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葬式で行う湯灌(ゆかん)とはどんな儀式?意味や由来をご紹介

投稿日:2019年3月9日
葬儀の知識

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こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの大崎です。

 

葬儀で納棺前に行う儀式のひとつに湯灌(ゆかん)があります。今回はこの湯灌(ゆかん)のお話です。

湯灌(ゆかん)を行う意味や理由、湯灌の儀式の種類や内容などをご紹介します。

湯灌の準備をするご遺族(スタッフ)

※上記写真のモデル2名はウィズハウススタッフです。

 

葬式の湯灌(ゆかん)とは故人の体を清める儀式

湯灌(ゆかん)は故人のご遺体を棺へ納める前に、故人の体を清め仏衣などに着替える儀式です。

湯灌は、たらいや桶に用意した逆さ水*(さかさみず)とアルコール綿を使った「古式湯灌」と、実際に湯船に入浴する「洗体湯灌」の2種類があり、どちらもまずは「逆さ水」を故人へかけながら体を清めます。

*お湯を水でうすめるのではなく、水にお湯を入れてぬるま湯にします

 

後ほど湯灌の内容や流れについて詳しく触れますが、基本としては逆さ水で肌を清め、白装束を着せたのち、男性は髭をそり、女性は死に化粧を施して棺に納棺するという儀式です。

湯灌(ゆかん)を行う意味や目的は下記の3点と言われています。

 

1.幸せな来世を願う宗教的儀式

生きている時にまとった悩みや苦しみを洗い流して清らかな身になり、旅立ちの準備を整えるという宗教的な意味合いがあると言われています。

故人が安らかに成仏するために現世での煩悩を全て洗い流すのです。

 

湯灌は中国の唐の時代に訳された経典「仏説無常経」の中に記されていたのが、一番古い記録と言われています。

 

また、湯灌の入浴は産湯*(うぶゆ)にも通じると言われ、「幸せな来世に生まれ変わることを願う」という意味も持ちます。

*産湯:赤ちゃんが生まれて初めてつかるお湯のこと

 

2.故人を労り遺族を癒す儀式として

一日の疲れや汚れを落とす習慣を反映し、一生を終えた故人に対しても「最後の癒し」として入浴や身体を清める儀式をさせて、癒し労うという意味があると言われます。

 

特に日本人にとって入浴の習慣は特別な文化でもあります。

故人の体を清め整えることで、お元気だった頃の姿に近づけ、ご遺族の心を癒す儀式でもあります。

 

3.ご遺体を衛生的に保つための処置として

死後のご遺体からは体液や血液が流れ出ることもあります。

これらをきれいに流し、ご遺体を衛生的に保つための処置としての意味も持ちます。

 

ただし衛生的な側面だけのお話であれば、病院で亡くなった場合の「エンゼルケア(死後処置)」でも十分に体を衛生的に保つことも可能で、湯灌が必ずしも必須というわけではありません。

 

そのような衛生的な側面だけではなく、下記のような理由でご遺族が湯灌の儀を望まれることが多くあります。

・宗教儀礼を重んじている

・故人は入浴が好きだったから入浴させあげたい

・長く入院して入浴ができていなかったら体をキレイにしてあげたい

 

宗教儀礼を重んじ、入浴の習慣が文化として根付いている日本人ならではの想いでしょう。

 

湯灌(ゆかん)の儀式の内容や流れ

湯灌(ゆかん)の儀式で行う内容をご紹介します。

 

「古式湯灌」と「洗体湯灌」の2種類がありますが、どちらも共通して「逆さ水」を故人へかけながら体を清めていきます。

ただし現在は古式湯灌を選ばれる方が多く、主流となっています。

 

この「逆さ水」とは、「浄土では物事が逆さまになっている」という言い伝えから来ている作法。

水に熱いお湯を足して作ったぬるま湯を使い、足元から胸元に向かって逆さまに水をかけます。水をすくう柄杓を持つ手は、左手で持つのが基本です。

 

体を清めた後は、アルコール綿や入浴などで洗体します。

湯灌中は故人の尊厳を大切にするため、バスタオルをかけて故人の肌が見えないようにしながら行います。

 

洗体後は髪を整え、ご遺体から体液が漏れ出ないよう口や鼻、耳などに脱脂綿を詰めます。

顔そり、爪切り、死化粧などを施し、白装束を着せます。

宗教ごとの服装は、仏教は白い仏衣(ぶつい)、神道は神衣(しんい)、キリスト教はスーツやドレスが一般的で、葬儀会社の方で用意していることがほとんどです。

 

故人のお気に入りだった服を着せたいなど、ご遺族のご要望がある場合ももちろん対応可能です。気兼ねなく伝えてみてください。

 

湯灌の儀式は専門の湯灌師や納棺師などが中心となって行いますが、希望があれば洗体などを遺族が手伝うことも可能です。

湯灌後は遺族の立会いのもと、ご遺体を棺へ納棺します。

 

葬式での湯灌(ゆかん)、費用の目安は?

棺を見つめるご遺族とスタッフ

葬式での湯灌の費用目安は、下記をご参考ください。

・古式湯灌:3~6万円程度
・洗体湯灌:6~10万円程度

湯灌にかかる費用は湯灌の種類や内容、オプションになるのかどうかでも異なります。

プランに含まれている場合もオプションとして選ぶ場合も、湯灌の種類が「古式湯灌」なのか「洗体湯灌」なのか、どのような内容で行ってもらえるのかをしっかり確認するようにしましょう。

ウィズハウスの家族葬では2日葬プラン内に「古式湯灌」が含まれているプランもございます。

 

まとめ

・湯灌(ゆかん)とは故人が安らかに成仏できるよう、生前の苦しみや悩みを洗い流す儀式です。そのような宗教的意味合いと同時に、入浴という生前の習慣を用いて故人や遺族を労い癒し、ご遺体を衛生的に保つという役割も持っています。

・湯灌(ゆかん)の種類にはアルコール綿で体を拭く清拭中心の「古式湯灌」と実際に湯船に入浴して洗体を行う「洗体湯灌」の種類があり、どちらも「逆さ水」という作法で行います。体を清めたのち、整髪、顔そり、死化粧などを施し白装束を着せてご遺族立会いのもと棺へ納めます。

・湯灌(ゆかん)はオプションとして葬儀プランに付加されることが多く、古式湯灌は3~6万円、洗体湯灌は6~10万円程度が相場です。ウィズハウスの家族葬2日葬プランではプラン内に古式湯灌が含まれていますので、追加料金なしで湯灌の儀式を行わせていただきます。

 

 

大崎 美智

故人様とのお別れの時間を大切にいたします。