札幌市の火葬場

投稿日:2025年8月31日

更新日:2025年8月31日

札幌市の火葬場料金はいくら?近郊の費用比較と“損をしない”ポイントも解説

札幌市里塚斎場(火葬場)の火葬炉の画像

大切な人を見送る場面で、現実的に考えなければならないのが「火葬にかかる費用」です。
札幌市では、市民であれば火葬料金が無料になる制度がありますが、住民票の有無や申請者の条件によっては、数万円の費用がかかるケースもあります。
また、近郊の市町村で火葬を行う場合や、札幌市の火葬場を利用する場合にも、地域によって料金に差があるのが実情です。

この記事では、札幌市内および近郊の火葬場の料金をわかりやすくまとめ、
損をしないために知っておきたいポイントや注意点も丁寧に解説します。
火葬費用を正しく理解して、経済的にも気持ち的にも、少しでも安心できる準備をしておきましょう。

札幌市の火葬場はすべて公営

札幌市里塚斎場(火葬場)の外観写真

札幌市内で火葬を行う場合、すべて公営の火葬場を利用することになります。2025年現在、札幌市には以下の2つの火葬場があります。

  • ・里塚斎場(札幌市清田区里塚506番地)
  • ・山口斎場(札幌市手稲区手稲山口308番地)

これらは札幌市が運営する施設で、民間の火葬場は存在しません。そのため、火葬にかかる費用や申込み方法なども、市の基準に従って統一されています

市民(住民票が札幌市にある方)は火葬料金が無料となる一方、市外に住んでいる方が利用する場合は有料となる点に注意が必要です。詳しい金額や条件については、次の章で解説します。

札幌市の火葬料金〜市民 vs 市外居住者〜

札幌市では、住民票が札幌市内にある方(札幌市民)であれば、火葬料金は原則無料です。

一方で、札幌市外に住んでいる方(非市民)が札幌市の火葬場を利用する場合には、火葬料金が発生します。以下は、札幌市の火葬場における火葬料金の一覧です(2025年8月時点)。

区分札幌市民札幌市外居住者
12歳以上無料49,000円
12歳未満無料40,000円
死産無料23,000円

このように、市外居住者が火葬を行う場合には数万円の費用がかかるため、事前の確認が大切です。

また、火葬の際には待合室の使用料や霊安室利用料が別途かかることもあります。以下にその一例を紹介します。

  • ・特別控室(待合室):1室23,000円
  • ・霊安室:1時間あたり100円

こうしたオプション費用も含めて、トータルでいくらになるかを把握しておくと安心です。

札幌近郊市町村の火葬料金比較

札幌市近郊で火葬場があるエリア(石狩・江別・北広島・千歳)のイメージ画像

札幌市の近郊には、石狩市・北広島市・江別市・千歳市など複数の市町村があり、それぞれに火葬場を保有または利用提携している場合があります。

自治体ごとに火葬料金は異なり、市民と市外の料金差が大きいケースも多いため、事前に確認しておくことが大切です。

自治体市民の料金市外の料金控室の有無・料金
石狩市5,000円35,000円あり(2,060円)
北広島市8,000円28,000円あり(無料)
江別市無料26,000円あり(12,000円)
千歳市15,000円30,000円あり

表のとおり、市民と市外居住者では料金に3〜4倍以上の差がある自治体も少なくありません

また、控室の利用が無料かどうかも自治体によって異なります。

親族が市民でも、故人の住民票が市外の場合は「市外料金」になることもあるため注意が必要です。

札幌市の火葬場が予約できなかった場合など、近郊の火葬場を検討する場面でも、費用と条件をしっかり比較しておくことが安心につながります

火葬だけじゃない!追加でかかる費用とは?

火葬料金そのものは無料または数万円で済む傾向にありますが、実際に葬儀をする際は、火葬以外にもさまざまな費用がかかります

特に以下のような項目は、火葬場の料金に含まれていないため、事前に確認しておくことが大切です。

  • ・骨壺代:素材やサイズによって異なり、5,000円〜15,000円ほどが相場
  • ・霊柩車代:安置場所や火葬場までの搬送費用。距離や車種により2万円〜5万円程度
  • ・控室使用料:札幌市では1室あたり23,000円(待合室として使用)
  • ・霊安室使用料:安置に1時間あたり100円(札幌市の場合)

また、火葬だけを行う「直葬(ちょくそう)」や「火葬式」といった形式を選ぶ場合、葬儀社を通してのプラン費用が発生します。

一般的な直葬プランの一例

  • ・火葬手配・搬送・棺・骨壺などを含み5万円〜15万円程度
  • ・オプションで納棺の儀やお別れ花を追加できる場合も

札幌市で葬儀を行う場合、「火葬のみ=市民は無料」ではなく、搬送等の周辺の費用も含めて考えることで、予算の見通しが立てやすくなります

札幌市の火葬料金の注意ポイント

札幌市の火葬料金の注意点のイメージ画像

札幌市では、故人が札幌市民であれば火葬料金が無料になる制度があります。これはご遺族にとって経済的に大きな助けになるものですが、住民票の住所が札幌市にない場合は対象外となり、火葬料が発生します。

注意したいのは、実際には札幌市内で生活していたとしても、「住民票が移されていなければ」無料の対象にはならないという点です。

たとえば、こんなケースが考えられます。

  • ・市外に住んでいた親を介護のために札幌に呼び寄せたが、住民票を移す前に亡くなった
  • ・市外の親が札幌の病院に入院し、そのまま札幌で亡くなった
  • ・札幌市内の施設に入所したが、住民票の変更が間に合わなかった

いずれも、生活の実態が札幌市にあったとしても、住民票が他市町村にあると「札幌市民」とは認められず、有料扱いとなってしまいます。

住民票の移動は、本来「生活の本拠地が変わった日から14日以内」に届け出ることが法律で義務付けられています。

これは、住民基本台帳法第22条に基づくもので、届け出が遅れると火葬料の免除が受けられないだけでなく、他の行政手続きにも支障が出るおそれがあります。

詳細は、e-Gov法令検索「住民基本台帳法第22条」をご確認ください。

特に親御さんを呼び寄せて同居を始めた場合や、施設や病院に長期的に滞在する場合は、住民票を早めに移しておくことが大切です。

生活保護や低所得世帯向けの支援制度(葬祭扶助)

経済的に火葬費用を負担することが難しい方には、「葬祭扶助(そうさいふじょ)」という制度があります。

これは、生活保護を受けている方や、葬儀を行う遺族に十分な資力がないと判断された場合に、国が定める基準に基づいて葬祭費用を援助してくれる制度です。

札幌市でもこの制度を利用することができ、対象になると火葬料・搬送費・骨壺代などが補助されます。

主な支給対象や条件は以下のとおりです。

  • ・対象者:生活保護を受給している方、または葬儀費用を負担できる親族がいない場合
  • ・申請先:札幌市の区役所 福祉保健課(生活保護担当窓口)
  • ・申請のタイミング:葬儀を行うに申請する必要がある
  • ・必要書類:死亡診断書、本人確認書類、収入状況がわかる書類 など

申請が通ると、費用は直接葬儀社に支払われるため、利用者が立て替える必要はありません。

葬祭扶助についての詳細は、以下の記事でご紹介していますので、気になる方はぜひご確認ください。
【関連記事】札幌市の生活保護受給者の葬儀(福祉葬)で使える葬祭扶助とは?

札幌市内には、葬祭扶助に対応した「火葬式プラン」を用意している葬儀社があり、コープの家族葬ウィズハウスでも、自己負担金0で火葬を行うことが可能な福祉葬プランをご用意しています。

「詳しいことがわからなくて不安」という方は、無料で対応している当社の事前相談をご利用ください。


火葬申込みの流れと予約の注意点

火葬を行うには、火葬場への予約や申込み手続きが必要です。札幌市の火葬場(里塚斎場・山口斎場)を利用する場合は、原則として葬儀社を通じて手続きを行うのが一般的です。

以下は、火葬の予約から当日までのおおまかな流れです。

  1. ・葬儀社に連絡し、日程と火葬場を決定
  2. ・葬儀社が火葬場の空き状況を確認し、予約を代行
  3. ・死亡届を提出し、「火葬許可証」を取得
  4. ・火葬当日は、火葬場に火葬許可証を持参する

なお、札幌市では、個人で火葬場の予約を行うことも可能ですが、手続きが複雑なため、多くの方は葬儀社を通して予約・手配をしています。

札幌市の火葬場の予約方法は以下の記事で詳しくご紹介しています。

【関連記事】札幌市の火葬場を利用するには?火葬場予約システムについて

火葬場の予約に関して注意しておきたいポイントは以下のとおりです。

  • ・混雑する時期がある:年末年始・友引の翌日などは混み合う傾向があります
  • ・友引は火葬休業日:札幌市では友引の日は火葬を行っていません
  • ・予約は数日前から埋まっていく:希望日時がある場合は早めに相談を

特に「友引」は注意が必要で、死亡日によっては火葬まで数日待つケースもあります。早めのスケジュール調整が大切です。

札幌市の火葬場の最新情報や空き状況については、札幌市公式サイトで確認することができます。

札幌市の火葬料金・代金に関するよくある質問(Q&A)

札幌市の火葬料金に関するよくある質問のイメージ画像

Q. 札幌市民でも火葬料金がかかることはありますか?

A. 基本的に札幌市民(住民票が札幌市内にある方)であれば火葬料金は無料です。ただし、控室や霊安室の利用には別途費用が発生する場合があります。

Q. 故人が市外在住でも、申請者が札幌市民なら火葬料金は無料になりますか?

A. 条件によっては無料扱いになる場合もあります。ただし、原則は「故人が札幌市民であること」が無料対象の基準です。詳細は市役所や葬儀社に確認しましょう。

Q. 火葬だけを行いたい場合、どのくらい費用がかかりますか?

A. 火葬のみを行う「直葬」「火葬式」は、葬儀社によってプラン内容が異なりますが、目安として5万〜15万円ほどかかります。火葬料金以外に骨壺代や搬送費も含まれます。

Q. 火葬場の予約は何日前からできますか?

A. 葬儀社を通じてであれば、死亡届提出後すぐに予約可能です。混雑状況によっては希望の日時が取れないこともあるため、早めの相談が安心です。

Q. 火葬の当日、何を持っていけばいいですか?

A. 火葬当日は「火葬許可証」、故人のご遺体、必要に応じて骨壺やお花などを用意します。葬儀社が手配している場合は、ほとんどの準備を任せることができます。

まとめ:札幌市の火葬料金を正しく理解することが大切

札幌市で火葬を行う場合、札幌市民であれば火葬料金が無料になる制度がありますが、住民票の有無や申請条件によっては高額な費用がかかるケースもあります。

また、火葬料金そのものに加え、控室や骨壺、霊柩車代などの周辺費用も発生するため、トータルでの予算を把握しておくことが大切です。

さらに、札幌近郊の自治体を利用する場合は、市民・市外の区分によって料金が大きく異なることもあり、「知らなかった」では済まされないこともあります。

この記事でご紹介した制度や注意点を事前に知っておくことで、無駄な出費を防ぎ、大切な人を安心して見送ることができます

不安な点や分からないことがあれば、コープの家族葬ウィズハウスの無料相談をご利用ください。


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