家族葬の知識
こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。
遺族や親族、故人とごく親しかった人達で執り行う家族葬。
実際のところ、家族葬へは何親等までの親族を呼ぶのが適切なのでしょうか。
今回は家族葬へ親族を呼ぶ場合の考え方についてのお話です。
何親等まで呼べばよい?
悩んだ時はどうするの?
そんな疑問について一緒に考えてみましょう。
遺族と親族の違いは「生計を共にしているかどうか」
一般的に家族葬へは故人の遺族、親族、ごく親しい友人などが参列します。
この時の「遺族」と「親族」の違いとは「故人と生計を共にしているかどうか」という部分です。
「遺族」とは、親族の中でも故人と一緒に生活していた「配偶者」「子ども」「父母」「孫」「兄弟姉妹」「祖父母」などの家族があたります。
一方、「親族」とはそれ以外の親戚を指します。
「おじおば」「甥姪」「いとこ」などはもちろん、故人の父母や兄弟、祖父母なども独立して生計が別であれば遺族以外の親族として扱われることもあります。
家族葬に親族を何親等まで呼ぶか悩んだ場合の考え方
民法上では親族とは配偶者、血族6親等、姻族3親等までと規定されています。
1親等:(血族)親、子、(姻族)配偶者の親
2親等:(血族)祖父、孫、兄弟姉妹、(姻族)配偶者の祖父、配偶者の兄弟姉妹
3親等:(血族)曾祖父、ひ孫、おじおば、甥姪
4親等~:(血族)いとこなど
家族葬に親族を呼ぶ場合に何親等まで呼ぶべきか、そもそも何親等までを親族と扱うかということに特に決まりはありません。
しかし、決まりがないからこそ悩んでしまうこともあるでしょう。
親族を何親等まで呼ぶべきか悩む場合は、下記を参考に考えてみましょう。
葬儀の規模によって考える
葬儀全体の規模感(全体の人数)によっても呼ぶ範囲は変わっていきます。
葬儀規模別の目安の例を人数別にご紹介します。
①10人程度の場合
故人の遺族と2親等程度まで。
配偶者や世帯はワンセットで考えることが多いです。
例1:故人の父、配偶者、子2人、故人の兄とその家族(配偶者と子)
例2:故人の配偶者、故人の長男家族(長男、配偶者、子)、故人の長女家族(長女、配偶者、子2人)、故人の次女
②10~30人程度の場合
①に加え、おじおば、甥姪、いとこなども含み、3~4親等程度まで。
例1:故人の母、長男夫婦(長男、配偶者)、次男家族(次男、配偶者、子2人)、故人の兄夫婦、おじ夫婦(おじ、配偶者)、おば夫婦といとこ
③30人以上の場合~
①②に加え、故人が生前親しくしていた友人などもお呼びします。
家族葬だからと言って遺族や親族以外の友人知人を呼んではいけないということはありません。
故人がお付き合いの広い方だった場合は、家族葬といえども葬儀規模が80人~100人程度になることも珍しくありません。
故人との生前の関係性によって考える
「何親等まで」と考えるのではなく、生前の故人のお付き合いがあり、最後のお別れに本当に来て欲しい方だけをお呼びするという考え方もあります。
その場合、遠方に住んでいて疎遠になっている親族は呼ばないけれど、ご近所に住んでいる故人のお友達はお呼びするということもあり得ます。
家族葬を経験した方を参考にして考える
実際に家族葬を行った方から話を聞いて考えるのも良いかもしれません。
特に親戚や同じ地域に住む方、似たような家族構成の方から話を聞けると参考になりますね。
家族葬に親族を呼ぶ・呼ばない時の注意点
お葬式を家族葬で行う場合、葬儀に呼ぶ親族の範囲をどこからどこまでにするのか遺族が判断することになります。
この親族は呼んだけれどあの親族は呼んでいないとなると、後々「どうして私も呼んでくれなかったんだ」「○○さんを呼ばないなんてとんでもない」などのトラブルが起こってしまう場合があるので注意しましょう。
そんなトラブルを回避するためには、家族葬で葬儀を行うことや葬儀に呼ぶ親族の範囲について事前に相談しておくことも必要です。
「故人の遺志で家族のみで行うので」「急なので遠方の親族には辞退をお願いした」など客観的な理由を添えるのも良いでしょう。
また、完全に家族のみで家族葬を行う場合、香典のやり取りがないため葬儀費用の負担が大きくなってしまう場合もあります。
まとめ
・家族葬は故人の遺族、親族、親しい友人などで行うお葬式の形です。故人と生計を共にし一緒に暮らしていた家族のことを遺族、それ以外の親戚を親族と指す場合が多いです。
・家族葬に呼ぶ親族は何親等までにするのかという決まりはありません。葬儀の規模感や生前の故人とのお付き合いの程度などに合わせて考えると良いでしょう。10名以下のごく小さい規模の葬儀では遺族のみという場合もありますが、お付き合いのあった親族や親しい友人もお呼びして30名程度の規模の葬儀も多いです。
・家族葬へ呼ぶ親族、呼ばない親族が分かれると「どうして呼んでくれなかったんだ」「○○さんも呼ぶべきだった」などと言われてしまうことがあります。後々トラブルにならないように事前に家族葬について説明し、理解を得ておきたいところです。「故人の遺志で家族のみで行う」などの客観的な理由を添えられると良いでしょう。
家族葬を検討している方はウィズハウスへぜひご相談ください。
故人としっかり向き合い、親しい人と想いを分かち合う、おうちのようなお見送りをご提案いたします。