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葬式をあげないという選択肢。その場合の弔い方や背景を知ろう

投稿日:2019年7月10日
家族葬の知識

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こんにちは、家族葬のウィズハウス スタッフの大崎です。

 

宗教観や葬儀に対する考え方が大きく変わってきている近年、従来通りの宗教儀礼に則ったお葬式はあげない、宗教儀礼を伴わないシンプルな直葬を選択するという方も増えてきています。

 

今回はそのようなお葬式をあげないという選択肢の背景や、そのメリットデメリットなどについてお話します。

合掌する喪服の女性

 

お葬式をあげないで故人を見送る「直葬」。選ぶ理由とは

「直葬」とは通夜や告別式、読経、焼香などの宗教儀式を行わずに安置からすぐに納棺・出棺、火葬をして故人を見送る弔いの形です。

「火葬式」と呼ばれることもあります。

 

火葬前に炉前でささやかな読経を行うこともありますが、基本的には宗教儀式や儀礼を行わず、火葬後の還骨法要や繰り上げ法要も行いません。

 

お葬式をあげないで直葬という弔い方法を選択するご遺族は少しずつ増えています。

その理由はこんなことが考えられます。

 

故人の遺志

「お金のかかる葬儀で家族に負担をかけたくない」

「身内のみでささやかに見送ってもらえれば十分」

最近はこのような遺志を遺される故人も増えています。

 

大人数の豪華な葬儀を行うのが故人の幸せであるという従来の価値観から、できるだけ故人の遺志に寄り添った形で弔うのが良いという意向が増えてきていることもあり、故人の遺志に沿ったささやかな見送りが増えてきているのです。

しかしながら自分に費用が掛かることに気を遣い本心ではない場合もあるので注意が必要です。

 

宗教観の変化

宗教儀礼を必要と感じない、宗教儀礼にこだわらないという方が増えたのも理由の一つです。

葬儀の時だけ形式的に宗教儀礼を行うよりも、故人らしく自分たちらしく見送る方法をとりたいと考える方が増えてきています。

 

一般的なお葬式をあげない「直葬」のメリットとデメリットを知ろう

一般葬ではなく直葬で見送る場合、宗教儀礼を行わないので葬儀費用を抑えることができるのが一番のメリットです。

 

鎌倉新書の「第3回お葬式に関する全国調査(2017年)」によると、一般的な葬儀費用の平均総額は178.2万円(葬儀費用・飲食代・返礼品を含む、お布施は除く)。

直葬で見送る場合は通夜や告別式を行わないので、会場使用料や装飾、祭壇、おもてなし、お寺などにかかる費用を削減することができ、総額費用が大きく抑えられます。

 

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ごくささやかな見送りのため、参列者は家族や親族などの近親者のみとなることがほとんどで、弔問客の対応などがないので遺族の心身の負担も少ないと言えます。

 

一方、「盛大な葬儀でたくさんの人に見送られるのが故人の幸せだ」とする価値観の方もたくさんいらっしゃいます。

そのような方から「お経ももらえない葬儀なんて故人がかわいそうだ」などといった非難を受けてしまう場合もあります。

 

また、檀家として菩提寺とのお付き合いがある家の場合は注意が必要です。

菩提寺の僧侶を呼ばず宗教儀礼を省いて行う直葬は、葬儀後の供養など断られる可能性もあるので事前に確認しましょう。

菩提寺から読経や戒名を頂かずに故人を弔った場合、菩提寺への納骨を断られてしまう場合もあります。

 

お葬式をあげない選択肢を選ぶ前に考えておくべきこと

「葬儀で宗教儀礼を行うべきかどうか」「大勢で見送るのが良い葬儀なのか」そういったことは故人の価値観にもよるので、一概にどちらが良いとは言えません。

 

しかし、葬儀をあげない直葬を検討する場合、ぜひ考えてほしいことがあります。

それは、「葬儀は誰のために、何のために行うのか」ということです。

 

お葬式は亡くなった故人を供養するためのものです。

しかし、それと同時に残された遺族や親族、友人たちのためのものでもあります。

 

大切な人を無くしたショックや悲しみは大きなものです。

葬儀は残された人たちが故人の死と向き合って悲しみに一区切りをつけ、また前を向いて歩いていくための儀式でもあるのです。

 

大規模な葬儀が必ずしも良いわけではありませんが、簡素な葬儀で見送った結果「きちんと見送った実感が持てない」と葬儀のやり直しを検討されるご遺族がいるのも事実です。

 

そのような場合は、例えば「家族葬」などの選択肢も視野に入れて考えていてはいかがでしょうか。

家族葬は遺族や親族など故人とごく親しかった方たちを中心に行う葬儀の形です。

身内を中心に行うので葬儀の内容や形式の自由度も高く、遺族や親族が納得する内容の葬儀とすることができるでしょう。

 

どのような見送りの形をとるにしても、葬儀の形式を考える時には家族や親族に自分たちの考えをきちんと話し、意向や葬儀形式について理解を得ておくことが大切です。

 

お葬式をあげないからこそ周囲への配慮は忘れずに

香典を差し出す喪服の男性

直葬で故人を見送った場合、通夜や告別式は行いませんし、直葬への参列者は遺族や親族などごく親しい身内が中心となります。

 

直葬後は故人とのお別れができなかった故人の友人や知人が、自宅へ弔問に訪れることが予想されます。

葬儀と違い日程が決まっていない分、バラバラと訪れるため対応に追われてしまう可能性があります。

なかには香典をご持参いただく場合もあると思いますので、香典返しの準備も忘れないようにしましょう。

 

もしも故人が交友関係の広い人であったなら、後日改めてお別れの会を設定するというのも一つの方法です。

前述した通り、お葬式は故人の周りの方にとっても気持ちの区切りをつけるための儀式でもあります。

お葬式をあげない場合でも、故人に最後のお別れを言いたい方々の気持ちには、きちんと配慮をするようにしましょう。

 

まとめ

・お葬式をあげない「直葬」という弔いの形をとる方が少しずつ増えています。直葬では通夜や告別式などの宗教儀礼を行わず、安置から直接納棺・出棺、火葬をして見送りをします。「葬儀にお金や遺族の負担をかけたくない」という故人の遺志や、「宗教儀礼にこだわらずに自分たちらしく見送りたい」という遺族の気持ちに沿った形の見送りの形です。

・直葬のメリットは葬儀費用が大きく抑えられることです。宗教儀礼である葬儀を行わないため、葬儀会場の使用料や祭壇、装飾、もてなし、寺院などにかかる費用を削減できます。基本的に身内のみでの見送りとなるので弔問客対応もなく遺族の心身負担も少ないです。一方、「盛大な葬儀で見送るのが故人の幸せ」という価値観の方もまだまだ多く「お経もないかわいそうな葬儀だ」と非難されてしまう可能性も。また、菩提寺から読経や戒名を頂いていない状態ではお寺への納骨や法事などの供養を断られてしまう可能性もあるため事前に確認しましょう。

・葬儀は故人を供養するためはもちろん、残された方たちの気持ちを整理し、前を向くための儀式でもあります。どのような形で見送ることが残された方々の心を癒すことになるのかも含め、葬儀の形を考えるようにしましょう。身内を中心に参加し葬儀内容の自由度が高い葬儀では家族葬という選択肢もあります。

・お葬式をあげない場合は、故人の親族や友人が自宅弔問に訪れる場合もあります。葬儀は故人に関わりのあった方たちにとって、最後のお別れをいう機会でもあるため、そういった方々への配慮も忘れず対応するようにしましょう。

 

 

大崎 美智

故人様とのお別れの時間を大切にいたします。