葬儀の知識
こんにちは一級葬祭ディレクター ウィズハウスの二唐です。
祭壇は何のために飾らなくてはいけないのでしょうか?
ご遺族の方は、祭壇選びをどのように決めているのでしょうか?
今回は祭壇の種類や地域性にも触れてご紹介します。
葬儀祭壇はなぜ必要なのでしょうか?
諸説はいろいろあり、この場での紹介は割愛しますが、私としてはやはり故人への感謝の気持ちのあらわれだと考えます。
もちろん、「高価な祭壇=感謝の気持ちが強い」というわけではありません。
遺族のできうる範囲内でご検討いただければと考えています。
祭壇に使われる「白木祭壇・輿」そして「花祭壇」とは?
【白木祭壇・輿とは】
祭壇といえば、本州を中心に段(壇)の上に白木でできた「輿(こし)」(屋根がついたおみこしのような)を使った「白木祭壇」が浮かぶと思います。みなさんも見たことがあるかもしれません。
白木とは塗装も何も施さない「そのままの木」です。昔の人は塗装は事前の準備で死を待つと捉え、塗装をしていない祭壇を使ったのです。
写真はウィズハウスの姉妹斎場の「香華殿 北広島斎場」大ホールの「輿」です。
(ウィズハウスでは「輿」を使用した祭壇はありません。)
それでは全体像を見てみましょう!
いかがでしょうか?ちなみに写真はお花のグレードは最大10段階中の6段階目の写真です。
白木祭壇を使用した北海道の代表的な祭壇です。
本州の「輿」中心の祭壇ではなく北海道は「生花」をメインと考えられており、特に菊のラインは熟練した花師の独特の技術が必要で、北海道ではその人数も多いといわれています。
【白木祭壇と花祭壇】
近年多くなっているのは、生花を使用した「花祭壇」です。
北海道の葬儀専用ホール(斎場)では、この白木祭壇に菊をベースに生花使った祭壇が標準でしたが、ウィズハウスのように白木祭壇を使用せずに洋花にこだわった「花祭壇」も増えてきています。
洋花中心の花祭壇の場合は、飾り手の技術はもちろんですが、花祭壇デザイナーの力量が問われてきます。
さらに洋花は弱いお花も多く、たった二日の祭壇でもしおれてしまう事もあり、管理が非常に難しく葬儀社にとってリスクも抱えます。
【お葬式の種類と祭壇】
お葬式のスタイルは一般の会葬者が来る「一般葬」、家族中心の「家族葬」、その他お参りなどの式を行わない直送などがあり、近年は一日葬というのも使われるようになりました。
祭壇に関しても直葬では祭壇は作らないなどお葬式のスタイルにより 祭壇も大きく変わってきています。
【祭壇を選ぶ基準】
さて、お葬式の際にご遺族の方はどのように祭壇を選んでいるのでしょうか?
祭壇の幅などの大きさは会場の大きさに比例するといってもよいでしょう。
多くの会葬者が予想される葬儀では、
<大きい会場=大きい祭壇>
少人数が予想されるとき
<小さい会場=小さい祭壇>
というように、家族、親族、一般会葬をどこまで来てもらい
どのくらいの人数になるかによって変わるのです。
当然ながら、小さい祭壇に似合う生花の量と大きい祭壇に必要な生花の量が大きく変わり、お花の量が増えるほど費用も上がります。
会葬者が多いほど祭壇の生花は多い方を選ぶ傾向にはありますが、
同じ祭壇でもお花の量が少なめ~多いと選択ができるので、ご予算に応じて皆様決められます。
ある喪主様は「人数は少ないけど祭壇のお花をたくさん飾ってあげたいので大きいホールでも構わないです。」という方もいらっしゃいました。
ウィズハウスでは、打ち合わせで決まった祭壇の生花に関しては、仮決定で葬儀全体の見積もりを作成します。
総額の見積を喪主様に確認いただいて、その段階で予算オーバーであれば変更ができるので安心です。
祭壇生花のグレードを決める際には、ご遺族の希望はもちろんですが、会葬人数とご予算よって決まると考えて良いでしょう。
【家族葬のウィズハウスでは】
ウィズハウスには【本館】と【別邸】と大きく分けて二つの顔があります。
さらに、各地にあるウィズハウス毎で雰囲気も収容人数や雰囲気が変わってきます。
■ウィズハウス【本館】
収容人数は、数名~70名が基本ですが、
斎場によって個性も大きく異なり、最大30名の会場や100名の収容に対応しているところもあります。葬儀ホールと親族控室は独立しております。
祭壇はホールに固定されており、ガラス越しの庭園が祭壇の一部というウィズハウスもあります。
下の写真は、ウィズハウスの生花を極力少ないパターンと多いパターンです。
■ウィズハウス【別邸】
収容人数の平均は、1~10名。ご自宅にいるような雰囲気のリビング内でお式やお別れを行います。
こちらも各斎場で広さや個性が異なり、10名以下が定員の会場や広めの会場もあります。
違いを分かりやすく強調しておりますが、様々な色やパターンをご提案可能です。
気になる方は、実際にご来館されてのご見学をおススメします!