その他の豆知識

投稿日:2020年2月12日

更新日:2024年3月28日

位牌にはどんな種類が?それぞれの特徴や選び方のポイント

こんにちは。家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。

 

仏壇に供えて手を合わせる位牌。

実は位牌には用途別の種類があり、更には素材やデザイン、サイズなどもさまざまです。

 

今回はそんな位牌の種類について解説します。

いつどの位牌を用意すべきか、どんな位牌を選ぶべきかなどをご紹介します。

仏壇の位牌

 

位牌の種類は用途やタイミングによって主に3つに分かれる

位牌は故人の魂が宿るとされる仏教の仏具です。

個人の名前や戒名、亡くなった日などが記され、仏壇に供えられます。

位牌はそのタイミングや用途(目的)によって3つの種類があります。

 

【1】仮位牌(かりいはい)

故人が亡くなってすぐに作り、四十九日法要まで使う位牌です。

白木を素材として作るため「白木位牌(しらきいはい)」とも言います。

 

位牌は故人の魂が宿るものですが、古来より、製作に時間のかかる本位牌を本人以外が生前より準備することは縁起が悪いとされていたため、亡くなった直後に白木で仮の位牌を作ったとされています。

仮位牌は四十九日の法要後に本位牌と取り替え、その後はお寺やお焚き上げ業者でお焚き上げをして処分することが一般的です。

 

【2】本位牌(ほんいはい)

四十九日の法要に合わせて作る正式な位牌です。

四十九日が開けた後に仏壇に供え、毎日手を合わせてお参りをして故人を供養します。

 

一人に対して1つの位牌とする「札位牌(ふだいはい)」が一般的ですが、複数のご先祖様の位牌を1つにまとめた「繰出位牌(くりだしいはい)」という形式のものもあります。

 

【3】 寺位牌(てらいはい)

自宅の仏壇ではなくお寺に安置する位牌のことを「寺位牌」といいます。

お寺へ位牌を安置するケースとしては、「自宅用の他に位牌を作って納骨堂や位牌堂にも安置をする」「自宅の仏壇を処分して本位牌をお寺に永代供養をお願いする」場合などがあります。

 

お寺に納めた位牌は、僧侶によって引き続き供養されます。

 

【番外編】 逆修牌(ぎゃくしゅはい)、予修牌(よしゅはい)

生きているうちにお寺から戒名や法名をもらい、それを記して生前に作った位牌のことです。

戒名の一部を朱文字で記し、死後に金文字に直し没月日や没年齢を入れて本位牌とします。

 

生きているうちに戒名をいただくことは、仏教上では徳を得られると言われています。

位牌を生前に作る事は、生前墓と同じイメージで死後の家族への負担を軽減することにもつながりますが、位牌を生前に作る方はまだかなり少数です。

 

本位牌の種類はさまざま!それぞれの特徴を紹介

本位牌の中にも、素材やデザインなど種類は豊富にあります。

代表的なものを紹介します。

 

塗り位牌(ぬりいはい)

檜などを素材とし、漆を塗り重ねて黒く仕上げた重厚な印象の位牌で、古くから伝統的に使われています。

彫刻や金粉、金箔、金色の塗料などで装飾を施し、手間をかけて丁寧に作られています。

近年はウレタンなどの樹脂塗装を用いてつくる、安価な塗り位牌も登場しています。

 

唐木位牌(からきいはい)

黒檀や紫檀などの高級木材を使用し、木目の美しさを活かして作られた位牌です。

こちらも古くから伝統的に使われているタイプです。

 

天然木位牌(てんねんもくいはい)

檜や桜などの天然木を素材とし、木目を活かして作られた位牌です。

唐木位牌よりも身近な木材を素材とし、自然な色合いが特徴です。

 

モダン位牌

伝統的な位牌とは違った素材、デザインのモダン位牌も増えています。

クリスタルや天然石などを素材としたり、カラーやサイズもオリジナリティ豊富に展開しています。

宗教観や住宅事情の変化から、洋間やコンパクトなモダン仏壇に供えてもデザインやサイズに違和感のない位牌です。

 

位牌の種類やデザインなどは宗派やお寺によって異なる場合もあります。

例えば、浄土真宗は原則として掛け軸を使用し位牌は不要としています。

 

ただし、最近では故人を思って手を合わせる対象が欲しいという気持ちから、位牌を作るケースもあります。

このような場合は、菩提寺に相談されることをおすすめします。

 

位牌のサイズにも種類がある?大きさの選び方のポイント

仏壇に線香をあげる

位牌のサイズに厳密な決まりはありません。

一般的に多く見られるサイズは3.5寸~4寸で約7.5~12cm程度です。

 

位牌のサイズを選ぶ際の注意ポイントは2点です。

・仏壇におさまるサイズにすること

・ご先祖様の位牌がある場合は、それよりも大きなサイズにならないこと

 

位牌サイズとして示されている「●寸」という表示は、位牌全体ではなく文字を記す札部分の大きさです。

実際には台座やデザイン部分などもあるので、位牌を購入する際には注意してください。

 

位牌のサイズと選び方については下記でも詳しくご紹介しています。

位牌の大きさはどのくらい?位牌サイズの選び方や注意点を解説!

 

まとめ

・位牌の種類を用途別に分けると主に3種類。四十九日までの間に使用する仮位牌、四十九日法要後に使用する本位牌、お寺に納める寺位牌です。生前に位牌を作った場合は逆修牌と呼ばれ、死後に文字を修正、加えて本位牌とします。

・位牌は素材やデザインによる種類もさまざまあります。伝統的な塗り位牌や唐木位牌、自然な色合いの天然木位牌、現代のライフスタイルや宗教観にマッチするモダン位牌なども登場しています。

・位牌のサイズは3.5寸~4寸(約7.5~12cm程度)が一般的です。位牌のサイズを選ぶときには仏壇に収まるサイズであるか、ご先祖様の位牌より大きくならないかの2点に注意して選びましょう。

 

 

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この記事を書いた人

二唐 渚

故人様とご家族の最期の時間を大切にいたします。

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