その他の豆知識
こんにちは。家族葬のウィズハウス スタッフの二唐です。
ご先祖様を祀る仏壇はいつもきれいにしておきたいもの。
でも、仏壇を掃除したくても「仏壇に触ってもいいの?」「壊してしまったら困る」など、掃除の仕方がわからない方も多いと思います。
今回はそんなあなたのために、仏壇を自分で掃除する方法をご紹介します。
仏壇を掃除する際の注意点や、掃除の頻度やおすすめのタイミングについてもお伝えします。
仏壇の掃除の仕方と流れをご紹介
ご先祖様を祀る大切な仏壇は、定期的に掃除をしてきれいに保ちましょう。
特別な道具や作法はありません。掃除の方法や流れをご紹介します。
【1】仏壇に手を合わせ掃除することを報告
まずはご本尊とご先祖様へ仏壇の掃除をすることをお伝えしましょう。
仏壇に線香を立て、りんを鳴らして手を合わせます。
【2】部屋の窓を開ける
掃除中はほこりが舞うので窓を開けておきましょう。
【3】仏壇全体の写真を撮ってから仏具をすべて取り出す
仏壇の中に納められている仏具をすべて取り出します。
掃除が終わった後に元の位置に戻せるよう、仏壇全体の写真を撮っておきましょう。
【4】仏壇の内側を掃除する
はたきやほうきを使って仏壇の中のほこりを払います。
柔らかい毛で作られた「毛払い」という道具を使うと、仏壇を傷つけることなくほこりを払うことができますよ。
ほこりを払った後は、乾いた柔らかい布で優しく丁寧に拭き掃除をします。
【5】仏壇の外側を掃除する
仏壇の扉を閉じて外側のほこりを払い、柔らかい布で優しく乾拭きします。
金箔や金粉での装飾や彫刻、塗りが施されている部分は触らないようにしましょう。
専用のつや出しクリームで仕上げます。
【6】仏具を掃除する
取り出した仏具を柔らかい布で拭きます。
真鍮(しんちゅう)製の仏具は真鍮磨きクリームで磨き上げましょう。
メッキなのか真鍮なのかが不明な場合は仏具店へ相談してください。
【7】仏具を仏壇へ戻す
仏壇の内側、外側、仏具の掃除が終わったら、仏具を元の位置に戻します。
【8】仏壇に手を合わせ掃除が終わったことを報告
掃除が終わったら再度線香を立ててりんを鳴らし、手を合わせて掃除が終わったことを報告しましょう。
仏壇を掃除する際の4つの注意点を確認
仏壇は細かな飾りがありデリケートです。
掃除をする際には下記の点に注意を払いましょう。
金箔や金粉が施されている部分は触らない
金箔や金粉で細かな装飾が施されている部分は触ってはいけません。
汗や皮脂が付き、指紋が付いたり金箔が剥げたりしてしまいます。
乾拭きが基本!湿気に注意
拭き掃除は柔らかい布での乾拭きが基本です。住宅用洗剤なども使ってはいけません。
汚れがひどく水拭きをしたい場合には、柔らかい布を水でごく固く絞り、水ぶき後は乾いた布ですぐに拭き上げてください。
仏壇は湿気に弱いため、水分が残るとカビが生える原因になってしまいます。
掃除を始める前には全体の写真を撮っておく
仏壇にはたくさんの仏具が納められています。
毎日見ていても、仏具を取り出したあとは意外と元の状態を思い出せないものです。
掃除の後に元通りに戻せるよう、写真を撮ってから掃除を始めるようにしましょう。
失礼にはあたりませんので安心してくださいね。
仏壇後方の配線に注意
仏壇にはライトを点灯させるための配線が繋がっている場合があります。
掃除に集中するあまり配線をひっかけて転倒したり、仏壇を倒してしまったりしないように注意しましょう。
仏壇は日々の手入れと、毎月毎年の本格的な掃除で管理!
仏壇は日々のちょっとした手入れと、月1回、年1回程度の本格的な掃除をすると良いでしょう。
日々の手入れとしては、毛払いを使って簡単なほこり払いをするだけでも違います。
日々の手入れは必ずしも毎日でなくてもかまいません。
手を合わせるたびに簡単にほこりや汚れを払う習慣ができれば、大掛かりな掃除にならずに済みますよ。
さらに、毎月最低でも1回は仏具を取り出して仏壇の内側と外側のほこり払い、拭き掃除を行えるといいですね。
毎年この日!と決めて、1年に1回は掃除専用クリームで仏具や仏壇を磨き上げる、特別なお手入れも行いましょう。
月1、年1の定期的な掃除は、故人の月命日や誕生日、お盆、年末年始の大掃除などに合わせて行うと忘れずに掃除することができます。
宗派ごとに大切にしている日に合わせてもよいでしょう。
掃除をすることで仏壇をきれいに保てるのはもちろん、仏壇に触れる機会が増えることで仏壇やご先祖様を身近に感じることができるでしょう。
まとめ
・仏壇の掃除は自分でできます。仏壇に手を合わせてから仏具をすべて取り出し、仏壇の内側・外側のほこりを払い、柔らかい布で優しく乾拭きしましょう。掃除が終わった後にも再度仏壇へ手を合わせます。
・金箔や金粉で装飾されている部分は触ってはいけません。また、仏壇は湿気に弱いので乾拭きが基本です。汚れがひどく水拭きをしたい場合は、しっかり固く絞った布で拭く、その後はすぐに乾拭きをしてください。
・毎日のお参りの度に簡単なお手入れをしましょう。そのほか本格的な掃除は故人の命日やお盆、年末年始などのタイミングにすると忘れずにおこなうことができます。