葬や、1日で葬儀が完結する1日葬を良しとしない昔ながらの考えが、地方に行くほど根付いているのではないでしょうか。

 

北海道は面積が広く、1日葬にした場合、スケジュールの関係で親族や兄弟などが駆けつけられないといった事情も、一般葬が多い要因の一つに数えられるでしょう。

お葬式の事前準備をしている人の割合は半数以下

Q.喪主や近しい親族としてお葬式を経験したことがある人に質問です。お葬式の前に情報収集や見学、事前相談などの事前準備を行いましたか。

お葬式の事前準備のグラフ事前準備をした方は、おおよそ18.67%と割合から見ると低い結果となりました。事前準備を含めた終活をしている方は年々増加傾向にあるものの、全体的な割合はまだ低いようです。

また「終活の存在は知っていても、行動に移せていない」という方も多くいらっしゃいます。

葬儀社選びのポイントは立地条件と価格を重視する傾向

Q.そのお葬式の時、何を重要視して葬儀社を選びましたか。

葬儀社を選びのポイントのグラフ葬儀社を選ぶ基準として、家から近いからなどの「立地条件」を重要視している方が多いようです。その次に「価格」となっています。

口コミや規模はそれほど重要視されていない傾向でした。普段から目につく、近くの葬儀社で決めている人が多い様子です。

葬儀社を決めるタイミングは故人が亡くなったあとがほとんど

Q.喪主や近しい親族として過去1年以内に葬儀を行なった時、葬儀社を決めたタイミングはいつですか。

葬儀社を決めたタイミングのグラフ「故人が亡くなった後」が最も多い回答となりました。次いで、1年以上前から準備していた方となっています。

 

アンケート結果では亡くなってからの割合が多いですが、できれば生前に葬儀社を決めておくのがおすすめです。亡くなってから葬儀社を決める場合、比較検討する時間の余裕がないためです。

 

その点、事前に葬儀社を探していれば、自分が信頼できる1社を選べます。見積もりも事前に把握できるため、葬儀後に「こんなにお金がかかると思わなかった」というトラブルの防止にも有効です。

 

自身の葬儀に対して不安を抱いている人は全体の半数以上

Q.あなたはご家族や自身のお葬式に対して、不安に思うことがありますか。

お葬式についての不安のグラフ自身の葬儀に対して、大半の方は不安を感じているようです。その具体的な内容についてさらにアンケートを実施しました。

 

次章をご覧ください。

不安要素の多くを占めるのが葬儀費用

Q.不安に思うことがある方は、どんなことが不安ですか。

お葬式の不安の項目についてのグラフ葬儀費用について不安に感じている方が多い結果となりました。費用への負担と大きく差をつけて「葬儀の知識について」「葬儀社選びに関して」で不安に思っている方が多いようです。

 

葬儀費用について不安になる理由

葬儀費用に不安を感じる理由として「どれくらいかかるのか?」「どのような費用が必要なのか?」といった具体的な部分が分かっていないためと思われます。

 

また、平成初期の頃は葬儀費用の平均単価が200万円台だったため、いまだに同額程度が必要と考え、出費の高額さに不安を抱えている方もいらっしゃいます。

 

昔は、「生きているうちに死んだ時の話をするのは不謹慎」と言われていたため、葬儀費用が不透明でした。葬儀が終わってからはじめて料金がわかるケースも多く、現代のようにパッケージ化されたプランがなかったのです。

 

そのため、逝去後に必要な葬儀費用がわからず、不安を感じてしまっている方が多くいると思われます。

 

葬儀費用に関する不安を解消する方法

葬儀費用に関する不安を解消する方法としておすすめなのが、葬儀社への事前相談です。

 

事前相談では、前章で提示した不安項目のほとんどが解消できます。また、相談を通して葬儀社の良し悪しが分かるため、生前の葬儀社選びとしても活用できます。

 

葬儀の事前相談について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。

葬儀の事前相談はいつ・どこにするべき?相談内容やタイミングを解説

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