お墓について
こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。
葬儀と同様に、お墓の形式にもさまざまなタイプがあります。
今回はそんなお墓の種類の中でも「合葬墓」について解説します。
合葬墓とはどんなお墓で一般的なお墓とは何が違うのか、合葬墓を選ぶ理由やメリット、合葬墓へのお墓参りの方法などをご紹介します。
合葬墓とはどんなお墓?ほかのお墓と違う点
合葬墓(がっそうぼ)とは、複数の方の遺骨を同じ場所に埋葬する形式のお墓です。
それぞれの遺骨は骨壺から出し、他人の遺骨と混ざる状態で埋葬され、いずれ土に還ります。
共同墓、合同墓、合祀墓とも言います。
お寺で管理運営する永代供養墓も、最終的には合同での埋葬となるのでほぼ同じ意味と思ってよいですが、「供養」というのは仏教用語なので、宗教色を持たない公営墓地では「合葬墓」や「合同墓地」という名称となっています。
また、永代供養墓では一定期間は骨壺で埋葬し個別に供養を行い、三十三回忌などの区切りを経て合葬となることが多いです。
その他、寺院内などの屋内型の納骨堂では、個別に管理される場合が一般的ですが、民間主導で全宗派対応のお骨を合葬できる施設もあり、近年注目を集めています。
また、合葬墓は日本には古くからある風習と言われています。
特に西日本では遺骨を分骨し、各宗派菩提寺の本山に納骨する「本山納骨」という慣習が知られています。
合葬墓とはどんな人が選ぶ?メリットは?
合葬墓を選ぶのはこんな方が多いです。
・お墓を管理する子供や親族がいない
・埋葬やお墓にかかる費用をできるだけ抑えたい
・宗教にこだわりがない
合葬墓は個別にお墓を建てたり管理したりする必要がないのが大きなメリット。
お墓の建設費用がかからず、維持費・管理費もなし、または少額で、一般的なお墓と比べると少ない費用で遺骨を埋葬することができます。
埋葬にかかる費用は埋葬先のお墓にもよりますが、3万~30万円程度と言われています。
埋葬後のお墓の管理の手間もないので、お墓の継承者となる子供や親族がいないために合葬墓を選ぶというケースも増えてきています。
ただし注意したいのは、合葬墓への埋葬後は遺骨を取り出すことができないという点です。
埋葬後の改葬や分骨はできませんし、他人との合同の埋葬に違和感を持たれる方もいらっしゃいます。
合葬墓への埋葬を検討されている場合は、家族や親族とも話し合ってから決定するようにしましょう。
また、お寺や墓地によってはその後の法要などの供養が簡素なものとなる場合があります。
納骨堂ではありますが、恵庭市内にあるウィズハウスの提携店【合葬納骨堂てらす】では、お骨を一年後に合葬する「合葬納骨プラン」のほか、お骨を永久に合葬することなく個別にお預かりする「個別納骨プラン」が低価格で納骨堂に納骨が可能です。
合葬墓のお墓参りはどうすれば良い?
合葬墓でもお墓参りは可能ですし、基本マナーは一般的なお墓参りと同じです。
合葬墓では個人ごとの墓石はありませんが、通常は記念碑や塔など手を合わせるためのシンボルとなるものがあります。
そのようなシンボルか、共同で使用する参拝スペースで線香と花を供え、手を合わせるようにしましょう。
お供え物は霊園によって内容に制限がある場合も考えられるので、事前に問い合わせてから用意すると良いですね。
お墓参りでは喪服を着用する必要はありませんが、ご先祖様の前に出向くということを考え、華美な服装は避け、清潔感のある服装を心がけましょう。
お寺や霊園によって参拝場所や参拝方法が異なる場合がありますので、確認した上でお墓参りに行くと安心です。
まとめ
・合葬墓(がっそうぼ)とは複数の方の遺骨を同じ場所に埋葬する形式のお墓です。共同墓、合同墓、合祀墓とも言います。永代供養墓では一定期間個人ごとに骨壷で供養されるのに対し、合葬墓では始めから骨壷から出し、他人の遺骨と混ざる状態で埋葬されます。合葬墓は日本には古くからある風習と言われています。
・合葬墓のメリットは費用が安いこととお墓の管理の手間がないということです。お墓にかかる費用をできるだけ抑えたい、墓を管理する継承者がいないということから合葬墓を選ぶ方もいらっしゃいます。ただし、合葬墓に埋葬後は遺骨を取り出すことができませんので、分骨や改葬をすることはできません。
・合葬墓のお墓参りも一般的なお墓参りと大きく違いはありません。個人ごとの墓石がないので共通の参拝場所や記念碑などの前で線香をあげて手を合わせることになります。霊園によって参拝方法が異なる場合があるので、事前に確認してから行くと良いでしょう。