葬儀の知識

投稿日:2025年9月30日

更新日:2025年9月30日

【保存版】親族の葬儀の香典はいくら?立場別の相場からマナーまで徹底解説

親族の葬儀に持参した香典のイメージ画像

親族の葬儀に参列する際、「香典はいくら包めばよいのだろう?」と迷う方は多いものです。特に親や祖父母など近しい関係の場合は金額も大きくなりやすく、「少なすぎて失礼にならないか」「逆に多すぎてもよくないのでは」と不安になることもあります。

そこで本記事では、立場ごとの香典相場一覧表を記載しましたので、一目で相場をご確認いただけます。
ただし、一覧表は一般的な目安で、同居の有無や地域の習慣、ご自身の立場によっても変わることがあります。詳細については、一覧表の後に解説していますので、そちらもぜひご覧いただき、お役立てください。

香典相場一覧

まずは全体像をつかむために、香典の目安を一覧表でご確認ください。立場ごとの詳細は、本記事、親族の葬儀における香典の金額相場で解説します。

  

   

   

親族相場の目安
両親5万円以上
祖父母1万円〜
兄弟姉妹3万円程度〜
おじ・おば1万円程度〜
いとこ5千円程度〜
その他の親戚5千円程度〜

※上記は一般的な目安です。地域・慣習、同居状況、喪主を務めるかどうか等で金額が変わることがあります。
※次章以降で、親族ごとの相場と注意点を詳しく解説します。

親族の葬儀における香典の金額相場

ここからは、親族ごとに香典の金額相場を詳しく解説します。
一覧で示した金額はあくまで目安ですが、立場や状況によって相場は変わるため、具体的な背景を押さえておくことが大切です。

なお、どの立場であっても若い人ほど香典相場は低く、年齢が高くなるほど相場も高くなる傾向にあります。

生活状況にもよりますが、安すぎる香典や高額すぎる香典を渡してしまうと、喪主の方が対応に困ってしまう可能性があるため、香典金額は相場内におさめることが一般的です。

両親の葬儀

香典は5万~10万円程度が目安です。
特に親の場合は金額が高くなる傾向があります。ただし、自分が喪主を務める場合は受け取る立場となるため、香典を出す必要はありません。

祖父母の葬儀

香典は1万~5万円程度が相場ですが、未就労(未成年・大学生など)の場合や、祖父母と同居していた場合は、香典を用意する必要はないとされています。

兄弟姉妹の葬儀

香典は3万~5万円程度が目安です。
血縁が近いため比較的高額な香典を用意するケースが多くなりますが、既婚か独身かといった生活状況や年齢、両親の考え方などが大きく影響するケースもあります。

おじ・おばの葬儀

香典は1万~3万円程度が目安です。
おじ、おばとの関係性は各家庭によって大きく異なるため、日頃から付き合いが深い場合はやや高めにすることもあります。

いとこの葬儀

香典は5千円~2万円程度が一般的です。
親族の中でも比較的遠い関係になるため、無理のない範囲で包むのが一般的です。

その他の親族の葬儀

上記以外の親族の香典は5千円~2万円程度が一般的です。

※これらの金額はあくまで一般的な目安です。地域や家族の習慣、同居の有無などによって変わることがあります。

香典の範囲と親族の考え方

親族の範囲のイメージ画像

以前は多く行われていた一般葬(友人や仕事関係者も参列する葬儀)は、親族の参列人数も多く香典を持参するのが常識であったため、渡す範囲に頭を悩ませる機会はあまりありませんでした。
しかし、多くのご家庭が家族葬を選択するようになった現在は、どの範囲までの親族に香典を用意すればいいのか判断がつかず、不安を感じる方も珍しくありません。親族の立場や葬儀形式などによって考え方が変わるため、香典を渡す範囲について事前に確認しておくことをおすすめします。

香典を渡す対象となる親族の範囲

一般的には、両親・祖父母・兄弟姉妹・おじおば・いとこなどが香典を渡す対象になります。
一方で、より遠い親戚(はとこや甥姪の配偶者など)の場合は、香典を出すかどうかは地域や家族の習慣に左右されます。

家族葬の場合の香典

最近は家族葬を選ぶご家庭も増えており、その場合、香典を辞退するケースもあります。
案内に「香典辞退」と記載されている場合は、遺族の意向を尊重し、香典は渡さないようにしましょう。
香典を辞退している葬儀には、供花やお供えを贈って弔意を示すこともありますが、それらも辞退しているようでしたら、贈らないことがマナーとなります。

参列できない場合の対応

「遠方に住んでいる」「高齢で外出が難しい」など、さまざまな理由から葬儀に参列できない場合は、香典を郵送する、または近い親族に託すといった方法で弔意を示すことができます。
その際は現金書留を利用するのが一般的です。

※香典の範囲や考え方は地域性や家族ごとの慣習に大きく左右されます。迷った場合は、事前に両親や親戚に確認しておくと安心です。

親族の葬儀で香典金額に迷う理由

親族として葬儀に参列するとき、香典の金額は特に迷いやすいポイントです。
近しい関係だからこそ「多めに包むべきか」「ほかの親族と合わせたほうがよいのか」など、判断に悩むケースが少なくありません。

血縁関係が近いため高額になりやすい

両親や兄弟姉妹など、血縁関係が近いほど香典は高額になる傾向があります。
そのため「一般的な相場よりも包まなければいけないのでは」と不安を感じやすくなります。

地域や家の慣習による違い

香典の金額は地域や家の習慣によって差が大きいのも特徴です。
例えば、都市部と地方では相場感が異なる場合もあり、「自分の家の慣習が正しいのか」迷う原因になります。

家族葬や香典辞退の増加

最近では家族葬を選ぶ家庭も増えており、「香典辞退」と案内に明記されるケースも多くなっています。
その場合にどう対応すべきか悩む方も多く、迷いにつながります。

親族同士で金額を合わせる必要性

親族が多く集まる場合、「自分だけ金額が少なくて浮かないか」「兄弟姉妹で金額をそろえるべきか」などの心配も出てきます。
こうした心理的なプレッシャーが、香典の金額を決めるときの悩みにつながります。

このように、親族の葬儀の香典は単に「金額相場」だけでなく、立場・慣習・親族間の調整など、複数の要素が関わるため特に迷いやすいのです。

親族として気をつけたい香典マナー

マナーに則って親族に渡すために用意した香典のイメージ画像

香典は金額だけでなく、マナーにも注意することが大切です。特に親族として参列する場合は、周囲からの見え方も意識されやすいため、基本的なマナーを押さえておきましょう。

香典袋の選び方と表書き

親族の葬儀では、一般的な葬儀と同じく、黒白または双銀の水引が付いた不祝儀袋を使用します。
ただし、キリスト教の場合は水引のない無地の白い封筒か、キリスト教専用の香典袋を使用しましょう。
また、蓮の花が描かれている香典袋は仏式用ですので、神道など仏教以外の葬儀では使用しないよう注意しましょう。

表書きも宗教に合わせて、仏式なら「御霊前」「御香典」、神式なら「御玉串料」、キリスト教なら「御花料」とするのが一般的です。
ただし、浄土真宗では「御仏前」とするのが正式なマナーです。

香典を渡すタイミング

香典は受付で渡すのが基本です。
受付が設けられていない家族葬の場合は、喪主や遺族に直接お悔やみの言葉を添えて渡すこともあります。

香典の包み方と渡し方

香典を包むときは新札を避けるのがマナーです。新札を包むと、「亡くなるのを待ち構えて用意していた」という印象を持たれてしまうことが、新札を避ける理由です。手元に新札しかない場合は、縦方向に折り目をつけて使用しましょう。
渡すときは袱紗(ふくさ)に包み、受付では袱紗から取り出して両手で差し出します。

夫婦や家族で参列する場合

夫婦で参列する場合、香典は連名で出すのが一般的です。
家族全員で参列する場合は世帯主の名前でまとめて包むことが一般的ですが、社会人になっている子どもは別途香典を用意する場合もあります。

香典のマナーは細かい部分に気を配ることで、遺族に誠意が伝わります。地域や家の習慣も考慮しながら、失礼のない対応を心がけましょう。

親族の香典に関するよくある質問

親族の香典に関するよくある質問のイメージ画像

親族の葬儀では、香典に関して「これはどうすればよいのだろう?」と迷う場面が少なくありません。ここでは、よくある質問とその対応をまとめました。

「香典辞退」と案内に書かれていた場合はどうする?

案内状や訃報に「香典辞退」と明記されている場合は、その意向に従い香典を持参しないのが基本です。
ただし親族として気持ちを伝えたい場合は、お花やお供え物を贈ったり、後日仏前にお参りするなどの形で弔意を示すこともあります。

案内文に「ご厚意辞退申し上げます」と記載されている場合は、供花や供物も辞退するという意味ですので、その際は香典だけでなく、供花や供物も贈らないことがマナーとなります。

夫婦で参列する場合は別々に包む?

夫婦で参列する場合は、一般的に連名で1つの香典を用意します。
ただし、夫婦それぞれが故人と特に親しい関係であった場合は、個別に包むケースもあります。

金額に迷ったらどう判断すればよい?

香典の金額に迷ったときは、「自分の立場」「家族の習慣」「ほかの親族とのバランス」を基準に考えると安心です。
たとえば兄弟姉妹の葬儀で自分だけ極端に少ない金額を包むと違和感が出るため、事前に相談して金額をそろえるのも良い方法です。

遠方で参列できないときはどうする?

遠方や高齢などの理由で葬儀に参列できない場合は、香典を現金書留で郵送するか、近い親族に託す方法があります。
その際には、お悔やみの手紙を添えると丁寧な印象になります。

疑問や不安を一つずつ解消することで、親族として失礼のない形で弔意を伝えることができます。

まとめ

親族として葬儀に参列する際の香典は、金額だけでなく渡す範囲やマナーなど多くの点で迷いやすいものです。
相場は立場によって異なり、両親や兄弟姉妹のように近い関係ほど高額になりやすく、祖父母やおじ・おば、いとこなどは比較的少額で済むのが一般的です。

ただし、地域の慣習や家族ごとの考え方、同居の有無、喪主を務めるかどうかなどによって金額は変わることがあります。
また「香典辞退」とされている場合は無理に包まず、別の方法で弔意を示すなど柔軟に対応することも大切です。

迷ったときは、ほかの親族と金額をそろえたり、両親や年長者に相談して確認することで安心して対応できます。
大切なのは、形式にとらわれすぎず、遺族への思いやりが伝わる形で弔意を示すことです。

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