その他の豆知識
こんにちは。家族葬のウィズハウス スタッフの大崎です。
建ててから時間が経ったお墓は、雨風にさらされてひびが入ったり割れたりと傷んでしまう場合があります。
今回はお墓の修理方法についてのお話です。
どんな場合に修理が必要となるのか、どんな流れで依頼し、どのくらいの費用がかかるのか詳しく解説します。
お墓の修理が必要なケースとは?
頑丈な石でできているお墓でも、経年劣化や雨風にさらされてひびが入ったり欠けてしまったりすることがあります。
台風や地震などの災害で傾いてしまったり倒れてしまったというケースもあります。
お墓がこんな状態になってしまった場合は修理を検討しましょう。
・墓石の表面にひび、割れ、欠けが発生している
・墓石と墓石のつなぎ目部分がずれている、割れている
・墓石が傾いている
・お墓の外柵が傾いている
・文字が色あせている
小さなひびや亀裂だと思っても、そのまま放置していると雨風の浸食や地震の揺れなどで悪化し、さらに大きな破損につながったり、最悪の場合お墓が崩れてしまう可能性もあります。
墓石がずれていたり傾いていたりするお墓も、倒壊や崩壊の可能性があり危ないです。
お墓のひびや欠け、割れなどを見つけた場合は、できるだけ早い段階で修理を依頼するようにしましょう。
お墓修理の流れや方法、費用について。自分でもできる?
お墓の修理をする時には、まずはお墓を建ててもらった石材屋さんへ連絡しましょう。
お墓を建てたのがかなり昔で、どこの石材店に頼んだのかわからないという場合は、違う石材店へ相談しても大丈夫です。
まずはお墓がどんな状態なのか、どこが壊れているのか、修理が必要な箇所を詳しく伝えましょう。
お墓に足を運んで墓石を見ながら電話をしたり、お墓の写真を撮影しその写真を見ながら電話をすると見落としを防げます。
表面的な傷だけではなく、墓石の内部まで傷が進行している場合もありますので、石材店の方に一度墓石を確認してもらえると安心です。
お墓の状態を確認したら、どのくらいの費用がかかるのか必ず見積もりをもらって検討するようにしましょう。
お墓の修理にかかる費用は決して安くはありません。
2社以上の石材店に見積もりを頼んだり、インターネットで相場を確認したりしながら検討するのも良いでしょう。
お墓の状態別修理方法と費用の目安
お墓の破損の種類ごとに必要な修理と、それにかかる費用目安をご紹介します。
修理内容や費用はあくまで目安ですので、必ず石材店にお墓を確認してもらうようにしましょう。
ひび割れや目地の割れ
お墓表面のひび割れや目地の割れは、シリコン系コーキング剤を使って修理することがほとんどです。
ひび割れの劣化部分や破片を取り除き、隙間から雨水が侵入しないよう隙間を残さずきっちりとコーキング剤で充填します。
費用の目安は3万円~5万円程度。
墓石の内部まで割れが進行している場合は、お墓の建て直しが必要となる場合もあります。
墓石のズレ
墓石がずれている場合は、ズレによって接続部分である目地も破損しているケースがほとんど。目地の補修も必要となります。
墓石が大きくずれている場合は、重機による積み直しが必要となる場合があります。
費用の目安は3万円~30万円程度です。
重機による作業が必要な場合は大きな費用となります。
墓石の傾き
墓石の傾きは、墓地の地盤に問題が発生しているケースが多いです。
墓石や基礎部分を一度撤去し、地盤の改良や植物根の撤去などを行います。
地盤を整えたら撤去した基礎部分や墓石を再度戻していきます。
この修理にかかる費用の目安は100万円〜200万円程度です。
新しくお墓を建てるのと同じぐらいの費用がかかってしまうでしょう。
また、墓石を動かす前後には僧侶に読経をいただく「閉眼供養(魂抜き)」「開眼供養(魂入れ)」が必要です。
僧侶へお渡しするお布施も準備しましょう。
文字の色あせ
経年劣化や汚れによって墓石に刻まれている文字が色あせてしまっている場合は、色の入れ直しをします。
水性塗料や金箔など使う塗料によって費用が変わるでしょう。
費用の目安は5,000円~程度です。
お墓の修理は自分でできる?
墓石の掃除や壊れてしまった花立の交換程度は自分でできる場合もあります。
しかし、ひび割れや欠け、お墓のぐらつきなどは自分で直そうと触っているうちに、被害を大きくしかねません。
お墓は大きく重たいので、倒壊・崩壊するととても危険です。
傷や破損、グラつきなどについては石材店に修理の依頼をすることをおすすめします。
お墓の修理を少なくするための普段からできるメンテナンス
自分たちで普段からできるお墓のメンテナンスとは、こまめな掃除です。
バケツと雑巾を持って定期的にお墓参りに行き、墓石を拭き、敷地の雑草を抜いてきれいに保ちましょう。
お墓の小さな汚れや傷を放置していると、大きな傷みや破損につながってしまいます。
こまめに掃除をすることで、汚れを防ぎ、お墓の傷や傷みにもすぐ気がつくことができます。
墓石の定期的なメンテナンスは石材店に頼むのもおすすめです。
コーティング剤で墓石をコーティングしたり、シリコン素材の免震材で地震による倒壊対策を施したりする方も増えています。
日々のお手入れやメンテナンスを行うことで、墓石の傷みを防ぎ大規模な修理の頻度を下げることができます。
まとめ
・お墓は経年劣化や雨風、台風や地震などの災害によって劣化や破損が起こります。お墓のひび割れや欠け、墓石のずれや傾きなどがある場合は修理を検討しましょう。
・墓石の修理は、お墓を建ててもらった石材店へ連絡するのが良いです。修理内容や必要な箇所を伝え、修理費用を確認してから進めるようにしましょう。お墓の状態によって簡単な補修で済むもの、墓石を一度撤去しての作業が必要になるものなどがあります。墓石を動かす前後には「閉眼供養」「開眼供養」も必要です。
・小さなひびや傷と思っても、放置しているとそこから大きな傷や破損につながりかねません。定期的にお墓に足を運び、お墓の掃除をしてお墓の状態をチェックしましょう。石材店へ墓石のコーティングや免震材での地震対策などを依頼することもおすすめです。